紅葉登山おすすめの山&コース|登山系YouTuber「山彩チャンネル」彩さん厳選

秋といえば紅葉登山! この時期だけの絶景を、毎年楽しみにしている人も多いのでは? 登山系YouTuber/セルフケアハイカーとして活動中の白壁彩さんに、秋に歩きたいおすすめの山・コースを教えてもらいました。行き先に迷っている人は、ぜひご参考に!

2021.10.30

白壁 彩/セルフケアハイカー

看護師/保健師/動画クリエイター

INDEX

秋の紅葉登山、彩さんにとっての醍醐味は?

私にとっての紅葉登山は、普段はなかなか足を伸ばせないような遠方の山へも、「紅葉の時期だから行ってみよう!」と、向かうきっかけをくれる存在です。

そうして自分の足で歩いた先に出逢える紅葉の美しさは、まさに格別。記憶にも写真にも残したくなる、美しい景色が待っています!

天候や時間によって刻々と変化する山並みと紅葉のコントラストは、その瞬間にしか味わえないもの。目の前に広がる「秋だけの絶景」を眺めながら儚さと尊さに浸るひとときは、私にとっての最高の癒しタイム。何よりの醍醐味ではないかと思います。

紅葉登山おすすめコース① 唐松岳〜五竜岳(八方尾根〜遠見尾根)

■ 活動日記(登山記録)

■ コース概要(行程/所要日数/行動時間)
行程:八方池山荘〜八方池〜唐松岳〜唐松岳頂上山荘〜五竜岳山荘〜五竜岳〜アルプス平駅
所要日数:2日間
1日目/八方池山荘 -八方池-唐松岳-唐松岳頂上山荘(4時間)
2日目/唐松岳頂上山荘-牛首ー大黒岳-五竜岳山荘-五竜岳-遠見尾根-アルプス平(8時間半)

■ このコースを歩いたときの動画

■ 見どころ・おすすめする理由
唐松岳と五竜岳を縦走せずにそれぞれ登るコースでも十分美しい景色を楽しめますが、縦走すれば歩く距離が長い分、絶景をよりたっぷりと堪能することができます。様々な角度から眺めるアルプスの山々は本当に美しく、いつまででも眺めていたい気持ちに…。

健脚の方であれば、日本百名山の白馬岳や鹿島槍ヶ岳へ足を伸ばしてみるのもおすすめ。新しい冒険に想いを馳せることができます。

※ワンポイント)行程には余裕を持って!
一般的なペース配分とゴンドラの時間(16:30まで)を考慮すると、初日に五竜岳山荘もしくはテント場まで歩いて宿泊するか、逆コースで歩くことをおすすめします。

■ 思い出深いエピソード
今年の秋、ソロテント泊で本コースを歩いてきました。八方池のリフレクション、色とりどりの紅葉や唐松岳頂上で眺める神聖な夕日、テント場から眺める雲海と星空の美しさ…。絶景のオンパレードに、終始圧巻される山行となりました。

遠見尾根はアップダウンが多くハードな道のりですが、五竜岳と紅葉のコントラストは目にも心にも焼き付けたくなる、言葉にできない美しさです。

紅葉登山おすすめコース② 涸沢カール

■ 参考になる活動日記(登山記録)

■ コース概要(行程/所要日数/行動時間)
行程:上高地バスターミナル〜徳沢〜横尾〜涸沢
所要日数:2日間
所要時間:1日目/上高地バスターミナル– 明神分岐– 徳沢– 横尾– 本谷橋– 涸沢(6時間)|2日目/涸沢–本谷橋–横尾–徳沢–明神分岐–上高地バスターミナル(5.5時間)

■ このコースを歩いたときの動画

■ 見どころ・おすすめする理由
上高地を散策するだけでも充分、心が洗われますが、涸沢の紅葉の美しさは日本が誇る素晴らしい絶景です。おそらく、この景色を見て後悔する登山者は一人もいないのではと思います!

涸沢までの道のりはなかなかハードに感じるかもしれませんが、その分、歩き切った先には最高の絶景と、とっておきの ”ご褒美” が待っています。ご褒美というのは、涸沢ヒュッテの「おでん」。冷えた体を癒してくれる絶品です。涸沢に行ったら、ぜひ食べてみてくださいね。

■ 思い出深いエピソード
初めての北アルプス&ソロテント泊が、ここ、涸沢でした。行ってみると、私と同じようにソロで来ている方も多く、初対面でも、すれ違う方と気軽にゆったりと話せたことが、さらに涸沢の山旅の魅力を深めてくれました。

涸沢ヒュッテから見た、空いっぱいに広がった満点の星空は、今でも忘れられません。もちろん、ソロだけでなく、家族、友人、パートナーなど、きっと誰と来ても良い思い出になると思います。

紅葉登山おすすめコース③ 金時山

■ 参考になる活動日記(登山記録)

■ コース概要(行程/所要日数/行動時間)
行程:乙女口〜金時山山頂〜仙石
所要日数:日帰り
所要時間:箱根湯本駅–乙女口–乙女峠–長尾山–金時山–金時山登山口–仙石バス停–箱根湯本駅(4.5時間)

■ このコースを歩いたときの動画

■ 見どころ・おすすめする理由
普段、自宅近くの神奈川県の山に登ることが多い私。おすすめの山はたくさんありますが、もし、「日帰りで登れるおすすめの山は?」と聞かれたら、真っ先にこの山の名前を挙げると思います。

金時山はコースタイムも程よく、山頂からの展望は低山といえど圧巻です。山頂で手作り山ごはんを楽しんだり、茶屋で名物のなめこ汁を味わってホッと一息ついたりと、幅広い年代の方に愛される魅力的な山。私も大好きな山で、毎年、季節を変えて何度も足を運んでいます。

ちなみにここは「新世紀エヴァンゲリオン」の聖地でもあり、エヴァファンの方にとってはまた違った楽しみ方ができる山でもあるのかなと思います。

■ 思い出深いエピソード
四季折々、いつ訪れてもその時期ならではの美しい景色を見せてくれるので、何度でもリピートしたくなります。

登山に興味を持ってくれた友人を連れて山へ行こうとなったとき、最初に頭に浮かんだのも金時山でした。山頂で鍋をして温まりながら、仕事や人生について語り合ったのは、いい思い出です。

紅葉登山おすすめコース④ 西穂高岳(独標)

■ 活動日記(登山記録)

■ コース概要(行程/所要日数/行動時間)
行程:新穂高ロープウェイ駐車場〜西穂高山荘〜西穂独標〜新穂高ロープウェイ駐車場
所要日数:2日間
所要時間:1日目/新穂高ロープウェイ第2駐車場 –西穂高山荘|2日目/西穂高山荘–西穂独標–西穂高山荘–新穂高ロープウェイ第2駐車場

■ このコースを歩いたときの動画

■ 見どころ・おすすめする理由
ロープウェイを利用してぐんっと標高を上げることができるので、穂高の魅力を満喫しやすいコースです。美しい紅葉を楽しみながら味わう西穂高山荘のラーメンは絶品。丸山より先は岩場が多く足元に注意しながら足を進めていく必要がありますが、その分、美しい景色が待っています。健脚の方は西穂高岳まで足を伸ばせば、より高度感のある美しい景色を満喫できます。

■思い出深いエピソード
入籍した翌日、夫と友人と記念登山と称して登ったのが西穂高岳です。お天気にも恵まれ、青空に紅葉、美しい山のシルエット…といった大絶景を堪能するできました。テント泊と山荘泊、どちらのスタイルでも手軽に絶景登山を楽しめるところが、この山の魅力の一つかなと思います。

紅葉登山おすすめコース⑤ 京都一周トレイル(東山コース)セクションハイク・大文字山

■ 活動日記(登山記録)

■ コース概要(行程/所要日数/行動時間)
行程:稲荷駅〜蹴上駅〜大文字山〜哲学の道
所要日数:2日間
所要時間:1日目/稲荷駅–伏見稲荷神社–東山山頂公園–蹴上駅–南禅寺
|2日目/蹴上駅–大文字山–火床–哲学の道

■ このコースを歩いたときの動画

■見どころ・おすすめする理由
歩き出しから異世界に入り込んだような感覚を味わえるのが、このコースの魅力です。伏見稲荷神社の千本鳥居をくぐった瞬間、まるでタイムスリップをしたかのような気持ちに…。ぜひ体感してみてください。

踏破を目指すのも良いのですが、個人的には京都の歴史や暮らしを知りながら様々な寺社やお店に寄り道して自己流に歩くことをおすすめします。もともと魅力的な観光スポットが多いエリアなので、ビビッときた所に寄ってのんびり自然と京都を満喫したい方に持ってこいなコースです。

■思い出深いエピソード
このコースを歩いたときは、京都の山を歩くこと自体が初めて。もともとロングトレイル自体が大好きなのですが、それ以上に、日本の歴史や、そこで生活する方々の暮らしの一部を知ることができて、とても興奮したのを覚えています。歩き終わる頃には、完全に「大好きな一押しコース」になっていました。

このときはセクションハイクでしたが、京都一周トレイルは全長83kmに及ぶ長いコースです。残りのコースもいつか絶対に歩いて、ロングトレイルならではの魅力を存分に楽しみたいと思っています。

白壁 彩/セルフケアハイカー

看護師/保健師/動画クリエイター

白壁 彩/セルフケアハイカー

看護師/保健師/動画クリエイター

大学病院の看護師や地域包括支援センターの保健師として約5年勤務。現在はフリーランスとして独立。主にヘルスケアに関するオンラインのカウンセリングや動画クリエイター時々看護職の仕事を行う。2020年からYouTubeの「山彩CHANNEL」を開設し、様々なSNSを活用しながら登山やメンタルヘルス、環境問題などに関する発信を本格的に始める。自分を大事に生きる人を応援したいという想いのもと、アウトドアと看 ...(続きを読む

大学病院の看護師や地域包括支援センターの保健師として約5年勤務。現在はフリーランスとして独立。主にヘルスケアに関するオンラインのカウンセリングや動画クリエイター時々看護職の仕事を行う。2020年からYouTubeの「山彩CHANNEL」を開設し、様々なSNSを活用しながら登山やメンタルヘルス、環境問題などに関する発信を本格的に始める。自分を大事に生きる人を応援したいという想いのもと、アウトドアと看護職の仕事の両立に奮闘中。