2018.12.04
YAMAP MAGAZINE 編集部
ロープウェイ利用で手軽に高度感や絶景を楽しめるスポットとして、夏から秋にかけて例年多くの人々で賑わう木曽駒ケ岳・千畳敷エリア。あまり知られていませんが、実はここ、 ”冬こそ訪れたい絶景スポット” なんです。本記事では、同エリアの冬ならではの魅力や楽しみ方をお伝えします。
一番の見所は、やはり千畳敷カールから見る一面の雪景色。しらび平駅(標高1,662m)からロープウェイ利用で7分半、標高2,612mの千畳敷駅まで一気に高度を上げ、いざ外に降り立つと、突如目の前に “白銀の世界“ が広がります。
真っ白なカールと紺碧の空が織りなす、圧巻のコントラスト
ご来光を浴びて赤く染まる千畳敷カール。これもまた美しい
千畳敷カールから見た「サギダルノカシラ」。宝剣岳から極楽平へとつながる途中にある
「シュカブラ」や「エビのしっぽ」という言葉を聞いたことはありますか?
ひとことで言えば、雪と風によってできる自然の造形物のこと。そして、どちらも強風にさらされることの多い冬の高山特有のものです。
冬の高山では、強風によって雪面にできた波状の模様「シュカブラ」が見られる
「エビのしっぽ」も雪山ならではの造形美。強風により吹き付けられた雪や氷が、岩や木々に付着してできる
冬の木曽駒ケ岳は、雪山エントリー層にもおすすめです。ロープウェイを利用してアプローチでき、ピストンであれば往復3時間程度とコースタイムも短いため、雪山初心者でも比較的トライしやすい環境と言えます。
中岳から南に向かって見える三ノ沢岳。冬は空気が澄んでいるため、南アルプスの山々や富士山を高い確率で望むことができる
乗越浄土から見える、雪をまとった天狗岩
ただし、1~3月になると雪崩の発生が懸念されるので、初心者のみで行くのは控えたいところ。
雪崩の心配がないタイミングであれば、スノーシューを楽しむこともできます。
右に宝剣岳、左に南アルプス! 絶景を横目にカール内を散策
剣ケ池付近で、南アルプスの山々をバックに一枚
標高2,612mにある「2612カフェ」も絶景ポイント。コーヒーを片手にくつろぎながら、遠くの峰々を仰ぐ
木曽駒ケ岳・千畳敷カールエリアの絶景は、昼間だけではありません。夜になれば頭上いっぱいに満天の星空が広がります。
宝剣岳と星空。夜とはまた違った様相を見せてくれる
しかも、冬にこのエリアから見る星空は格別です。
まず、空気中のちりが少ないこと。
湿度も低く、水蒸気が立ち上がりづらいため透明度が高いこと。
周辺に明かりがなく、非常に暗いこと。
こうした条件が整っているので、星が非常にくっきりと見えるのです。
千畳敷カールから見た天の川。静寂に包まれた環境での鑑賞ができるというのもポイント
南アルプス側に見える街の灯りが、どこかロマンチック
駒ヶ岳ロープウェイでは、星空鑑賞会の開催を予定しています。千畳敷ホテルに一泊して、夜の絶景を思う存分満喫……。そんな週末を過ごすことができたなら、きっとこの冬一番のステキな思い出になりますね。
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す。
詳細はキャンペーン特設ページよりご確認ください。
ロープウェイ乗り場のあるしらび平駅までは、東京からは片道3〜4時間、名古屋から3時間ほどで行くことができます(マイカー、高速バス利用)。菅の台バスセンターより先はマイカー規制があるのでご注意を。ここで路線バスに乗り換えが必要となります。
大阪方面からお越しになる場合は、伊那バスの駒ヶ岳ロープウェイ線が便利です。ただし、この場合上記キャンペーンは適応されません。25%オフの対象外となりますのでご注意ください。