今年の夏山は「安全」がキーワード|スマートウォッチで登山を“見える化”する

いよいよ夏山シーズンも目の前。「今年はあの山へ」と登山計画を立て始めている方も多いはず。一方で、以前より息が上がりやすくなったり、体力の変化を感じている人もいるのではないでしょうか。

登山は楽しい反面、体調の変化が行動に大きく影響するアクティビティでもあります。だからこそ意識したいのが「無理をしないための備え」。

心拍数や血中酸素レベルといった体の状態を手元で確認できるスマートウォッチは、その一助となる存在です。今年の夏山は、安心して楽しむための道具をいつもの装備に加えてみませんか。

2026.05.29

大堀 啓太

ライター・編集

INDEX

登山中の「まさか」は誰にでも起こりうる

夏山前のトレーニング目的で登山をした際、「以前より息切れしやすい」「疲れが抜けにくい」と感じたことはないでしょうか。登山中の体調変化は、経験や体力に関係なく起こることがあります。 実際に、登山中の急激な体調変化に、ヒヤリとした経験を持つ人も少なくありません。

近年ではヘルメットやクマ鈴などと同じように、体調管理のためのツールも、登山の備えのひとつとして考えられるようになってきました。

そのなかで特に注目されているのが、スマートウォッチ。心拍数や血中酸素レベルといった体の状態を手元で確認できるタイプもあるため、行動中のちょっとした体の変化にも気づきやすくなります。

体調の変化を「数値」で確認できる

登山中の体調は、急にガクッと変化するばかりではありません。ゆっくりと徐々に悪化するケースも珍しくなく、異常を自覚しづらいので「まだ大丈夫」と無理をしがち。その無理が、大きな事故や遭難につながることもあるのです。

そんなときこそスマートウォッチの数値を目安にすることで、自身の体調の変化に気づきやすくなります。 あいまいな感覚だけではなく、「この数値を超えたら休む、ペースを落とす」といった具体的な判断の後押しに。スマートウォッチは、そんな“気づき”を与えてくれる便利な道具なのです。

心拍数:「もう無理」のアラートサイン

登りはじめや急登時に上昇しやすいのが、心拍数。心拍数は運動強度の参考になる値のひとつで、運動時の最大心拍数は「220-年齢」が目安です。

心拍数を確認することで「頑張りすぎ」に気づくことができます。上がりすぎた状態が続くと、体への負担が大きくなりやすいため、無理を重ねないことが大切です。

さらにスマートウォッチに備わる心拍アラート機能は、客観的なストップサインになりますので、限界を迎える前にペースを調整しましょう。

血中酸素レベル:コンディションの変化を知る

山の標高が上がるにつれて血中酸素濃度は低下します。血中酸素レベルの数値変化は、体調管理のひとつの目安になります。

一般的に血中酸素濃度の正常値は96〜99%とされており、数値が大きく下がる場合は注意が必要に。高山環境での体調変化のサインになることもあり、休憩や水分補給の判断基準にもなります。

数値の変化を参考にしながらゆっくり登って高度に順応し、 立ち止まって水分を補給したり、呼吸を整えたりすることも意識するとよいでしょう。

心電図機能:異変に気づくきっかけに

最新のスマートウォッチは、心電図の記録に対応したモデルも登場しています。心電図とは、心臓が動く際の微弱な電気信号を波形として記録するもの。脈拍のリズムの変化を記録し、体の状態を振り返る手がかりになります。

医療診断を目的としたものではありませんが、異変に気づくきっかけとして活用できます。

登山で使えるスマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT 5 Pro」

HUAWEI WATCH FIT 5 Pro オレンジ 42,680円(税込)
HUAWEI WATCH FIT 5 Pro ホワイト/ブラック 39,380円(税込)※いずれも市場想定価格

ここまで述べてきたような機能を網羅し、アウトドアでも日常でも使いやすいスマートウォッチとして展開されているのが、HUAWEIの「FIT(フィット)」シリーズ。その最新モデルが、2026年5月に発売された「FIT 5 Pro(フィットファイブプロ)」です。

1.92インチの大画面ディスプレイに加え、最大輝度3000ニトの明るさを備え、強い日差しの下でも情報をしっかり確認できます。さらに、傷に強いサファイアガラスや、航空機の素材と同グレードのアルミニウム合金を採用することで、アウトドアでも安心して使える設計になっています。

機能面だけでなく、日常から使い続けられる軽さや扱いやすさ、手に取りやすい価格も含めて、スマートウォッチデビューにふさわしい一台です。

※HUAWEIの心電図アプリケーションは、プログラム医療機器の承認を得ています(承認番号:30600BZI00035000)。この機能は、心房細動の兆候の検出を補助的に行うものであり、従来の医師による診断に替わるものではありません。結果はあくまで参考です。
また、そのほかの機能について、測定結果は日常的な運動・健康管理のための参考データであり、本製品は医療機器ではありません。

「使いこなせるか不安…」そんな心配はご無用

登山中の頼もしいお供になるスマートウォッチ「HUAWEI FIT 5 Pro」ですが、「難しそう」「自分に使えるのか不安」——そんな感想をお持ちの方もいるはず。ですが「FIT 5 Pro」の操作は、思った以上にシンプル。基本的な機能は誰でも直感的に使える設計になっています。

よく寄せられる疑問・質問の声にお答えしていきましょう。


Q1.機械オンチです。設定の段階から迷ってしまいそう



「FIT 5 Pro」の操作はスマートフォンに近く、画面のタップやスワイプで直感的に扱えます。複雑な設定をしなくても、簡単なボタン操作で計測が始まるため、慣れてしまえば操作に戸惑うことはありません。

登山中は細かく操作する必要はなく、必要なタイミングで数値を確認するだけでも十分活用できます。


Q2.老眼が始まっています。画面が見づらいのではと心配で…


屋外で使うことを前提にしたディスプレイは、強い日差しの下でも視認しやすい設計。必要な情報が整理されて表示されるため、登山中でもひと目で数値を確認できます。

細かい設定をしなくても、基本的な情報はすぐに表示されるので、「どこを見ればいいかわからない」と迷うこともありません。

また「FIT 5 Pro」のディスプレイは、これまでに発売されたHUAWEIウォッチの中で最も大きな画面サイズを有しており、より見やすくなっています。


Q3.機能が多すぎて、使いこなせないまま終わってしまいそう


「FIT 5 Pro」は多機能ですが、すべての機能を使う必要はありません。最初は時計や心拍数の確認など、シンプルな使い方だけでも十分役立ちます。

使っていくうちに少しずつ慣れ、必要に応じて使える機能を増やしていけば大丈夫。軽くて装着感が気にならないこともあり、無理なく使い続けられるのも魅力です。「難しそう」と感じていたハードルは、実際に使ってみると意外なほど低いものです。


Q4.スマートウォッチは普通の腕時計より重く、手首が疲れやすいのでは?


「FIT 5 Pro」の大きな特徴のひとつが、その軽さと薄さ。ベルトを除く本体重量はわずか30.4gで、手首への負担が少なく、長時間の行動でもストレスを感じにくい設計です。
岩場の通過や急登、ストックを使った歩行など、腕を大きく動かすシーンでも気になりにくく、行動の邪魔になりません。

ただ軽いというよりも、存在を意識しない。そんな装着感を実現したことで、自然と使い続けられるのも大きなメリットです。

まだまだある、「FIT 5 Pro」が山歩きに向いている理由

ロングバッテリーがもたらす安心感

FITシリーズのバッテリー性能は年々進化を遂げており、「FIT 5 Pro」のバッテリー容量は、通常使用で約10日間の連続稼働ができるという大きさ。

日帰りはもちろん、1泊程度の登山でもバッテリー残量を気にする必要がなく、行動中のストレスを軽減。「途中で電源が切れるかもしれない」という不安がないだけでも、山の中での安心感は大きく変わります。

山で安心して使える耐久性と防水性能

前述した通り、ディスプレイには傷に強いサファイアガラスを採用し、ボディも耐久性の高い素材で、アウトドア環境でも安心して使える「FIT 5 Pro」。さらに、水深40mまでのフリーダイビングに対応する防水性能を備えており、雨天時や発汗の多いシーンでも気兼ねなく使用できます。

天候の変化が激しい山の環境でも外す必要がなく、着けたまま使い続けられることが安心感につながります。

ナビゲーションと記録で、行動をサポート

高精度GPSを搭載し、自分の現在地や移動ルートをしっかり把握できるのも「FIT 5 Pro」の特徴。

GPXデータの読み込みにも対応しており、YAMAPで作成した登山計画を連携すれば、事前にルートを取り込むことも可能です。「いまどこにいるか」がすぐに分かることで、道迷いへの不安を軽減しながら行動できます。

また、行動ログの記録もできるので、下山後に歩いた軌跡や行動時間を振り返ることも可能に。ログとして残せることで、次の山行へのヒントにもなり、登山の楽しみがさらに広がります。取得した軌跡はもちろんYAMAPにも取り込み可能です。※詳細はこちら

「自分の登山のコンディションを詳しく振り返りたい」という方は、スマートフォンのアプリに連携された情報を確認することで、速度や歩幅、平均心拍数や歩数、消費カロリーなどの確認も可能です。

=登山前の事前準備=

①専用アプリ「HUAWEI ヘルスケア」を使って、登山する山がある県のオフラインマップをスマホにダウンロード。スマートウォッチに転送する。

②YAMAPで登山計画を作成し、GPXデータをスマホにエクスポート。「HUAWEI ヘルスケア」を立ち上げて、GPXデータをスマートウォッチに転送する。

③スマートウォッチから登山モニタリングモードを開始する際は、開始ボタンの画面で縦にスワイプし、「ルート」項目からルートを選択して、登山開始。

※GPXデータのエクスポートはYAMAP premium会員のみ可能。詳細はこちら
※初回利用時にはアプリインストールやスマホとスマートウォッチのペアリング等の初期設定が必要

まとめ:安心して山を楽しむための、新しい備え

登山における体調不良の不安は、誰にでもあるものです。ゼロにするのは難しいかもしれませんが、その不安に備えることはできます。

「FIT 5 Pro」は、軽くて身に着けやすく、長時間使えるバッテリー性能を備えながら、簡単な操作で体調管理ができるスマートウォッチです。

無理をせず、余裕を持って歩くことで、「安全」と「楽しさ」は両立できます。夏山に向けた新たな道具として、スマートウォッチを取り入れてみてはいかがでしょうか。

取材・文:大堀啓太
撮影:中村英史

大堀 啓太

ライター・編集

大堀 啓太

ライター・編集

1984年東京都生まれ札幌育ち。東海大学の探検会に入部したことで、アウトドアで遊び始める。学業はほどほどに、毎週のように丹沢や奥多摩などで遊んで山の世界にのめり込んでいき、気づけば東京・上野にあるアウトドアショップに入社。4年ほど店頭に立ったのちに、アウトドアブランドに転職してマーケティングを10年ほど担当。現在は、仕事と遊びで培った山の知識を生かして、デザイン会社「ハタケスタジオ」にてライターを ...(続きを読む

1984年東京都生まれ札幌育ち。東海大学の探検会に入部したことで、アウトドアで遊び始める。学業はほどほどに、毎週のように丹沢や奥多摩などで遊んで山の世界にのめり込んでいき、気づけば東京・上野にあるアウトドアショップに入社。4年ほど店頭に立ったのちに、アウトドアブランドに転職してマーケティングを10年ほど担当。現在は、仕事と遊びで培った山の知識を生かして、デザイン会社「ハタケスタジオ」にてライターを担当。