昨年11月の開始以来、九州一円のバッジコレクターが続々挑戦中の「YAMAP 奥日田ピンバッジ」。当初500個を用意しYAMAPユーザーの皆さんの獲得をお待ちしておりましたが、予想以上の大好評! このたび、追加の生産・配布が決定しました。大分県の隠れた名峰「釈迦岳」とその隣にそびえる「御前岳」を登り、所定の地点を通過するとGETできるこのピンバッジ。 まだ手に入れていない方は、ぜひともこの秋挑戦してみてはいかがでしょうか?
2021.08.27
YAMAP MAGAZINE 編集部
ゴールドを基調とし、中央にシンメトリーな美しい釈迦岳の山容がデザインされた「YAMAP 奥日田ピンバッジ」をご存知でしょうか? 大分県の名峰「釈迦岳(1,230m)」と、その隣に位置する「御前岳(1,209m)」を登り、所定の条件をクリアした方だけに贈られる非売品の特別なピンバッジです。
YAMAPでは昨年の11月以来、両座への登山に挑戦した方への特別なプレゼントとして、このピンバッジを贈呈してきましたが、反響は大きく、今年春までの半年足らずで予定数の500個は在庫切れに…。そこで皆さんの期待に応える形で、このたびプレゼントの継続が決定いたしました!
釈迦岳・御前岳は、大分県日田市と福岡県八女市の県境にまたがる山ですが、今回のキャンペーンの舞台は大分県日田市側。美しいシオジの原生林、くじゅう連山や阿蘇山を一望できる絶景、爽やかな稜線歩きなど、魅力あふれる登山を楽しみながら、ピンバッジを獲得することができる絶好のチャンスです。
6人のグループ登山でバッジを獲得。山旅の思い出にもなりますね
ピンバッジの獲得方法は至ってシンプル。あらかじめダウンロードしておいた釈迦岳・御前岳のMAPを開き、設定(歯車マーク)をタップ、「表示する情報(ルートなど)」の項目内にある「ロゲイニング」を有効化します。後は、釈迦岳・御前岳の周回路を歩き、グレーの二重丸で示されたポイント15箇所のうち、13箇所以上を通過するだけです。
条件を満たした方には、YAMAPアプリ上で「奥日田デジタルバッジ」を付与。さらにこのバッジ画面を「釈迦岳」の裾野にあるキャンプ場「スノーピーク奥日田キャンプフィールド」の受付に提示すれば、金色に輝くピンバッジを受けとることができるというわけです。
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【受け渡し場所】
スノーピーク奥日田ストア内レジカウンター
住所:大分県日田市前津江町大野64-1 旧 椿ヶ鼻ハイランドパーク
【受け渡し日時】
10:00~19:00(4月~10月)/ 11:00~18:00(11月~3月) ※水曜日定休(祝祭日除く)
【受け渡し方法】
YAMAPアプリのマイページにて奥日田デジタルバッジを表示し、レジカウンタースタッフに提示
【ピンバッジ受付に関する問い合わせ先】
スノーピーク奥日田代表:0973-53-2358
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13箇所以上のチェックポイントに到達すると、YAMAPアプリで奥日田デジタルバッジを獲得!
ピンバッジ受け渡し場所のスノーピーク奥日田キャンプフィールドは標高950mに位置し、夏でも爽やかな風が吹き抜ける。設備も充実しているので、登山と合わせての宿泊もオススメ
ここからは、「釈迦岳」と「御前岳」の美しい風景についてご紹介していきましょう。
オススメの登山出発地点は、御前岳の代表的な登山口である「シオジ原生林御前岳登山口」。その名の通り、登山口からしばらく林道を歩くと、そこには国内有数の規模を誇るシオジ(モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹)の群落が広がっています。豊かな原生林は筑後川の源流となる清冽な湧水を育んでおり、美しい木漏れ日の中、沢沿いのトレッキングを楽しむことが可能です。
秋の日のシオジ原生林。御前岳中腹に広がる森には「豊の国名水15選」にも選ばれる「御前岳湧水」が湧き出る
登山口から御前岳山頂に向かう途中にある分岐を少し入ると、田代岩屋がある。かつての修験者たちもここで雨風をしのぎ暖をとったと伝えられている。岩盤の天井には焚き火の煤が今も残る
シオジの森を抜けしばらく急登を進むと、御前岳山頂へ到着します(登山口〜御前岳山頂までは約1時間20分)。御前岳山頂からの眺めは、1,000mを超える標高だけあって、遮るもののない絶景。天気の良い日には雲仙普賢岳や有明海をも望むことができます。
彼方には、雲仙普賢岳山頂が
御前岳山頂から釈迦岳山頂に向かう道は、眺望美しい軽快な尾根歩き。比較的平坦な道が続き、山を越える爽やかな風を感じながら歩くことができる区間です。
秋の御前岳〜釈迦岳間稜線ルート
1時間ほど歩くと、釈迦岳山頂へ到着。その名の通り、穏和な顔をした釈迦如来像が出迎えてくれます。南側に開けた山頂からは、阿蘇の美しい山並みを一望することも。
釈迦岳山頂に祀られる釈迦如来像
また、釈迦岳山頂から歩いて5分ほどのところにはレーダー観測施設が設置された普賢岳展望台があります。こちらは北から東に向けて展望がひらけており、釈迦岳山頂とはまた違い、くじゅう連山や由布岳などの眺望を楽しむことが可能です。
釈迦岳からは約1時間10分ほどをかけて雪ヶ岳城跡広場経由で下山。スノーピーク奥日田キャンプフィールドそばの登山口に抜けることができます。
シオジ原生林御前岳登山口からスノーピーク奥日田までの行動時間の合計はおおよそ3時間半(休憩除く)。美しい森から、遮るもののない絶景、軽やかな稜線歩きまで、変化に富んだ登山を楽しむことができるルートとなっています。
ちなみに、冒頭でご説明した「グレーの二重丸で示されたポイント15箇所のうち、13箇所以上を通過する」という獲得条件も、ご紹介したルートであればちょうど満たすことが可能。
そのままスノーピーク奥日田キャンプフィールドに立ち寄って、ピンバッジを受け取ってから、のんびりと林道を出発地点に向けて歩くとよいでしょう(スノーピーク奥日田キャンプフィールドからシオジ原生林御前岳登山口までは、おおよそ1時間20分の道のり)。
今回の登山コース。YAMAPの該当地図はこちら
美しい釈迦岳・御前岳を有する大分県日田市の奥日田エリアですが、魅力は山だけにとどまりません。その麓には数々のアウトドアスポットが点在しているのです。
夏におすすめなのは、大山川のパックラフト(一人乗りのゴムボート)によるダウンリバー。津江三山一帯(釈迦岳・御前岳・渡神岳・酒呑童子山等)を源流とする清冽な水の流れを全身で楽しむことができます。現地のプロガイドによるツアーも開催されていますので、道具を持っていない初心者でも気軽に楽しむことができるのも嬉しいところです。
大山川ダウンリバーの様子。詳細はこちら
また、秋になれば周辺の山々は美しい紅葉に染まります。周辺の山々での紅葉ハイクはもとより、一風変わったオススメが「紅葉カヌーツーリング」。大山川上流に位置する「下筌(しもうけ)ダム」を舞台にカヌー上から紅葉を満喫できるのです。こちらも、プロガイドのツアーが開催されており、道具のレンタルも可能。きっと一生の思い出になる絶景に出会えるはずです。
紅葉カヌーツーリングの様子。詳細はこちら
そして、冬。通常「冬はアウトドアのオフシーズン」と考えている方も多いと思いますが、先ほども登場したスノーピーク奥日田は標高950mの天空のキャンプ場。そのため、寒波が到来した際には、九州では稀な「雪中キャンプ」を満喫することができます。ふわふわのパウダースノーをかき分け設置したシェルターの中で楽しむ雪中キャンプは、夏のキャンプとは全く別物。雪が音を吸収するので、静寂に包まれた贅沢な時間を過ごすことができます。
スノーピーク奥日田キャンプフィールドでの雪中キャンプの様子。詳細はこちら
また、日田といえば、言わずと知れた北部九州指折りの温泉地。市内には数多くの温泉が湧き出しており、アウトドアの疲れを癒して帰宅の途につける最高のロケーションです。
日田市天ヶ瀬地区を流れる天ヶ瀬川沿いにある共同露天風呂。庶民的なものから、情緒あふれる個室まで、数多くの温泉が市内には点在する。日田の温泉情報はこちら
山あり、川あり、温泉あり。その歴史や情緒ある街並みが注目されがちな日田市ですが、実はアウトドア好きには堪らない魅力が満載のエリア。ぜひとも、登山と合わせて、奥日田の自然を満喫してみてはいかがでしょうか?
YAMAP本社からも高速道路経由で1時間と少し。美しい自然が広がる奥日田エリアは、YAMAPにとっても思い入れが深い場所です。
今までも、釈迦岳・御前岳の登山道整備にスタッフが参加したり、親子を対象としたキャンプイベントを実施したり…。ある時は、この地に伝わる信仰の歴史を辿る旅をしたこともありました。
登山道整備の様子。約12kgの道標を担ぎ、御前岳を登るYAMAPスタッフ
その活動を通して見えてきたのは、文化や自然を大切に守り続けながらも、常に新しい情報を仕入れ、地域のアウトドアを活性化していこうと奮闘する人々の弛まぬ努力。地域に住む人々が自然の翻訳者となり、その楽しみ方を世の中に広めていこうとするひたむきな姿です。
山があるだけじゃない。川があるだけじゃない。そこには、自然を楽しみ、その面白さを広めていこうとする人々がいる。だから、奥日田は面白いのだと思います。
YAMAPでは、これからも奥日田のアウトドア情報を継続的に発信していきます。乞うご期待ください!
パックラフト・カヌーのガイドを営む日田在住の河津聖駒(かわづせいま)さん(右)も日田のアウトドアマンのひとり。川のことを話し始めたら止まらない