自然に奥深く入り込む山のアクティビティには、普段の生活では目にすることのできない景色に出会えるという、大きな魅力があります。自分の足でたどり着いた者にしか得られない特別な感情を、もう一度味わいたい、また次の景色を見たいと思うから、人は何度も山に出かけたくなるのかもしれません。

あなたには、「憧れの景色」がありますか？ その景色は、あなたの手の届くところにありますか？

アークテリクスは、あなたが憧れの景色に出会うためのチャレンジを応援します。

アークテリクスが提案する”Never Seen Trip”

目標の頂から眺める広大なパノラマ、いつか雑誌で見た圧巻の山並み、SNSや動画で人気の場所。憧れの景色を見るためには、自分の足で安全にその場所に立つための、体力や技術が不可欠です。目標を達成するために、日々トレーニングに励み、経験を積み重ねている人も多いでしょう。もしかしたら、あと少しの自信や勇気が持てず、夢の手前で足踏みをしている人もいるかもしれません。

その1歩を踏み出す勇気を応援するために、アークテリクスが提案するのは、憧れの景色と出会う旅をプレゼントする夢の企画、”Never Seen Trip”。クライミングやバックカントリースキー/スノーボード、登山など、最大3泊4日程度の日本国内の山行を、アークテリクス契約ガイドのサポート付きでプレゼントします。

見たい景色への挑戦をサポートするのは、アークテリクスが絶大な信頼を寄せる5人の契約ガイド。当選者の夢の実現に最適なそれぞれの分野のプロが、プライベートガイドとしてプラニングから事前の準備、トリップ中のサポートまでを務めます。

そのなかから、登山・ハイキング、アルパインクライミングのカテゴリーを担当する、武田佐和子ガイドに、今回のツアーについてお話を聞きました。

武田佐和子ガイドの語るツアーの魅力

武田さんは、女性では数少ない、公益社団法人日本山岳ガイド協会（以下JMGA）認定の「山岳ガイド」の資格を持ち、東京を拠点に、上越、八ヶ岳、南アルプス、北アルプスなど、幅広いエリアで活動しています。

武田佐和子（たけだ・さわこ）
資格：公益社団法人日本山岳ガイド協会認定山岳ガイド（ステージⅠ）／健康運動指導士
所属：TRACE主宰
2022年に山岳ガイド資格を取得。身近なハイキングから岩稜バリエーションまで、幅広いシーンでのガイド活動を行なう。学生時代に陸上の七種競技で培った知識や経験から、からだの動かし方や基礎体力づくりの知識も豊富。登山のスタミナアップを目的としたトレーニングプログラム「山ジム」も定期的に開催している。

武田ガイド「今回ガイドとして参加することになり、みなさんがどんな景色を見たいと思っているのか、どんな景色を一緒に見られるのか、私もワクワクする気持ちで楽しみにしています。今まで行ったことのないところや、やってきたことよりも少し難しいことに挑戦するとき、不安を感じることも多いと思いますが、それをサポートするのが私たちガイドの役割。みなさんが、安心して憧れの景色と出会えるようお手伝いします」

ガイドと参加者が一緒に作るオーダーメイドのトリップ

一般的な企業や団体が開催するキャンペーンでは、「〇〇山に登る3日間」のように、あらかじめプランが決められているのが普通ですが、今回の”Never Seen Trip”の旅は、完全なオーダーメイド。それぞれの「見たい景色」に合わせて、参加者とガイドが目的地やルート、スケジュールなどを、一緒に考えるところからスタートします。

人気の山やコースはもちろんありますが、見たい景色は人それぞれ。「みんなが行くから自分も行ってみたい」という人もいれば、「あまり知られていないとっておきの景色が見たい」という人もいるでしょう。自分なりの希望がかなえられるのは、少人数で行動するプライベートガイドならではの特権です。

ただし、ガイドがいれば、希望する所どこにでも行けるというわけではありません。ガイドは、安全確保やペースのコントロールなど、目的を果たすための最大限のサポートはできますが、そこに行くためには参加者本人が、自分の足で歩いてたどり着くための技術や体力を備えていることが大前提です。

武田ガイド「普段私がプライベートガイドをする場合、初めてのお客さまは目的のルートに案内する前に、簡単なコースやトレーニングプログラムに参加してもらって、技術や体力の状態を把握します。今回は事前にそういう機会がとれないでしょうから、これまでの経験や登山の様子、悩みやトラブルがないかなどを、じっくりとヒアリングさせていただきます。そこで難しいと判断すれば、残念ですが、その方の希望する場所にお連れすることはできません。

ただ、代わりのプランを提案することはできます。大切なのは、その場所や景色を選んだ理由。しっかりとコミュニケーションをとって、なぜその景色が見たいのかがわかれば、はじめに思い描いた場所とは違っても、満足できるプランを一緒に作ることができると思います。どこに行きたいかだけでなく、なぜそう思うのか、そこでなにが見たいのかというストーリーを大切にしたいと思います。」

具体的な場所や見たい景色がある人はもちろん、今は漠然としたイメージしかないという人も、普段なんとなく感じていることや、将来的な方向性などを共有して、希望や目的に合ったオリジナルプランを作り上げていくというのが、今回の”Never Seen Trip”の醍醐味。技術や経験にかかわらず、それぞれの夢をかなえることができるはずです。

心に残る景色に出会うための1歩を踏み出すために

武田ガイド「山にいる時間が長いから、今までにもたくさんのきれいな景色を見てきましたが、一番印象に残っているのは、大雨の中歩き続けていたらだんだんと天候が回復していって、最後に空いっぱいに広がった虹を見た時のことです。あの雨がなければあの景色には出会えなかったから、がんばったご褒美をもらったような幸せな気持ちになりました。こういう景色は、見ようと思って見られるものではありませんが、その時の幸せな感情があったからこそ、いつまでも記憶に残るんだと思います。」

武田ガイド「以前お客さんと、穂高の吊り尾根を歩いたんです。岳沢から前穂、吊り尾根を通って涸沢から上高地に戻るコースだったんですが、その方は10年ほど前、まだ登山を始める前に観光で河童橋を訪れたときに、稜線を眺めて「あんなところに行くなんですごいなあ」と思っていたそうです。その後私のところに来られて、いつか吊り尾根を歩きたいというので、時間をかけてトレーニングをして出かけた、プライベートのガイド登山でした。無事に河童橋に戻ってきたときに、その方が稜線を見上げて涙を流されたんですよね。何度も見たことのある景色のはずなのに、きっとその時には、それまでとまったく違う景色に見えたのでしょう。

憧れの山から見下ろす景色も素晴らしいけれど、自分の通った道筋を眺めて、あんなところを自分の足で歩いて来たんだと実感できるのが、登山の素晴らしいところです。ガイドの仕事は責任もあるし、大変なことも多いけれど、その人の夢がかなう瞬間に立ち会えるのが幸せです。それが、私が見たい景色なのかもしれませんね。」

がんばって登った先、自分の枠から1歩踏み出した先には、いつまでたっても忘れない、新しい景色が広がっているかもしれません。誰かがその景色を見るためのチャレンジを、アークテリクスは応援したいのです。今回のキャンペーンに参加する動機に、これと決まったものはありません。”Never Seen Trip”では、例えば、こんなプランを想定しています。

「毎年登る山が、雪で覆われるところを見てみたい。冬山デビューをサポートしてほしい」

「あのとき、どうしても怖くて先に進めたかったルートをリベンジしたい。あと1歩の勇気があれば見えたはずの景色をこの目で見たい」

「いつも人についていくばかりで、友達の背中を見て歩いていたけれど、先頭で前を見て歩きたい。自分の力でどこまでできるか試してみたいから見守ってほしい」

「ようやく岩稜コースに行けるようになったのに、いつも登るのに精いっぱいで岩場にいる写真が1枚もない。あの景色を記録に残しておきたい」

「山頂でヨガをしたい！　瞑想したら、いつもの登山のときとは、山が違って見えると思う」

4名のアークテリクス契約ガイドからメッセージ

”Never Seen Trip”には、武田ガイドの他にも、経験豊富なアークテリクス契約ガイドが、皆さんのサポート役として参加。それぞれのガイドさんからもコメントをいただきました。

照井大地（てるい・だいち）
資格：JMGA山岳ガイステージⅠ、JMGAスキーガイドステージⅡ
所属：北海道山岳ガイド協会

ー”Never Seen Trip”で、新しい景色を見たいと思う方のために、ガイドとしてできることは？
ガイドとしてサポートすることはできますが、登るのは参加者ご自身です。身体を動かすのは、登りたいという強い意志だと思います。その意思を後押しするために、疲れない登り下りの方法、山での安全管理や生活技術などをお伝えしながら、今回のトリップだけでなく、今後に繋がるガイドを行います。ご自身が見たい景色を自分の力で見に行くお手伝いを、全力でさせていただきます！

ー参加者のみなさんに見てもらいたい景色はありますか？
日本の屋根、日本アルプスからの360度の景色

ー参加者のみなさんに求めることは？
山頂よりも、そこに至るまでの過程を楽しんでいただきたいです。

ー今までにご自身が見た印象的な景色は？
小学校低学年の時に父が連れて行ってくれた岩手県の薬師岳。登山道途中のヒカリゴケや鳥の鳴き声、森林限界を越えて稜線に出たときの早池峰山や太平洋の美しさは、今でも記憶に残っています。いつも山頂手前でお昼を食べて下りていました。標高1,600m程の地元の山が、私を山の世界に誘ってくれました。あの体験がなければ私は山岳ガイドになっていませんし、お客様を山にお連れする喜びも知らなかったでしょう。

ー応募してくださるみなさんに向けてメッセージを
見える景色は登ってみないとわかりません。もし、あと一歩をためらっているのなら、私がお手伝いします。

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川﨑たくへい（かわさき・たくへい）
資格：JMGA山岳ガイドステージⅠ、JMGAスキーガイドステージⅡ
所属：かながわ山岳ガイド協会

ー”Never Seen Trip”で、新しい景色を見たいと思う方のために、ガイドとしてできることは？
その時、その場所にいないと見ることのできない景色に、出会うためのサポートをします。自分一人では到達できない場所で見る景色は、達成感をたっぷり得られると思います。

ー参加者のみなさんに求めることは？
高いモチベーション

ー今までにご自身が見た印象的な景色は？
3月、西穂山荘を未明に出発して西穂高岳に向かう途中、独標付近でみた朝日が昇る前の空の色。前日が吹雪だったので、この日の天気がとても心配だったのですが、予想以上に晴れた早朝の景色は格別でした。

ー応募してくださるみなさんに向けてメッセージを
日常を忘れるくらいの、特別な景色を見に行きましょう！

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長井淳（ながい・じゅん）、長井里奈（ながい・りな）
資格：JMGA登山ガイステージⅢ、JMGAスキーガイドステージⅡ（淳）
資格：JMGA登山ガイステージⅡ、JMGAスキーガイドステージⅠ（里奈）
所属：日本バックカントリースキーガイド協会（淳）、NIAJ（里奈）

ー”Never Seen Trip”で、新しい景色を見たいと思う方のために、ガイドとしてできることは？
天候・雪質・雪崩などのリスクを避けて、それぞれの体力レベルに配慮した安全で楽しいBC体験を提供します。ゲレンデでは見られない管理されていない大自然を楽しみましょう。

ー参加者のみなさんに見てもらいたい景色はありますか？
BC未経験者なら、越後湯沢周辺地形のブナの森やシラビソの森を。BC経験がある初級～中級の方には、プチヨーロッパ的なアルプス立山、上級者には、谷川連峰や魚沼BCがおすすめです。

ー参加者のみなさんに求めることは？
基本的なスキー、スプリットボードの技術や装備が必要です。それ以外は、自然を楽しむ気持ち。

ー今までにご自身が見た印象的な景色は？
デナリ山頂からのスキー滑降をしたとき、入山した直後から社会の邪悪なものが一切取り払われ、生物も生きられない偉大なる高所の真っ白な景色に何度も癒され、あれほど生きている喜びと感謝を感じたことはありませんでした。

国内だと、立山で春によく見られる、環水平アークや完全に輪になった幻日環が印象的です。

ー応募してくださるみなさんに向けてメッセージを
雪山を滑ることが大好きな方、一緒に大自然を満喫しましょう！

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頼もしいガイドとともに、いつか登りたかったあの山、あの景色に出会いに行きませんか？夢を持ったみなさんのご応募、お待ちしています。

取材・原稿：小川郁代
協力：アメアスポーツジャパン株式会社