都心から一番近いアウトドア天国「三浦アルプス」へようこそ!

2018.12.28

中條 真弓

YAMAPスタッフ

人気急騰で品切れとなっていた三浦アルプス限定のYAMAPピンバッジ。
急遽追加で製作し、1/23(水)から配布を再開します!

三浦半島の山は、冬(11月〜3月)がベストシーズンです。羽田空港からも京急電鉄直通で1時間。これからご紹介するレポートを読んで気になった方は、ぜひ足を運んでみてください。

イベントレポート:三浦の自然の魅力、再発見!

神奈川県南東部、相模湾と東京湾とを隔てる三浦半島。
海に囲まれたこの地には、「三浦アルプス」「三浦富士」と呼ばれる山々が点在しています。

里山ならではの奥深く入り組んだ山道に、澄んだ空気と静寂の中で感じる自然との一体感。そして、山頂から望む海の向こうの壮大な景観……。

そう、三浦半島は海だけでなく山も楽しめる、都心からほど近い”アウトドア天国”のような場所なのです。

そんな”三浦の魅力”を新たに発掘・発信すべく、京急電鉄とヤマップがタッグを組んで始まった「MIURA ALPS PROJECT(三浦アルプスプロジェクト)」。その最初の取り組みとして、2018年11月17日〜18日の2日間、記念すべき第1回目のイベントが開催されました。本記事ではその模様を振り返りながら、三浦アルプスの魅力をお伝えします。

三浦の海と山を満喫できるロングトレイル

本イベントの目玉は、三浦半島の山々を巡るロングトレイルツアー。

1日目は「大楠山・三浦富士ロングトレイルコース」、2日目は「三浦アルプストレッキングコース」を参加者全員で歩きました。

はじまりは葉山マリーナから

朝7時半、葉山マリーナにて受付と開会式が行われました。直前まで雨予報だったため運営側はハラハラでしたが、当日は見事な快晴! これから始まるであろう素敵な出来事に胸躍る瞬間でした。

見よ、この見事な秋晴れ!
受付では、イベントのしおりにロングトレイルコースの地図、行動食にもなる森永のラムネ、参加者限定の特性リストバンドを配布
出発前、3つの班にわかれて地図を見ながら今日のコースを確認中

目指すは三浦半島最高峰!

最初の目的地は大楠山(おおぐすやま)山頂。大楠山は三浦半島の最高峰で、西は伊豆から東は房総まで360° の大パノラマを楽しめる絶景スポットとして知られています。

葉山マリーナから一般道を経て、大楠山への登山口となる「前田橋遊歩道」の入口へ。大楠山から流れ出る清流に沿って続く魚道を進んでいくと……

滑らないように気をつけて、一歩一歩確実に

10分もしないうちに空気が一変します。それまでの街の気配が消え、生き物の気配を感じる自然の中へ……。この辺りは魚やカニ、カモなどの生態系が見られるそうです。

徐々に川幅が広くなり、足元も置き石に変わっていく

遊歩道が終わるといよいよ本格的な山歩きが始まります。木々の香りや落ち葉を踏みしめる音を楽しみながら、軽快に足を運びます。

休憩中のおしゃべりもパーティー登山の楽しみのひとつ

気になる山頂からの景色は?

大楠山山頂からの眺めは、控えめに言っても「最高」でした! 特に展望台から見る360° の大パノラマは必見です。

展望台の螺旋階段を駆け上がると、あたり一面、透き通るようなブルーの世界
この日はよく晴れていて、富士山もバッチリ確認できた

ひたすら風景をおさめる人。
一緒に登った仲間たちと写真を撮る人。
目の前の光景を静かに眺める人。

皆さん自分なりのやり方で大楠山の絶景を満喫していたようです。

この日のために作られたイベント特製パネルで記念撮影
展望台を上がりきる途中にあるデッキスペースにて

特製ランチにカメラ教室…絶景以外のお楽しみも!

絶景をひととおり鑑賞したら、いよいよお待ちかねのランチタイム。地元・葉山発のフードベンチャー「SEE THE SUN」による特製弁当は、味もさることながら見た目も鮮やかで、大変好評でした。

中身はこんな感じ。今見返してもよだれが出るくらい美味しそう……

山頂ではカメラ教室も開催。本イベント参加者に無料で貸し出されたカメラ、SONYの「Cyber Shot RX0」の使い方を、メーカー担当者が直々にレクチャーしてくれました。

SONYスタッフのレクチャーを受ける参加者たち。手にはカメラ撮影のコツがぎっしり詰まった限定資料が
手のひらサイズのボディには、1.0型イメージセンサーと広角レンズ、1530画素メモリーが凝縮されている

行動中もザックに装着して、あらゆる被写体をパシャパシャと……。思いおもいに小型カメラでの撮影を楽しみました。

人物はもちろん、木々やトレイル、沢の水面、遠くの風景など、小型ながら一眼レフカメラに負けないクオリティで捉えることができる

午後もずんずん歩きます

大楠山山頂から少し下った山道にて。お腹も満たされ、一同やる気十分!

ソロでもパーティでも、各ポイントで現在地を確認しながら歩くのが、安心安全に山登りを楽しむコツ。ということで、本イベントではCASIOのPRO TRECK Smartの貸し出しも行われました。
PRO TRECKにはデフォルトでYAMAPが搭載されています。さっと腕をかざすだけで現在地が確認できるので便利ですし、スマホと連動させてログを記録することもできます。

トレッキングにはCASIOスタッフも同行し、設定や使い方を参加者にレクチャー
もちろんスマホでもYAMAPアプリは大活躍。オフラインでも現在地がわかる!

街へ降り、山を身近に感じる

午後は大楠山をあとにして、いったん街中に下山。住宅地や畑の傍を歩きながら、山と街がひとつづきになっている感覚を味わい、通常の観光やピストン登山では出合えない景色に触れていきます。

「この道で合っているよね?」現在地を確認しながら住宅地を歩く

「人の住むエリアにも、こんなにのどかな風景があったのか」
「あれ、こんなところに気になるお店が」
「山を歩いているわけじゃないけれど、不思議と山を近くに感じる」
そんな発見があるのも、大楠山・三浦富士ロングトレイルコースの醍醐味です。

途中、パワーチャージポイント「森永ピットイン」に立ち寄り行動食をゲット
ずらりと並んだ森永製菓の食品たち。どれも山での行動食にぴったり

そして再び、山の中へ

ここからは「武山」「三浦富士」という2つのピークを続けて目指しました。

武山頂上の展望台から見た景色。ここからも海が見える
「あっちが房総半島?」方位盤を見ながらの会話も弾む

初日ラストのピークは、三浦富士

夕方前、日差しも柔らかくなる頃には、各班とも順次、三浦富士に到着しました。20名も立てばいっぱいになるくらいのこじんまりした山頂ですが、やはりここからも、三浦らしい湾岸部の景観を楽しむことができます。

三浦富士へ向かう途中に見ることができる、名所・砲台跡
写真を撮ったり、休憩したり、思いおもいにゆったりと時間を過ごす
山頂には、いくつかの小さなお洞がひっそりと佇んでいる
眼下に広がる街並みを背に、はい、チーズ!

1日目、お疲れ様でした!

下山は急斜面や落ち葉で滑りやすい箇所があったものの、ゴール地点の京急長沢駅まで、全員怪我なく無事に歩ききることができました。

木の根がびっしりと這う急斜面を慎重に下る

夜もイベント盛りだくさん

トレッキングが終わっても、まだまだお楽しみは終わりません。三浦半島の東端・観音崎に位置する、全室オーシャンビューのラグジュアリーな宿泊施設「観音崎京急ホテル」で食事と入浴を済ませたら、今度は夜のイベントタイムの始まりです。

ホテル裏の芝生スペースに用意された特設会場
コーヒーを片手に、焚き火ラウンジでリラックスタイム
スクリーンを用意しての、星空映画鑑賞

夜の催し物の中でも特に人気だったのが、METOSのテントサウナ。サウナストーンへかける水量を調節すれば、着衣のまま暖をとることも、水着で本格サウナを味わうこともでき、めいめいの楽しみ方をされていました。

フィンランドから輸入した特殊素材のテント生地とストーブで、アウトドア・サウナを実現
中に入るとこんな感じ。アロマの香る空間で暖をとりながら、ゆったりと会話を楽しむ

早朝ビーチサイドヨガで、心地よい目覚め

夜のイベント以上に盛り上がったのが、2日目朝の「シーサイドヨガ」。朝6時半という早さにもかかわらず、多くの方々が参加してくださいました。

目の前には広大な空と海。朝の澄んだ空気を感じながら、心と体を解きほぐしていきます

この日レクチャーしてくれたのは、美人ヨガ講師のMargaret (マーガレット)さん。「まだまだいけるでしょー」と、笑顔で参加者を追い込む”Sっ気たっぷり”な指導が大好評でした。

東京湾をバックに、みんなで決めポーズ!

電動アシストバイク体験も

ヨガに加えてもう1つ、朝のイベントとして行われたのが、YAMAHAの電動アシストバイク「YPJシリーズ」の試乗会です。

マウンテンバイクの長所に電動アシスト機能を掛け合わせているので、アップダウンの激しいところでも、ぐんぐん進みます。

三浦半島のロングトレイル、2日目のコースは……?

朝ヨガや電動アシストバイク体験で体を慣らしたら、1日目に続き、三浦アルプストレッキングに出発。ホテルから堀ノ内駅まで移動して、二子山を目指します。

二子山山頂には展望台が設けられていて、横浜みなとみらいやスカイツリー、八景島などを見ることができます。

二子山山頂からの景色をもう1つのおかずにして、しばしお昼休憩中

変化に富んだトレイルを行く

二子山から最後のピークとなる仙元山までは、森戸川沿いの林道を進みます。道幅が細く、数日前の雨の影響なのか地面も濡れていて、少し注意が必要な箇所もありました。

一列になって、森戸川沿いの細い林道を進む
沢へ降りて歩いたり、また細い道に登り返したり……
仙元山まであと少し。木々の合間から抜けて見える束の間の眺めに心が和らぐ
急な階段を降りきったあとは、またも上りが待ち受けている……

アップダウンのその先に……

何度目かの斜面を登りきると、これまでにない絶景が!

仙元山の山頂からは、葉山の街から相模湾、さらには富士山までをも一望でき、特に日暮れどきの景観は最高に美しくドラマチックです。今回下りに使った相模湾方面から登れば、わずか20分で山頂に立ててしまうので、夕日を眺めにサクッと登るのもおすすめです。

ドローンを飛ばして空から記念撮影する場面も
ロングトレイルのガイドを担当したヤマップスタッフ。最終ゴールを目の前に、ちょっぴりはしゃいでいる模様(もちろん下山までが仕事です!)

最後は”美味しい三浦”を「いただきます!」

ロングトレイルが終わったら、葉山マリーナにて最後の催し物「サンセットバーベキュー」。特別ゲストによしもと芸人のたけだバーベキューさんをお迎えし、三浦半島の食材をふんだんに使った絶品グルメを味わいました。

軽快なトークとともに、慣れた手つきで肉を焼き振る舞うたけだバーベキューさん
鉄板でジュージュー焼かれるお肉たち
美味しいお肉に舌鼓しながら、最後の団欒を楽しむ
エビや貝など三浦の海産物がたっぷり! 特性ブイヤベースで心も体も温まる
参加者、スタッフ全員で最後に思い出の一枚。本当にありがとうございました!

三浦アルプスプロジェクトはまだまだ続きます!

さて、イベントレポートという形で三浦半島の魅力に触れてきましたが、ここで紹介できたのはほんの一部です。

YAMAP × 京急電鉄の「三浦アルプスプロジェクト」は、まだまだ始まったばかり。私たちは今後も三浦アルプスの魅力を発掘・発信していきます。

「最近、仕事が忙しい」「久々にリフレッシュしたい」
もしもそんなふうに感じる瞬間があったら、ぜひ一度、三浦アルプスを訪れてみてください。都心からおよそ1時間、海も山も楽しめるアウトドア天国で、心と体を思いきり解放しましょう!

「三浦アルプスプロジェクト」詳しくはこちら

中條 真弓

YAMAPスタッフ

中條 真弓

YAMAPスタッフ

YAMAP MAGAZINE 編集部メンバー。登山歴はかれこれ10年ほど。ゆるゆる日帰り登山から縦走、トレラン、ロゲイニング、雪山など、季節を問わずアウトドアLIFEを楽しみつつ、最近は軽量化にもトライ。登山・アウトドアの世界をより多くの方々に楽しんでもらえるような情報発信をしていきたいです!