米国ポートランド発のアウトドア・フットウェアブランド〈KEEN〉が提案する「TRAVEL TRAIL(トラベル トレイル)」。日本各地のトレイルを歩き、その土地の文化に触れることで、アウトドアをもっと広く、深く満喫しようという「旅の楽しみ方」です。 YAMAP MAGAZINEとの共同企画第4弾は、日本のロングトレイルの草分け的存在としてハイカーに親しまれてきた信越トレイルをフィーチャー。俳優の井之脇海さんがナビゲーターとなり、幻想的なブナの森、そして今年新たに開通する新セクションを歩きます。
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2021.09.01
小林 昂祐
撮影と執筆業
ナビゲーターを務める俳優の井之脇海さん。NHK連続テレビ小説では『ごちそうさん(2013年)』、『ひよっこ(2017年)』、2022年の『ちむどんどん』にも出演が決定。大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜(2019年)」をはじめ、映画やドラマを中心に活動の幅を広げています。実は知る人ぞ知る山好きのひとり。父親の影響で登山をはじめ、今では雑誌の連載を受け持ちながらプライベートでもハイキングからクライミングまで楽しみ、目標は百名山の登頂なのだとか。
今回のTRAVEL TRAILの舞台は、日本を代表するロングトレイルのひとつ信越トレイル。80kmという距離もさることながら、豪雪地帯ならではのブナの原生林と里山文化は多くのハイカーを惹きつけてきました。
YAMAPとKEEN、そして井之脇さんが2日間にわたって信越トレイルを旅したスペシャル動画を同時公開。俳優・井之脇海さんと巡る、信越トレイルの旅をぜひご覧ください。
今回トラベルトレイルの舞台となったのは、長野県と新潟県にまたがる「信越トレイル」。関田山脈とよばれる尾根沿いを全長80kmにわたって伸びるロングディスタンストレイルのひとつ。冬には8mにも及ぶ積雪を記録する豪雪地帯にあり、原生に近いブナの森をはじめ、貴重な野生動物が生息する自然の豊かさが魅力となっています。一方で、古くから信州と越後の人びとの生活に深く根ざしてきた峠道がいくつも残っており、麓の集落には古きよき生活文化や食文化に、歩くことで触れることができる、まさにトラベルトレイルの舞台としてこれ以上ない場所なのです。
信越トレイルは2003年に発足したNPO法人信越トレイルクラブが中心となり、整備したルート。2008年に現在の80km区間が開通し、地域の方々や周辺自治体、ボランティアにより整備が行われています。信越トレイルクラブでは「生物多様性の保全」をガイドラインに掲げ、信越トレイル周辺の自然や文化をこの先へと継承していくための活動を担っています。
また、信越トレイルは「Leave No Trace」という、1970年代にアメリカで生まれた、環境に与えるインパクトを最小限にして、アウトドアを楽しむための環境倫理プログラムに賛同しています。KEENもアウトドアを生業とするブランドとして「Leave No Trace」に賛同しており、トレイルを歩くこと、自然を大切にすることがより求められている今、そんなLeave No Traceの概念をフィールドで学ぶことも、今回の舞台として、信越トレイルを選んだ理由です。
さらに2021年9月、待望の新区間が開通。天水山(あまみずやま、1,088m)から苗場山(なえばさん、2,145m)までの約40kmが延伸し、秘境と称される秋山郷をはじめ、信越トレイルの新しい魅力を感じることができるようになりました。取材では、ブナの森が広がる天水山周辺のハイクに加えて、延伸する新セクションの見倉地区を井之脇さんと歩きます。
*注釈
新セクションのオープンは9月25日を予定しており、それまでは歩くことができません。ルートの詳細や最新情報は、信越トレイルクラブのウェブサイトをご確認ください。
「KEEN リッジ フレックス ミッド WP」は、蛇腹パーツ「KEEN.BELLOWS FLEX」を甲屈曲部とかかと上部に配置することで歩行時の負荷を軽減する、トラベルトレイルでおなじみのシューズ。防水透湿メンブレン「KEEN.DRY」による防水性、不安定な登山道でもしっかりと地面を捉えるアウトソールパターンなど、ハイキングから旅までカバーする信頼性の高いモデルです。今回井之脇さんが着用したのは、今シーズン登場したばかりの新色。最新のテクノロジーを詰め込みながらも、クラシックな佇まいが魅力です。
信越トレイル事務局の全面協力でお送りする「トラベル トレイル in 信越トレイル」。信越トレイル事務局長の大西さんとスタッフの佐藤さんに連れられて向かったのは、天水山へとつづく登山口。ここは信越トレイルのなかでもブナの森が美しいセクションとしておすすめなのだとか。天気はあいにくの雨ですが「こういう日の方がブナがきれいなんです。面白いものも見られると思うので一緒に登っていきましょう」と大西さん。
「森に入ってみると、雨粒が落ちてこないですよね。これはブナの木が雨を集めているから。葉が少し丸まっているので、雨が内側に流れ、枝から幹へと流れていくんです。これを樹幹流(じゅかんりゅう)と呼びますが、こうしてブナは雨を集めて育っていくんです。(大西さん)」
幻想的なブナの森を歩きながら、「雨の日の登山は結構好きなんですよね」と話す井之脇さん。登山というと天気予報とにらめっこして晴天を選ぶことが多いはず。でも、こんな雨の日だからこそ見られる景色がある、体験できることがあります。
大西さん曰く「雨の日の方が人も少ないので自然を存分に味わえます。なにより雨はブナにとって大切な要素。雨が多いからこれだけ深いブナの森が形成されるんです。そういったことを考えながら歩くのもいいですよね」。そんなブナの姿を見て、井之脇さんはどのように感じたのでしょうか。
「これまで雨の日にブナの木に注目して歩くことがなかったので、木の幹を滝のように流れる雨水を見てびっくりしました。ブナの生命力の強さを感じましたね。普段の山登りではやはり登頂を目的にしていることもあって、こういった自然のことをしっかり見られていないので、今回大西さんに教えてもらい、視点が増えました(井之脇さん)」
「実は、今回井之脇さんに信越トレイルの道標を立てていただきたいと思っています」と大西さん。というのも、9月の新セクション開通に向けて新たなルート案内のための道標を立てているのだそう。信越トレイルでは、登山道の整備や管理を事務局のスタッフだけでなく、ボランティアの方々が行っています。誰もがトレイルを安全に歩くことができ、自然を楽しめるよう、日々行われている整備。この自然豊かな道を愛する人たちの活動があってこそのトレイルなんです。
トレイル文化の本場アメリカから取り寄せたという特殊な器具を使って道標を打ち込んでいきます。道標は軽量かつ柔軟なグラスファイバー製。「この地域は雪が多くて、冬になると道標が押し倒されてしまうんです。そこで雪が流れてきても受け流してくれる柔らかい素材のものを手配し、使用することにしました(大西さん)」。
しかしながら道標を打ち込む器具は14kg!。「雪の影響を受けにくいように木の裏側がいいですよ」「器具の重さを使って打ち込みましょう」とアドバイスを受けながら、3人がかりの共同作業。新たに立った道標に信越トレイルのステッカーを貼って完成です。
トレイルの整備は、信越トレイルの事務局が不定期で参加を募っているプログラムです。もし整備をしてみたい、トレイルを守る活動をしたいという方はぜひとも参加していただきたいと思います。開催は信越トレイルHPで告知されますので、気になる方はご確認を。
終始嬉しそうな表情で道標の整備に取り組んでいた井之脇さん。ひとりのハイカーとしてトレイルに関わることの大切さを感じていたよう。
「道標を立てることを人生で経験できると思っていなかったので…。信越トレイルに僕が立てた道標があることが純粋に嬉しかったです。ここ数年で一番嬉しい出来事のひとつです。道標の素材や打ち込む器具も、すごく考えられて作られたものなのだなと感じました。ただ立てればいいのではなく、雪が多い自然環境を考慮していたり、立てる人の負荷が少なくなるような工夫が施されていて興味深かったです。
山で道標を見つけたときの見方が変わりました。ふだん山に行くときも、山小屋で食事をしたり、飲み物を買ったりして応援している感覚はあったのですが、それは感覚でしかなくて。こうして日々整備をしてくれている人がいるということ、そして自分が道標を立てることで、山に関わることができてうれしく思います(井之脇さん)」。
こうして1日目が終了。信越トレイルを象徴するブナの森歩きはもちろん、道標を立てるという貴重な経験をした井之脇さん。「ひとりの山ファンとしてこんなに嬉しいことはないですね。これからも何かしらの形で山に貢献できたらという思いが強くなりました」と振り返ってくれました。
ブナの森歩きを終えて投宿したのは「かたくりの宿」。かつて小学校だった建物を改装し、宿泊施設として運営しています。延伸セクションである天水山から苗場山までを歩く際の拠点となる場所です。広いグラウンドはテント場としても開放予定。
兵庫県出身だという渡邊さん。実は美術大学出身とのことで、まるでアートのような料理もなるほどとうなづいたのでした。芸術を学ぶうちに自然の大切さに気づき、長野県の山小屋で働いたのちにこの地へ。移住した当初は想像を超える豪雪に「こんな自然環境で暮らしていけるのか」と驚いたそう。一方で関西にいた頃は感じなかった春の喜びを知ったとも話してくれました。
「新潟県の越後妻有を舞台にした『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』は、アートを道しるべに里山を巡る旅を提案しています。このかたくりの宿もその一部ですよ。信越トレイルを歩く方にもぜひ立ち寄っていただきたいと思っています。やはり苗場山登山に行かれる方は多いのですが、こちらの津南町を訪れる方は少ないんですよね。かたくりの宿では、四季折々の食材を使った料理を提供しています。春は山菜、木の実を採って、夏は地元の野菜、秋はきのこですね。できるだけお店で売っていないものを、自分で採ったものを使っています。このあたりはマタギの里と呼ばれていて、時期によってはクマ肉を出すこともありますよ(渡邊さん)」
2日目、しとしとと降りつづいていた雨は止み、青空が広がっていました。今日は新たに延伸するセクションを歩きます。新セクションは、天水山から苗場山へとつづく40km。ルートは長野県の栄村と新潟県の津南町が接する奥信越と呼ばれる地域です。一年の半分が雪に覆われるほどの豪雪地帯であり、かつ深い谷に囲まれた地理的条件も相まって外部からの影響を受けづらく、独自の文化が築かれてきたまさに「陸の孤島」。日本の原風景とも言える景色はまるで昔話を思い起こさせます。
「9月末のオープンに向けて今まさに整備が進められています。私も先日トレイル整備をしたばかりです」と話してくれたのは、この日ガイドをしてくれた信越トレイルクラブのスタッフ黒川さん。アメリカのPCT(パシフィッククレストトレイル)やCDT(コンチネンタルディヴァイドトレイル)といったロングディスタンストレイルを踏破したこともある生粋のハイカーです。
新セクションのハイライトとも言える「見倉地区」。茅葺の古民家が並ぶ集落をつなぐようにトレイルはつづきます。ちなみにかつて平家の落人が3つの鞍を隠したことからその名がつけられたという説もあるのだとか。これまでのセクションとは異なり、信越地方の歴史を感じさせる風景がみどころ。秘境を歩くと言っても過言ではないでしょう。
小さな集落とブナの森を行ったり来たりするような新セクション。このトレイルもかつては集落を往来するための古道だったのだとか。
「昔使われていた古道を整備してトレイルとして復活させています。自然と街を両方楽しむことができるのが新セクションの魅力です(黒川さん)」
「歩いたトレイルが、まさに数日前に整備が終わったばかりと聞いてとても感慨深いものがありました。こうして歩いている道が、事務局の方やボランティアの方々が関わってできているんだな、本当に多くの方に支えられてトレイル文化、登山文化があるのだと気づきました(井之脇さん)」
Leave No Trace(リーブノートーレース、以下LNT)は、環境に与えるインパクトを最小限にして、アウトドアを楽しむための環境倫理プログラムです。環境へのダメージを最小限にすることで、今ある自然を守り、未来に受け継いでいこうという取り組み。登山好きにとっては当然のことかもしれませんが、トレイルに負荷を与えたり、ゴミを残したり、動植物にダメージを与るといったことをせず、訪れたときと同じ状態で自然を大切にしようという理念です。
LNTでは、7つの原則を定めています。すべてのテクニックが7つの原則を基にしており、誰にでもわかりやすく、楽しく実践することができます。
1)事前の計画と準備
2)影響の少ない場所での活動
3)ゴミの適切な処理
4)見たものはそのままに
5)最小限の焚き火の影響
6)野生動物の尊重
7)他のビジターへの配慮
これらの7原則は、自然を楽しむ人たちにとって、必ず知っておいてほしい理念。冒頭でも紹介しましたが、信越トレイルはLNTに賛同しているトレイルです。信越トレイルにおいても、トレイルを踏み外さないで歩く、ゴミを残さない、動植物にダメージ与えないなど、実践できる項目はたくさん。ちなみに信越トレイルでは、全ルートにわたって焚き火はNG。自然への負荷を最小限に抑え、ハイキングを楽しむことが鉄則です。ポケットのゴミを意図せずに落としてしまう。濡れたくない、汚れたくないという気持ちから水たまりや泥を避けて歩くことによるインパクトなど、「うっかり」「意図せず」に環境にインパクトを与えてしまっていることも、実は多いのだとか。この7原則を意識しておけば、「意図しない」インパクトを減らすこともできますね。
トレイルを歩きながら、黒川さんからLNTについて話を聞いた井之脇さん。貴重な自然であるブナの森に作られたトレイルも、LNTの理念のもと整備され、その上をハイカーが歩いています。まさにその場所を歩き、学んだ井之脇さんは、 LNTについてどのように感じたのでしょうか。
「LNTという言葉、理念を今回の旅ではじめて学んだのですが、自然に人間の影響を残さない、最小限の影響で歩くということが、あらためて大切なことだと知りました。信越トレイルを歩いてみて、関わる人たちの思いを感じましたし、新しく整備された道も自然へのインパクトが最小限になるように作られていて、でもハイカーにとっての安全も考えられていて…。
道の整備に関わった方の生の声を聞いて、環境や森との共生を改めて考えるきっかけになりました。山に行くということは、自然にお邪魔すること。そのなかで最低限のマナーは守らなきゃいけないし、自然に楽しませてもらっていることを忘れてはいけないと強く思いました(井之脇さん)」
途中、大赤沢集落にある山源木工の食堂に立ち寄って昼食。地元で採れたという山菜をふんだんに使ったお蕎麦をいただきました。秋田からやってきたマタギ(熊などの狩猟を生業にする人たち)が今もこの地域には暮らしているそう。自然に深く根ざした生活を送る人たちが受け継いできた文化を感じられるのも、山と里とを行き来するからこそ。
あっという間に本日のゴールである苗場神社の里宮に到着。濃密な2日間の旅。ブナの森からはじまり道標の整備、新セクションを歩くことができました。旅も終盤、井之脇さんにとっての信越トレイルの印象を聞いてみました。
「ロングディスタンストレイルというとずっと寡黙に歩いていくのかなというイメージだったんです。でも、信越トレイルを歩いてみて、感じたのは、歩くなかで自分の知識や見る範囲が広がっていくということ。案内してくれた事務局の方も気さくで、いろんな説明をしてくれました。これまでの登山にはない、視野が広がっていく感覚がありました。
本やインターネットで見た情報では、平面でしか捉えられていないんだなと気づきました。ブナの森のことも、直に触れ合っている大西さんから直接聞くことで実体験として知ることができました。きっとひとりで歩いても、里に降りてきて地元の人と話をしたときに新しい出会いや経験を得ることができるはず。すごく素敵な旅ができるトレイルなのだなと感じました(井之脇さん)」
トラベルトレイルとは、KEENが提案する「旅の楽しみ方」。日本各地のトレイルを歩き、その土地の文化に触れることで、アウトドアをもっと広く、深く満喫しようという取り組みです。そんなトラベルトレイルを井之脇さんはどのように捉えたのでしょうか。
「僕にとってトラベルトレイルとは、”削ぎ落としていく旅”ですね。普段都心で生活をしているのですが、楽しいことや嫌なこと…本当に思考が休まることがありません。そこでいざ自然と向き合って森を歩いてみると、そういった邪念みたいなものがどんどん削ぎ落とされていきます」。
一方で、井之脇さんが感じたのは、LNTのような山への影響を最小限にする大切さでした。
「これも削ぎ落としていくようなことですよね。いろいろなものが削ぎ落とされた先に、里の人との触れ合いがあったり、新しく見えるものもあります。そして都心に戻ったとき、新しい考えがうかんだりということも。よく言われる言葉かもしれませんが、「自分を見つめ直す」ということなのかもしれません。2日間の信越トレイルの旅は、いろいろなものを削ぎ落としていく旅でした」。
トレイルの整備をはじめ、今回はじめて信越トレイルに関わった井之脇さん。9月の新区間のオープンにより、信越トレイルは全長80kmから110kmへと生まれ変わります。まさにロングトレイル。
「セクション的には少ししか歩けていないんですよね。なので全ルートを歩いてみたいです。この2日間以上に学ぶことも多いでしょうし、きっと出会いや発見もあるはず。その体験ひとつひとつを吸収して、山や自然に関する視野を広げていきたいと思います。(井之脇さん)」
最後に、井之脇さんが信越トレイルのハイキングで着用した、「KEEN / リッジ フレックス ミッド WP」をあらためてご紹介。
「KEEN / リッジ フレックス ミッド WP」は2021年に新たにラインナップに加わったハイキングシューズ。大きな特徴は、足の甲に配置された蛇腹パーツ。これは「KEEN.BELLOWS FLEX(キーン・ベローズ フレックス)」と呼び、歩行時の甲の曲がりを妨がず、歩行時の足の負荷を軽減する機能です。加えて、雨の日や水溜りでもシューズ内を濡らさないための防水機能「KEEN.DRY(キーン・ドライ)」を採用。岩場でも滑りにくいアウトソールを備えるなど、アウトドアを熟知したKEENらしい革新的なアイデアがちりばめられています。
2日間にわたって「KEEN / リッジ フレックス ミッド WP」で雨のブナの森、道標の整備、里山や集落など、さまざまなシチュエーションの信越トレイルを歩いた井之脇さん。率直なインプレッションを聞いてみました。
「KEEN / リッジ フレックス ミッド WPを履いて感じたのは、勾配のある坂や段差を登っているときに疲れていないということでした。おそらく蛇腹部分がクッションになって負荷を軽減してくれているからなのだと思いますが、つま先がしっかりしていたり、見た目よりも軽量だったり、いろいろな理由がありそうです。実は信越トレイルを歩く前から試し履きをしていたのですが、長い距離を歩いても足の指の付け根が痛くなったりせず、本当にいい靴だと感じました。
ミッドカットなので足首や関節もサポートされていますし、防水機能もあるから雨の中の登山でもまったく靴の中が濡れることもなく、ムレることもありませんでした。
街で使うにはちょっと贅沢かもしれませんが、私服にもコーディネートしやすいデザインも気に入っています。何よりハイキング文化が生まれたアメリカらしいスタイルにぴったりですよね。このシューズに合うようにウェアも選んでみたんです。今回は短いセクションでしたが、もっと長い距離を歩いてみたくなりました(井之脇さん)」
秋山郷に行くならここをチェック!
秋山郷結東温泉 かたくりの宿
ナビゲーター:井之脇海
写真・文=小林昂祐
動画撮影=小野慶輔
協力:
・キーン・ジャパン合同会社
・信越トレイル事務局
・Leave No Trace Japan
KEEN公式サイトはhttps://www.keenfootwear.com/ja-jp/から