初めてのレインウェアにも|マウンテンハードウェア コヒージョンシリーズが選ばれ続ける理由

山がすっかり春めいてきました。いよいよ本格化する登山シーズンに、忘れてはならないギアのひとつがレインウェア。近年、スコールのような突然の豪雨も増え、ますます過酷さを増す春〜夏の山では、信頼性の高いレインウェアが登山の快適さを左右するといっても過言ではありません。

初めての一着や買い替えで失敗したくないなら、注目すべきはすでにフィールドでの実力が認められている「定番」モデルがオススメ。今シーズンは、防水透湿テクノロジーの基準を見直し、さらなる快適性を追求したロングセラー「マウンテンハードウェア/コヒージョンシリーズ」に注目してみましょう。

2026.04.07

池田 圭

編集・ライター

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DRYSPELL。防水透湿技術がアップデート


マウンテンハードウェアは、これまで独自開発した防水透湿テクノロジー「DRY Q(ドライキュー)」をレインウェアシリーズに採用してきました。しかし近年、急激に変化する自然環境に対応するため、15年ぶりに防水透湿テクノロジーの数値基準を見直すことを決断。今年から「DRYSPELL(ドライスペル)」という新テクノロジーを導入しました。

「DRY Q」は、防水性能の高さはもちろんのこと、高い透湿性によってウェア内がベタつかない快適な着心地に定評がありました。新テクノロジーの「DRYSPELL」は従来の特長を踏襲しつつ、より厳格で細かなテストを経て開発されています。

「DRYSPELL」は、ラボとフィールドで20種類以上もの様々なテストを繰り返し、高い基準を満たした製品のみに与えられる性能の証なのです。

製品ごとに想定アクティビティに応じた独自の防水透湿基準を設けているのが、他の防水透湿性素材とは異なるユニークなところ。単に耐水圧や透湿性の数値の大きさを追求するのではなく、フィールドで活きる数値と性能のバランスを重視してプロダクトが作られています。これは創業以来、ハードな挑戦を支える実用的なギア開発に力を注いできたマウンテンハードウェアらしい視点です。

コヒージョンシリーズの基本性能と快適性


このDRYSPELLを搭載したモデルが「コヒージョンシリーズ」です。

3レイヤーの防水透湿性素材を採用したベーシックなレインシェルで、機能バランスの良さと汎用性の高いデザインにより、春から秋まで3シーズン活躍するオールラウンダーとして人気の定番モデルです。

やはり、最大の特徴は透湿性の高さ。そして、しなやかな生地が生む快適な着心地も注目すべき特徴です。

立体裁断で仕上げられたタイト過ぎず動きやすいシルエットは、汎用性の高さが魅力。雨の中のハイキングだけでなく、冷たい風の吹きつける稜線での長時間行動や残雪期のスキーなど、幅広いシーンで快適さを維持します。

フロントジップは開け具合で換気調整がしやすいダブルジップ仕様。脇下に大型のベンチレーションも備え、素早く蒸れを逃すことができます。

重量は393g(Mサイズ),353g(XSサイズ)。収納用スタッフサックも付属し、持ち運び時はコンパクトに収まります。
また、フードはヘルメットの上からでも着用できるため、岩稜帯やヘルメット推奨エリアの通過を伴う山行でも安心です。

独自の防水透湿テクノロジーを採用したことで、ジャケット33,000円、パンツ26,000円と、これだけの機能を備えつつも手にとりやすい価格に収まっているのは嬉しいポイントです。

初めてレインウェアを購入する方にも、買い替えを考えている方にもおすすめできるモデルと言えるでしょう。

海外からも注目される日本限定モデル


コヒージョンシリーズは、カリフォルニア発のマウンテンハードウェアが日本市場向けに開発した日本開発モデルです。日本の山岳環境や気象条件に対応し、日本人の体型や好まれるフィット感に最適化された素材や仕様が採用されています。

同じブランドではありますが、本国規格と日本規格のプロダクトでは大きな違いがあります。

例えば、アメリカ規格のウェアは細身のシルエットが多いのに対し、日本規格では運動性やレイヤリングを重視したバランスの良い身幅設定が採用されています。袖丈も日本人の体型に合わせて調整されており、自然な着用感を得られる設計です。さらに、アルパイン用途でない限り本国規格ではあまり見られないヘルメットに対応するフードも、日本規格ならでは。国内で増加するヘルメット着用推奨山域に対応するために採用されています。

じつは、現在、日本で展開されているラインナップ全体の約30%を占める日本企画は、密かに世界的な注目を集めています。海外の若い世代の間で日本旅行がトレンド化するなか、日本限定モデルが“指名買い”されるケースも増えているのです。

マウンテンハードウェアの原宿旗艦店が昨年8月にオープンして以降、欧米のアスリートやインフルエンサーが日本規格のプロダクトをSNSで紹介することも多く、情報感度の高い層を中心にコアな人気を集めているそうです。

なかでもコヒージョンジャケットは、街着として着てもスタイリッシュで、裾を絞ってショート丈にしたり、珍しいホワイトのカラー展開があったりと、デザイン性の高さも評価されています。特に、刺繍の旧ロゴを目当てに選ぶユーザーも多く、古着好きな20〜30代にも刺さるディテールと言えるでしょう。

️デザイン、機能、耐久性のバランスに優れた万能シェル

DRYSPELLを搭載した新しいコヒージョンシリーズを改めて一言で表すなら、「デザイン、機能、耐久性のバランスに優れた万能シェル」と言えます。

春から秋までの長いシーズンに渡り、アルプスから低山、街まで着回せる汎用性の高さも長年売れ続けている定番たる所以。初めてのレインウェアとしても、買い替えを検討している人にとっても“ちょうどいい選択肢”です。

ちなみに、今後はより透湿性を重視したものや耐水性を高めたものなど、さまざまな特長を持ったDRY SPELL採用モデルが続々登場するとのこと。マウンテンハードウェアの今後の展開にも期待しましょう。

原稿:池田圭
写真:永易量行
協力:コロンビアスポーツウェアジャパン

池田 圭

編集・ライター

池田 圭

編集・ライター

登山、キャンプ、サーフィンなど、アウトドア誌を中心に活動中。下山後に寄りたい食堂から逆算して計画を立てる山行がマイブーム。共著に『”無人地帯”の遊び方 人力移動と野営術』(グラフィック社)、編集を手掛けた書籍に『私、山小屋はじめます』、『焚き火の本』、『ハンモックハイキング』(いずれも山と溪谷社)、『Two-Sideways 二刀流』(KADOKAWA)など多数。