KEEN「OUTLEISURE in 道志村」伊地知潔と甲斐一彦がTEMPO FLEXとキャンプで伝えるソトの楽しみ方

米国ポートランド発のアウトドア・フットウェアブランド〈KEEN〉。登山をはじめ、さまざまなフィールドアクティビティに対応するシューズやサンダルは、アウトドア好きのみならず、幅広い層のユーザーから高い支持を集めています。

そんなKEENが提案する「OUTLEISURE(アウトレジャー)」は、OUTSIDE(ソト)+LEISURE(レジャー)をかけ合わせた造語。アラウンドホームでのウォーキングや公園でのひと時、そしてキャンプやハイキングなど、自然を感じながらリラックスする時間を楽しむこと。それが「OUTLEISURE」です。

今回ナビゲーターを務めてくれるのは、フジロックにも出演しているロックバンド・ASIAN KUNG-FU GENERATIONや、インストバンド・PHONO TONESのドラマー伊地知潔さんと、中目黒のアウトドアセレクトショップ「バンブーシュート」のディレクター甲斐一彦さん。

ふたりの共通の「OUTLEISURE」であるキャンプのこと、そしてキャンプにもおすすめのシューズ「TEMPO FLEX WP」についてお届けします。

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2021.06.07

YAMAP MAGAZINE 編集部

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https://youtu.be/6Jq3TsSz2S8

KEENは、ロングトレイルなどトレッキングシューズも数多く展開していますが、キャンプや野外フェスなど、アウトドアシーンでも活躍するシューズ・サンダルも展開しています。

音楽シーンとも深くつながっているKEENは、フェスを通じて音楽やアート、CSR活動といった多様なKEENカルチャーを発信。日本最大級の野外音楽フェス<フジロックフェスティバル>や<ニューアコースティックキャンプ>などをサポートするだけでなく、アーティストと一緒につくり上げる音楽配信番組「Festival TV on KEENSTREAM」をKEEN公式Youtubeチャンネルで公開しています。

今回「OUTLEISURE」のナビゲーターを務めてくれる伊地知潔さんは、2019年にフジロックに出演したASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラマー。インストバンド・PHONO TONESでも活躍するアーティストである一方で、「キャンプ好き」「料理好き」としても知られ、”料理研究家”として「Festival TV」への出演歴があります。
フジファブリックの金澤ダイスケさんとの料理に関する共著『SESSION IN THE KITCHEN』を発行するほか、YouTubeの公式チャンネル「KIYOSHI’S KITCHEN」では伊地知さんオリジナルの絶品料理の作り方や情報を発信しています。”音楽とアウトドアを楽しむことをライフスタイルにしている”伊地知さんの生活はまさに「OUTLEISURE」そのもの。

そして、伊地知さんと一緒にナビゲートしてくれるのは、中目黒のアウトドアセレクトショップ「バンブーシュート」のディレクター・甲斐一彦さん。1998年に店舗をオープンして以来、アウトドアとファッションをクロスオーバーさせたスタイルは一躍ブームとなり、キャンプやフェスのスタイルを確立したと言っても過言ではありません。実は甲斐さん、KEENのトレッキングブーツ「PYRENEES」のカラーディレクションなども手掛けています。そんなアウトドアシーンのパイオニアである甲斐さんと伊地知さんが、キャンプを中心に身近にある自然を体験していく「OUTLEISURE」をお届けします。

伊地知さんと甲斐さんのふたりが「OUTLEISURE」のためにセレクトしたシューズは、KEEN 「TEMPO FLEX WP」。これまでYAMAP MAGAZINEでも取り上げてきた「RIDGE FLEX」シリーズと同じく、足の甲の部分に蛇腹状の伸縮パーツ「KEEN.BELLOWS FLEX」を配置することで、歩行時の負担を軽減してくれる機能を搭載しており、ハイキングにも使用できるスニーカーです。

KEEN独自開発の防水透湿素材「KEEN.DRY」も採用し、さまざまなアウトドアシーンに対応する防水性を確保。片足438g(27㎝)と軽量に仕上げており、アウトドアのみならずライフスタイルでも軽快に着用できるも魅力。加えて、リサイクルPETによるリップストップメッシュ(裂けにくい加工を施したメッシュ生地)をアッパーに採用するなど、製造時の環境負荷軽減に取り組んだプロダクトです。

テント&タープを設営してベースづくりから

今回、ふたりが訪れたのは山梨県道志村にある「水源の森 キャンプ・ランド」。数あるキャンプ場のなかでも、渓流が流れる道志の豊かな自然を間近で体験できるサイト、ハイキングや観光といった周辺のアクティビティの多様さから、甲斐さんがセレクトしてくれました。つまり、「OUTLEISURE」のテーマである「外遊び」の楽しさを体験するにはベストなロケーションなんです。

早速、活動のベースとなるテントとタープの設営に取り掛かります。甲斐さんが持ってきたこだわりの道具を見て伊地知さんは興味津々。

「キャンプって奥が深いですよね。アウトドアで過ごすというシンプルな行為なのに、いろいろな楽しみがあるのでどんどんハマッてしまいます。道具もどんどん増えてしまって(伊地知さん)」

「キャンプって、結構かがんだり立ったりすることが多いんですよね。そういうときにTEMPO FLEX WPの蛇腹部分が活きてくると思います。シューズ自体が軽いでの動き回ったときに負担が少ないのもいいですね。(伊地知さん)」

設営が完了したらコーヒーブレイク。伊地知さんがハンドミルで豆を挽いて、コーヒーを淹れてくれました。「やっぱりアウトドアにはコーヒーですよね。朝起きたとき、夜に焚き火を囲んで飲むのもいいですし、コーヒーはなくてはならないよね(甲斐さん)」。

ライトハイクで渓流沿いの小径を歩く

「すぐ近くに河原に降りられる道があるみたいですよ」と甲斐さんに誘われ、散策に出かけることに。せせらぎの音を頼りに歩いていくと澄んだ水が流れる渓流に辿り着きました。「水切りしましょうよ!」と伊地知さん。小石を拾って投げると水面を跳ねるように飛んでいきました。「久しぶりにやりましたね、水切り(笑)」と甲斐さんも楽しそう。

「自然の中で過ごす時間が好きなんですよね。何かをするわけでもなく、のんびりしているだけで癒されるというか。都会にいるといつも気が張っているような感覚があるのですが、自然の中にいると解放されるというか(伊地知さん)」

「TEMPO FLEX WP」は防水仕様。商品名の「WP」はWater Proof(防水)という意味。「当たり前ですが、ハイキングはもちろんキャンプでも、シューズ内がドライな方が快適。山の上であれば冷え込むこともありますし、やっぱり靴は濡らしたくないですよね。それに濡らしたくないなと思っていると楽しみきれない。その点、TEMPO FLEXは防水なので気にせず遊べるので嬉しいですね(甲斐さん)」。

観光スポット巡りも。渓谷の絶景を吊り橋から

キャンプ場からほど近くにある久保吊り橋。全長71m、高さはなんと34mもある道志川随一の吊り橋です。渡った先には大室山(1,587m)の登山口があり、周辺にはハイキングコースも充実しているなど、登山好きにもよく知られた人気のスポットです。

「結構高さがありますね。見下ろすと足がすくみます…。揺れるのも結構怖いですね」と伊地知さん。吊り橋からは深い谷間を流れる道志川が遥か下に。

ちなみにこのエリアは「裏丹沢」とも呼ばれているエリア。丹沢の山々は神奈川県側から登るのが一般的ですが、道志川側からはちょうどその反対。大室山をはじめ菰釣山(こもつるしやま 1,379m)を登ることができます。

「新緑が綺麗なのでちょっと歩きましょうよ」と甲斐さん。TEMPO FLEXは、しっかり足を守り地面を確実に捉えるアウトソールデザインのおかげでハイキングもOK。“キャンプの合間に山歩きを楽しむ”というような使い方もできるんです。

キャンプサイトに戻ってディナータイム

夕方前にキャンプサイトに帰還。灯りをつけたらお待ちかねのディナータイムです。「伊地知さんの料理を楽しみに来たんですよ!」と甲斐さんも楽しそう。伊地知さんは準備しておいた食材を取り出し、手際良く調理を進めていきます。

「キュウリとセロリはカットして、いかの燻製と一緒にジップロックに。揉み込んでおけば味が染み込んでいいおつまみになりますよ!(伊地知さん)」

「トマトソース缶をお皿に広げて、スライスしたタコを並べます。その上に熱したオリーブオイルとニンニクを掛ければタコのペペロンチーノの完成です。あっという間に完成するお手軽レシピなので、お腹が減っているときにはまずはこれ(伊地知さん)」

次々と料理を作ってくれる伊地知さん。メインメニューは「チーズタッカルビ」。フライパンの上にカットした野菜とキムチ、味付けした鶏肉を乗せてグツグツ煮込み、仕上げにチーズをトッピングして煮立たせたら完成。いい香りがキャンプサイトに広がります。

「手の込んだ料理もするのですが、キャンプはやっぱりサクッと作れるのがいいですよね。でも、もちろんおいしいというのも大事。今日のメニューもそうなのですが、あまりにもすぐに完成してしまうので一緒に行った仲間からは驚かれます(笑)。料理する時間も好きですが、みんな待っているので早く出してあげたいという気持ちもありますね(伊地知さん)」

時間を忘れて二人のキャンプ談義は続き、夜は更けていくのでした。実はこのあとキャンプサイトはゲリラ豪雨に見舞われたのですがテントとタープのおかげでディナータイムを楽しむことができました。芝生も雨で濡れていましたがTEMPO FLEX WPの防水効果でシューズ内は濡れることもなく快適。キャンプとはいえ自然相手の遊び。万全の準備と装備が楽しさを左右します。

自然に囲まれる清々しい朝

一夜明け、晴れわたる空。清々しい朝も伊地知さんのスペシャルメニューでスタートです。

「本当は昨日の夜、デザートのつもりで用意していたのですが雨だったので(苦笑)、朝食のお供ということで。リンゴをダッチオーブンで焼いたものなのですが、シナモンとバターが染み込んでおいしんですよ(伊地知さん)」

リンゴは半分にカットして種をスプーンでくりぬいて、空いた穴にバターを投入。仕上げにシナモンパウダーを振りかけて、ダッチオーブンで火にかければOK。「焦らずじっくり焼くのがポイントです」と伊地知さん。「焚き火を囲んでこんなにおいしい料理から2日目がはじまるのは最高。これだからキャンプはやめられないですね(甲斐さん)」。

「外遊び=OUTLEISURE」をもっと楽しもう!

「カホンを持ってきたんですよ」と、伊地知さんが箱型の打楽器を演奏してくれました。自身のバンド・PHONO TONESの曲「vanguard」をかけ、音楽に合わせて即興でリズムを刻みます。アウトドアと音楽。これも伊地知さんならではの「OUTLEISURE」のひとつ。

アルプス縦走のような本格的な登山もいいけれど、身近な自然にも魅力はたくさん。伊地知さんと甲斐さんにとっての「OUTLEISURE」は、キャンプを軸にした自然体験。自分たちのベースを作り、そこから足を延ばしてみる。登山をしても、川遊びをしても、周辺の観光をしてもOK。「川があるなら釣りをしてもいいですよね」と、渓流沿いを歩く伊地知さん。そんな多様なアウトドアの楽しみ方こそ、KEENが提案する「OUTLEISURE」なんです。見方を変えてみると、これまで親しんできたフィールドに新たな魅力が浮かび上がってくるはずです。

KEEN TEMPO FLEX WPをレビュー

登山やハイキングだけでなく、さまざまなアウトドアアクティビティに対応するシューズを送り出してきたKEEN。KEENの「TEMPO FLEX WP」は、そのラインナップのなかでもキャンプやライトハイクに適した気軽さが魅力。KEENのシューズらしく、足をしっかりと守ってくれる剛性を備えながらも、新たに開発した「KEEN. BELLOWS FLEX」を搭載することでつま先部分の屈曲性が向上。歩行時の快適性をさらにアップデートしたモデルとなっています。

「KEEN. BELLOWS FLEX」と名付けられた蛇腹部分。歩行時の踏み出し、かがんだときにこの蛇腹が曲がることで足の負荷を軽減してくれます。とくに長時間の歩行や小さな負荷が積み重なるようなシチュエーションで効果を発揮します。

活動できるフィールドを広げてくれる防水仕様になっているのもポイントです。雨などでシューズ内が濡れてしまうと不快なだけでなく、冷えによるダメージを受けるリスクも。独自開発の防水素材「KEEN.DRY」をメンブレンに採用し、悪天候時や河原でのアクティビティを支えます。

軽快さと安定感のバランスがよいソールデザインも魅力のひとつ。前後にしっかりグリップし、つま先とかかとにひっかかりを高めるパターンを配置することでアウトドアでの実用性を担保しています。さらに、軽量に仕上げることでライトな着用感となっています。

「TEMPO FLEX WP」は、今回の記事のようにキャンプなどライトなアウトドアアクティビティにちょうどいいモデル。もちろんタウンユースもOK。「TEMPO FLEX WP」を履いて家を出て、そのまま外遊びを楽しむというように、アウトドアとタウンを分け隔てなく着用できる気軽さと信頼感を両立したシューズです。これからのシーズン、さまざまな自然遊びに欠かせない相棒になってくれるでしょう。

「TEMPO FLEX WP」には、ミドルカットモデルもラインナップ。足首をしっかりホールドしてくれるため安定性にも優れ、不整地でのアクティビティやアップダウンのあるハイキングにも対応してくれます。ミドルカットになっている分、防水性もアップ。川の浅瀬や濡れた草のあるトレイルもシューズ内を濡らすことなく歩くことができます。タウンユースにも使えるシンプルなデザイン、落ち着いたカラーリングも魅力です。

※新型コロナウイルスの状況や拡大防止への対応は、お住まいの地域によって異なります。国や自治体、関連機関の最新情報を参考に、安全を心がけた登山をしましょう。 コロナ禍における登山についてのYAMAPの考えはこちら

ナビゲーター:伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION、PHONO TONES)
甲斐一彦(BAMBOO SHOOTS)
写真・文=小林昂祐
動画撮影=小野慶輔
衣装協力:BAMBOO SHOOTS
協力:キーン・ジャパン合同会社

YAMAP MAGAZINE 編集部

YAMAP MAGAZINE 編集部

登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。