あなたは登山中、どんな瞬間に「こころのうるおい」を感じますか?

誰もいないトレイルを進むとき、憧れの頂を踏んだとき…。最近、山でこころがうるおった瞬間はどんな時でしたか?
「健やかな肌こそ美しい」のコンセプトを持ち、ハードな活動で肌が荒れがちな登山者にも好評の大塚製薬のスキンケアブランド「UL・OS」(以下、ウル・オス)が、YAMAPとコラボ。「山でこころがうるおったとき」をテーマにした活動日記を募集し、およそ13,500件もの活動日記が集まりました。今回は、その中から特にうるおいに満ちた5つのエピソードを紹介。ご自身の山での思い出と重ね合わせながら読んでみてくださいね。

2024.12.13

大城 実結

アウトドアライター

INDEX

憧れの北アルプス単独縦走へ。濃厚な5日間にうるおう心

投稿者:いからしさん

「人生一番の冒険記」と銘打たれた活動日記は、槍ヶ岳〜雲ノ平〜水晶岳〜笠ヶ岳の約70Kmを4泊5日で単独縦走した記録。若いうちに大冒険をしたかったと語るいからしさん。多くの登山者が憧憬を抱く山路で、どのような心のうるおいを感じたのでしょうか。

──読み応えのある大冒険記でした! この計画はいつ頃から構想があったのでしょうか。
いからしさん:この先の人生で自信に繋がる経験や、自分自身と向き合う時間を持ちたくて、本当は20代のうちに達成したいと考えていました。29歳だった昨年行く予定でしたが、天候不順で延期となってしまったため、30歳になった今年実現させました。

──この5日間で印象的だった景色はどこでしたか?
いからしさん:槍ヶ岳ですね。目の前の小屋まで到着したときにはガスって見えなかったんですけど、夕方になって夕日と一緒に槍の穂先が出てきたんです。その日は寒くてバテバテだったのが、心の中が浄化され一気に元気をもらいました。槍ヶ岳って自分には遠い存在だったので、目の前で見るとさすがに涙が出ましたね。

「周りがざわついてきて、なんやろうと思ったら小屋のおじちゃんが槍ヶ岳出てきたよって教えてくれて嬉しさで涙が自然と出てきていた」と、いからしさん

──今回の縦走で、こころがうるおう瞬間はありましたか?
いからしさん:ずっと憧れだった槍ヶ岳登頂を果たしたときと、最深部にあたる雲ノ平に到達したときがまず思い浮かびます。加えて、下山して5日間歩ききったと実感したときに心がうるおったように感じました。心身共に疲れていましたが、自分にできることは全部出し切ったので、清々しい気分で心地良い疲労感と達成感に満たされました。

日本最後の秘境とも謳われる雲ノ平。高原にぽつんと建つのが雲ノ平小屋だ

──単独行ながら活動日記では、さまざまな登山者さんとの交流が描かれていて、素敵だと感じました。
いからしさん:思い返すと、この山行では本当に色んな方が話しかけてくれました。話しかけやすいタイプなのかはよく分からないですが(笑)。普段なかなか関われないような方とも、山ではひとりの登山者として交流できることに魅力を感じています。「肩書きがいらない」というのも良いですし、同じ日に同じ山にいる奇跡も素敵だなあと思っています。

縦走中、水晶岳山頂でのいからしさん

「【北アルプス】槍ヶ岳〜雲ノ平〜水晶岳〜笠ヶ岳」いからしさんの活動日記はこちら

登り慣れたホームマウンテン、振り返るとうるおう景色が

投稿者:toshi-kさん

「すでにうるおい十分。もう『来てよかった』状態に…」と投稿されたのは、淡い霧がかかったトレイルに、いくつもの朝日の筋が差し込むまばゆい1枚です。

四国にお住まいのtoshi-kさんは、工石山(くいしやま/1,176m/高知県)に登りはじめてからおよそ10年になります。最近では週に1回は必ず登るほどだとか。なぜ毎週同じ山に登り続けるのか、そしてホームマウンテンで「うるおう」感覚とは、一体どのようなものなのでしょうか。

──なぜ工石山を毎週登るようになったんですか?
toshi-kさん:登山暦は約10年です。最初は年に数回程度、近所の工石山に登る程度で、本格的な登山はやっていませんでした。YAMAPへ登録したのが2023年2月で、その年の8月くらいから毎週欠かさず工石山に登るようになりました。毎週登っていても毎回景色が違って、不思議と全く飽きないんですよ。

──毎回発見があるんですね。そんな中、活動日記の「変わらないようで、変わっていく景色。『変化』もまた癒しになりました」という言葉が印象的でした。
toshi-kさん:今回ハッとさせられた朝日の差す登山道も、もう50回以上は歩いていると思うんです。普段は歩いてきた道を振り返ることなどしないのですが、あの日は偶然振り返ったんですよ。そうしたら「こんな景色があったんだ!」って(笑)。あのとき、あの瞬間しかない景色が広がっていて、本当に新鮮でした。ガスと太陽光が美しくて、とても印象に残っています。

偶然振り返った景色にシャッターを切ったtoshi-kさん。「登山って人生みたいですね。時には振り返ることも大切」

──toshi-kさんにとって、山でこころがうるおう瞬間はどんなものですか?
toshi-kさん:うるおうという感覚は、「整う」という感覚にも似ていると思うんです。平日の仕事でも疲れているし、歩き始めはしんどいんですが、歩き始めて10分もすると雑念が消えていて、頂上を越えて下る頃には、全部すっきりしている。これが毎回なんですよ。50回以上登った工石山で、下山したときには毎回整う感覚が自分の中でしています。ただ、毎度のことなので、活動日記には書いていないんですけど(笑)

盛夏を過ぎた頃の工石山。毎週違う表情を見せる

週間ー工石山|toshi-kさんの活動日記はこちら

槍ヶ岳の余韻に浸りながら、アートで心がうるおう

投稿者:ERIii*さん

山の写真がずらりと並ぶなか、ひときわ目を引いたのは段ボールアートのお写真。

段ボールを捨てようと破っていたら、破れた跡が偶然先日登った槍ヶ岳の穂先のような形に。山行を思い出しながら、夢中になって千切ったりカッターで切ったりし、槍ヶ岳をかたどったアート作品が完成したそうです。

──槍ヶ岳へはいつ登られたのでしょうか。
ERIii*さん:2024年8月3日から5日まで、登山仲間3人と槍ヶ岳〜双六山荘へ行ってきました。天気にも恵まれ、無事登頂できました!

──アートに昇華させてしまうくらい記憶に残る山行になったんですね。
ERIii*さん:はい。北アルプスへ行くのが私の目標だったので、無事登頂できたことが、とにかく嬉しくて。自身で計画を立てて、必要なスキルや経験を登山学校で学び、たくさんの仲間たちの協力があって、どうにか登頂できました。本当にキツかったんですけどね(笑)。ただ、一緒に登ってくれた友人や知り合いのお陰で、自分の技量以上のことを成し遂げたような気分です。

高所恐怖症だというERIii*さん。自身の中で槍ヶ岳登頂は大きな目標だった

──ずばり、この山行で心がうるおった瞬間を教えてください。
ERIii*さん:実はピンポイントに「この時」というものではなく、「槍ヶ岳に登って、無事下山できた。目標をしっかりと達成できた」という事実に心がうるおっています。以前、急きょ白馬岳に登ったことがあったのですが、突然のことであまり下調べもしていなくて、実はそれほど記憶に残っていないんです。一方、今回の槍ヶ岳は数ヶ月前から綿密に計画を立てて登頂できたので、未だに余韻に浸っています。

天候にも恵まれた山行に。「信じられないほどの絶景も見れたんです!」とERIii*さん

──活動日記を見ていると、段ボールアートの他に水彩画も描かれているようですね。
ERIii*さん:昨年から絵の教室にも通いはじめて、山で絵を描くことにもハマっています。本当は現地で描いた方が生き生きとした絵になるのですが、槍ヶ岳ではさすがに難しかったので、写真をもとに自宅で描きました。最近は、刺しゅうも気になっていて。山道具の補修をしながら、ここにワンポイントとしてきのこの刺しゅうを入れたら可愛いだろうな、とか考えています。不思議なもので山を中心に、いろんな趣味が広がっていくような感覚です。

「私がまさかの槍ヶ岳!左俣岳・樅沢岳」ERIii*さんの活動日記はこちら

山の音に心うるおうとき。自分自身と向き合う単独行

投稿者:エレさん

「前日の夜、寝られない。まるで遠足前の子どものようだ」という情感たっぷりの書き出しからスタートするエレさんの活動日記は、単独行らしい静かでしっとりとした雰囲気がたっぷりと詰め込まれています。

登山をはじめてまだ間もないというエレさん。山でどんな瞬間にうるおいを感じたのでしょうか。

──今回が7回目の登山ということで、木曽駒ヶ岳に登られたんですね。いま、どっぷりと山の魅力にハマっている最中だと思いますが、エレさんにとって山で心がうるおう瞬間はどんなときでしょうか?
エレさん:日常生活の中では、いろんな電子音が飛び交っていたりクルマのエンジン音が聞こえてきたり、人工の音が何も聞こえない環境ってないですよね。でも山を1人で歩いていると、そんな人工の音が全くしないんです。僕の中では結構それがびっくりした部分でもあって。自分の服が擦れる音、鳥や虫の声とか、そんな音しか聞こえない世界がまだこの世の中にあるんだって気付いて、うるおったというか、満たされたような気分になりました。

──音にうるおう、ですか。
エレさん:僕は基本的に単独行なので、山では自分ひとりの時間がずっと続きます。これは結構贅沢なことで、日常生活のこととか将来のこととか、なんとなく考えやすいんですよね。自分のことを客観視できる、そういうところが山の魅力なのかなと思っています。

人工の音が一切ない山の中をひとりで歩くことに魅了されるエレさん。活動日記の写真からも、その山の雰囲気が伝わってくるかのよう

──活動日記では、単独行ながらも色々な人とすれ違い「それぞれの思いがあっても、目指すゴールは一緒」と書かれていましたね。
エレさん:トレランの団体さんが後ろから駆け上ってきたり、山小屋に届けるために薪を担いで登ってくる人もいたり、その日はたくさんの人とすれ違いました。目標タイムや薪をたくさん運びたいなど、目的はそれぞれですが目指すゴールが一緒なのがおもしろいなと思って印象に残っています。

単焦点レンズが好みだというエレさん。「ズームレンズはなんだか苦手。撮りたい被写体があれば足で近づきます(笑)」

「茶臼山・将棊頭山・将棊ノ頭・木曽駒ヶ岳(西駒ヶ岳)・中岳」エレさんの活動日記はこちら

自分との対話を楽しみながら、内側からうるおう感覚へ

投稿者:佐坊 芯太郎(Shintaro Sabo)さん

「1歩。また1歩、とあたかもその音を聴くためにそうしているかのように、ゆっくりゆっくり足を運んでいく」
印象的な言葉とともに、夏の金剛山(大阪府)を単独で登った記録が紡がれた活動日記です。随筆のような、ひと夏の追憶のような一日は、まさにうるおいそのものではないでしょうか。

『清冽の追慕【金剛山】』と綴られた佐坊さんの活動日記。朝食から山行、そして下山後の家族との夕食まで、夏の1日が丁寧に描かれている

──エッセイのような活動日記に魅了されました。奥様のご実家に帰省された際にひとりで山に登られたんですね。
佐坊さん:普段は関東圏にいるので、あまり関西の山には馴染みがなかったのですが、金剛山は非常に良い山でした。大阪府最高峰ということもあり、大阪府民にとっては馴染み深い山なんだそうです。

──金剛山で心がうるおった瞬間はどんなときでしたか?
あの日は本当に暑かったんです。日記には26℃と書きましたが、前半は本当に日差しも強かったし、汗だくになりました。ただ、ピークを踏んで下っていくときは、達成感もありましたし、偶然沢沿いの道を歩いていたので、水の音も心地良くて。湧き水があったので手を入れたらすごく冷たくて気持ち良くて、生き返るような心地がしたんです。

汗を出しきり、清流の冷たさに癒やされ、うるおう

佐坊さん:汗を流して登って、涼みながら下って、自然に癒やされる。この気持ちよさがうるおいなのかなと思っています。都会のカフェで一日中過ごしても手に入れられない、「心の満たされる時間」のようなものかもしれません。

──それにしても緻密な文章に心揺さぶられます。なぜこんなに繊細な日記を書けるのでしょうか?
佐坊さん:僕は歩きながら考える癖があって、街にいるときも何か思いついたらメモをしているんです。金剛山でも同じように、ちょっと気がついたら携帯を出してメモして、また歩いてみたいなことをしていたんですよね。
その中で、妻の父のこととかも思い出したりして、下山後にそのメモを見て、「うん、こんなことを考えていたな」というのを活動日記に落とし込んでいるんです。外側は自分の知らない非日常に囲まれていながら、自分の内側に向かって考えを研ぎ澄ます。山は自分の中で一番楽しみな時間ですね。

「清冽の追慕【金剛山】」佐坊 芯太郎(Shintaro Sabo)さんの活動日記はこちら

山で心を、ウル・オスでお肌をうるおして


ユーザーさんの数だけ、こころうるおう瞬間があります。紹介したエピソードの中に、自分自身にも似た経験や景色が散りばめられていませんでしたか?

ウル・オスは肌のコンディショニングを通じて、自分と向き合うひとときを大切にしようという想いのもと「”うるおう”時間」を応援するGO My WAY. PROJECTを立ち上げました。
写真家、上田優紀さんの写真などで構成されたスペシャルコンテンツです。ぜひご覧ください。

「ウル・オス」スキンケアシリーズは登山にもぴったり


保湿・洗浄・紫外線対策の3つの視点から肌を整える「ウル・オス」は、登山で過酷な環境に晒される肌にぴったりのケア製品です。山では通年欠かせない日焼け止めにも、独自の保湿成分「AMP*」を配合し、健やかな肌をサポート。下山後の洗浄〜保湿もトータルケアできる、大塚製薬のこだわりが詰まったスキンケアシリーズです。

幅広い方が手に取れるよう、オイリー肌から乾燥肌まで幅広い保湿ケアアイテムを展開。これまでスキンケアには縁がなかったというユーザーさんも気軽に試せるのがポイントです。

※1 アデノシンリン酸(スキンローション、スキンミルク、スキンジェルクリーム、プラス 日やけ止め、大人のシート)アデノシン一リン酸(薬用スキンブリージーローション)

原稿:大城実結
協力:大塚製薬株式会社

大城 実結

アウトドアライター

大城 実結

アウトドアライター

自転車キャンプや登山など垣根なく楽しむアウトドアライター。Webや雑誌にて、体当たりをモットーに取材執筆をする。どこでも寝られる特異体質を持つ。