「#わたしのヒップハイク」山での出会いを形に残す旅

いつもの登山にちょっとした楽しみをプラスする「HIP HIKE」。ColumbiaとYAMAPで実施したキャンペーン「あなたが実現したい『HIP HIKE』のアイデア」に多数のご応募をいただき、どうもありがとうございました!
「山頂で凧揚げをしてみたい」「山頂から登山口まで流しそうめんをしたい」など、集まったアイデアはどれも楽しくて個性的なものばかりでしたが、今回はその中でもひときわ想いのこもっていた、東京都・伊藤まりなさんの「思い出の山ですれ違う登山者にインタビューして、想いと出会いを記録する」というアイデアを取材させていただきました。

2019.10.07

YAMAP MAGAZINE 編集部

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山と出会ってのめりこむまで

3年前から登山を始めたまりなさん。「良い天気なのに外に出ないのはもったいない、せっかくだから山に登って自然の中で身体を動かそう」とふと思い立って低山ハイキングへ出かけたところ、その日から山が大好きになってしまいました。

「蒸し暑い日だったので持っていた水があっという間になくなってしまって、山頂で困っていたところを、2人組のハイカーに助けてもらったんです。そのときに感じたのが、見ず知らずの人とのこういう出会いがあるってとっても素敵なことだなと。自然を歩くのが楽しかったことも相まって、すぐに登山にハマってしまいました(笑)」

月に2回は山登りに行くという。「休みになるとウズウズするんです」

登山を始めて2年目からは、毎週末のように山に登っていました。はじめは山好きの友人とよく一緒に登っていたのですが、友人の結婚・引っ越しで一緒に楽しめる人が少なくなり、だんだんひとりで登ることが増えてきます。そこで、YAMAPで知り合った人と一緒に山に登ってみたところ、今の自分が登山を楽しむ中で最も大切にしていることに気付きました。

「YAMAPで出会ったのは、難しい山に挑戦している人や、のんびりグループで楽しんでいる人など、思い思いのかたちで山を楽しんでいる人たちでした。技術や体力は、山行を重ねたり講習会に参加すればレベルアップできます。でも、もっと深い意味で山の世界に踏み込んでいくには、同じ趣向を持った仲間が必要なんだと気付きました。そんな仲間との出会いがあったから、自分の中にある山の世界を広げられ、もっと山が楽しくなったんです」

そんな彼女が実現したい「HIP HIKE」は、「思い出の山ですれ違う登山者にインタビューして、想いと出会いを記録する」というもの。その舞台に選んだのは、北アルプスの山・唐松岳でした。

「唐松岳は私にとって初めてのアルプスで、これまでにない美しい景色を見ることができました。あの景色を見るために、その後もアルプスに登り続けています。もうひとつは、また別の機会に唐松岳に登ったときに、私の登山人生の転機となる人々に巡り会えたことです。景色と人、このふたつの出会いがあったからこそ、私の登山人生はこんなに楽しいものになったんだと思います。今回はそのきっかけとなった唐松岳という場所で、人々との出会いやつながりを感じ、それを記録に残したいんです」

初めて唐松岳に登ったときのまりなさん

いざ、唐松岳へ!

唐松岳では、いろいろな人に声をかけて話を聞きたいと意気込んでいました。

「普段から結構人に話しかけることは多いんですが、今回はより多くの方にお話をうかがってみたいんです。どんな思いで山に登っているのか、どうして山登りを始めたのか。そして山登りの楽しさを語り合い、写真とともに記録に残せればと思っています」

今回はインスタントカメラ・チェキを使って、撮ったその場でプリントし、撮影させていただいた方にそれぞれコメントを書き残していただきました。

取材当日の天気予報は曇りでしたが、時折広がる青空の下に、雄大な白馬の稜線を望むことができるタイミングもありました。9月の連休ということもあって、登山道は多くの人で賑わっており、まりなさんはすれ違う人に次々と声をかけていきます。

休憩中に出会った芹沢さん。大人数のグループでわいわい登山を楽しんでいました。

 

曇り空が次第に晴れて、白馬の稜線が見える場所で出会った深谷さんと岩堀さん。おふたりとも会社員で、登山好きのお客さんと接待登山をしているうちに、自分の方が山の魅力にとりつかれてしまったそうです。「美しい非日常に癒やされます!」

ゆらぎさんとしほさんは学習塾に通っていたときからの友達。ゆらぎさんは低山歴5年、アルプス歴1年。しほさんは初登山の屋久島のために靴を購入するも、予定がキャンセルになってしまったため、ゆらぎさんを誘ってここに来たといういうことです。「どうしても靴を使いたくて。唐松岳が本当に素敵な場所だったので、ここで下ろせてよかったです!」

山頂近くの山小屋に泊まり、朝を迎えました。前日と違って、この日は雲ひとつない晴天。まずは唐松岳山頂を目指します。

今回まりなさんが使用した、Columbia「Pepper Rock 33L Backpack」。1泊2日ならこの大きさでOK。

唐松岳山頂からは、白馬岳から五竜岳、遠く剱岳の姿までくっきり。最高の景色の中で、この日も多くの人に話しかけ、チェキにコメントを書いていただきました。

スノボー仲間のしずほさんとみわさん。富士山に登って以来、もう二度と山なんて登らない!…と思っていたけれど、地元の低山に登ってみると、意外に楽しかったのだとか。「ゲレンデから登る山だったんですが、『夏のスキー場を歩いてる!』と思ったら、なんだか面白くなってきたんです」

このあとは、去年も足を運んだ白馬鑓温泉へ。去年は白馬側から入ったので、今年はキレット側からチャレンジするそうです。

佐藤かずしくんは、お父さんと1泊2日の山行中。かずしくんもお父さんも、初めてのテント泊。「かずしより、ぼくの方が緊張したかも(笑)。いろいろトラブルもあったけど、いい思い出です。」2人で初めて登ったのは丹沢の大山。それ以来、丹沢で登山の練習を重ねているそうです。北アルプス制覇目指してがんばってくださいね!

2日間の山行では、多くの登山者たちと出会うことができました。そしてそのひとりひとりと山の話で盛り上がり、心の底から楽しそうに話しているまりなさんの姿を見ていると、常日頃から人との出会いを大切にして、山を楽しんでいる様子が伝わってきます。


今回出会った方は、数十名にのぼります。チェキと大量のフィルムを担いで、すれ違う登山者ひとりひとりにインタビューして、出会いを記録できたことは、まりなさんにとって最高の「HIP HIKE」になりました。

今回ご協力いただいた方々のチェキ。みなさん、どうもありがとうございました!

「せっかくつながった人の輪をデータとして残しておくだけじゃなく、こうしてかたちに残せてよかったなと思います。私自身も、思い出の山で初心に帰って、人との出会いの大切さを改めて確認することができました。また明日から、もっともっと山を楽しめたらと思います。今回の取材で出会ったみなさん、本当にありがとうございました!」

いつもの登山に違った楽しみを。みなさんもHIP HIKEしてみませんか?

「HIP HIKE」は、普段の登山にちょっとした楽しみをプラスして、新たな価値を生み出すもの。持ち歩ける荷物が限られているから、そこにもオリジナリティーが生まれます。ウェアやギアなど、「HIP HIKE」の装備を考えるのも楽しさのひとつ!

まりなさん着用の「HIP HIKE」を楽しむColumbiaのウェアは、こちらからチェックできます。

Seattle Mountain Women’s Patterned Jacket ¥17,000
Valleyway Women’s Pants ¥11,000
Split Range Knit CapⅡ ¥2,300
Meteor Mid Omni-Tech ¥13,800
Pepper Rock 33L Backpack ¥15,000
(すべて税抜き)

また、今回のColumbiaとYAMAPコラボの「HIP HIKE」キャンペーンでは、「#わたしのヒップハイク」というフォトコンテストも開催しました。「これはHIPHIKEだ!」と思った瞬間を写真に収めて投稿するこのキャンペーンでは、おかげさまで665件もの投稿が集まりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございます!

YAMAPの投稿ページとInstagramに投稿された写真の中から、入選作品10点をご紹介します。

YAMAPからの入選作品:8点

Instagramからの入選作品:2点

なお、入選された皆様には、Columbiaのサコッシュをプレゼントさせていただきます。後日、YAMAPから連絡させていただきますので楽しみにお待ちください。

その他の応募作品は下記になります。あわせてご覧ください!

YAMAPの応募作品はこちら
Instagram「#わたしのヒップハイク」

文:池田菜津美、写真:水谷和政、モデル:伊藤まりな
協力:コロンビアスポーツウェアジャパン

YAMAP MAGAZINE 編集部

YAMAP MAGAZINE 編集部

登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。