グレゴリー「アリオ」で背中の汗蒸れ知らず|YAMAPユーザー4人の本音レビュー

夏の登山で避けては通れない、大量の汗による背中の蒸れ。バックパックが密着する部分に熱がこもるのは「仕方ないこと」と考えていなかったでしょうか。そんな常識を覆し、暑い季節の新定番として急速に支持を集めている日帰り用のバックパックが、グレゴリーの「アリオ」シリーズ。

果たしてその実力は本当なのか──。

実際に、真夏の北アルプスから低山まで、YAMAPユーザー4人が山での実力を試し、その実力を試してもらい、率直な感想を聞きました。

2026.09.07

大関直樹

フリーライター

INDEX

リニューアルから人気急上昇の「アリオ」

今年リニューアルしたばかりのグレゴリーのバックパック「アリオ」。通気性に優れた背面システムだけでなく、新開発のヒップベルトを備え、暑い季節でも快適に歩けるように設計された優れものです。

アリオの主な特徴
●背中が蒸れにくい

背中とパック本体の間に空間を設けた「ベンチレーションバックパネル」を採用。歩行中に風が通り抜けることで、熱や湿気を効率よく放出。

●腰にフィットして歩きやすい

伸縮性のある「クラウドコントロールヒップベルト」が腰を包み込むようにフィット。歩行時の揺れを抑えながら、体の動きに自然に追従。

●荷物をスムーズに出し入れできる

U字型に大きく開くメイン気室や、行動中でもアクセスしやすいポケットを備え、登山中の使い勝手にも配慮。

▼グレゴリー「アリオ」の詳細はこちら

こうした特徴は実際の登山でどのように感じられるのでしょうか。

登る山も登山スタイルも異なる4名のYAMAPユーザーに実際に使ってもらい、それぞれの山行で感じた使い心地や魅力をレポートしてもらいました。

通気性に優れているから「普段の蒸れが10なら、アリオは2か3ぐらい」|モニターNo.1 ほたてさん

名前:ほたてさん(女性)
登山歴:約2年
着用モデル:アリオ20
歩いたフィールド:栃木・朝日岳、長野・飯盛山、茨城・筑波山

関東や長野、福島を中心に、日帰りから山小屋泊まで幅広く楽しみ、ほぼ毎週のように山へ足を運ぶほたてさん。普段は日帰りに25L、山小屋泊には30+5Lを愛用されていますが、「夏の低山なら、もっと快適に歩けるバックパックがあるのでは?」と思っていたそう。そんなとき、YAMAP MAGAZINEでアリオの記事を読んだことをきっかけに、モニターに応募してくれました。

「稜線では背中を風が吹き抜けるので、とても涼しかったです」

私は一眼レフカメラを持って歩くことが多く、荷物も重め。しかも汗っかきなので、これまでは背中がベタつくのが夏山の悩みでした。

でも、アリオは背中との間にしっかり空間ができるので、風が抜けて熱がこもりにくい!汗の乾きも早く、普段使っているザックの蒸れを10とするなら、体感では2〜3くらい。これには正直びっくりしました。

蒸れ対策だけじゃない。思った以上にラクなヒップベルト

「お花を撮影する人には、アリオが本当におすすめです」

もうひとつ気に入ったのが、伸縮性のあるヒップベルトです。私は花の撮影が好きなので、山では何度もしゃがんだり立ち上がったりします。

それでも腰まわりが窮屈にならず、ベルトが体の動きについてきてくれるので、撮影に集中できました。休憩中にウェアを脱ぎ着するときも、ベルトをいちいち締め直さなくていいのは思っていた以上にラクでした。

「20Lとは思えない収納力と使いやすさ」

サイドポケットの使いやすさをフィールドで実感

サイドポケットもかなり使いやすかったですね。エアマットや飲み物、日焼け止めなどがザックを下ろさず手を伸ばすだけで取り出せるんです。意外とこういう使い勝手のよさが、山ではありがたいと感じました。

20Lなので収納力を少し心配していましたが、本体もポケットも想像以上によく入り、これなら25Lとほとんど変わらないなと思いました。

このザックは、私のように花や風景を撮りながらゆっくり歩く人や、夏の背中の蒸れが気になる人にはぴったりだと思います。

ひと言で表すなら、「夏でも背中が快適なザック」。暑さや荷物のストレスが減るだけで、景色や花を集中して楽しめるようになりました。

涼しいだけじゃない!水5L含むフル装備10時間でも負担を感じず|モニターNo.2 Bigfootの子aka冬靴無し男さん

名前:Bigfootの子aka冬靴無し男さん(男性)
登山歴:約4年
着用モデル:アリオ24
歩いたフィールド:群馬・赤城山、群馬・白毛門、北アルプス・白馬岳、長野・根子岳

地元である長野県の根子岳や四阿山、鎌田山、坂田山をホームマウンテンとして日帰り登山を楽しんでいるBigfootの子aka冬靴無し男さん。普段は汎用性あるグレゴリーの定番モデル、スタウト45や、20L以下のトレラン用ザックを使い分けており、「日帰り登山での使い勝手を試したい」と、今回のモニターに応募してくれました。

私は汗かきなので、夏の低山では背中が蒸れるのが当たり前でした。アリオの通気性がいいことは聞いていましたが、実際に背負ってみると想像以上。

標高の高い場所で風が吹くと、背中をスーッと風が抜けていく感覚があって、本当に気持ちよかったです。

「背面パネルとヒップベルトの組み合わせは、想像以上に快適でした」

もうひとつ驚いたのが、荷物をたくさん入れたときの安定感。5Lの水をはじめ、防寒着や食料などを満載にして1日10時間以上歩きましたが、「重い荷物を背負っている」という負担感はありませんでした。

肩や背中もほとんど疲れず、軽量モデルにありがちな肩への食い込みもありません。クラウドコントロールヒップベルトのおかげで荷物が体にしっかりフィットするので、歩いていてブレが少なく、長時間でも快適に歩けたのだと思います。

フロントポケットも便利でお気に入り

「落下防止ストラップ付きの上部ポケットは、便利です」

収納の使いやすさも気に入っています。サイドポケットに入れたボトルは背負ったまま取り出せますし、フロントポケットには大きめのレインウェアも余裕で収納できました。上部ポケットには落下防止のストラップが付いているので、財布などの貴重品を安心して入れられるのも便利ですね。

夏の日帰り登山が多い人には、ぜひ一度使ってみてほしいザックです。特に暑い時期の低山では、この背中の風抜けを体験すると手放せなくなると思います。私自身、「ザックひとつで、ここまで歩きやすさが変わるんだ」と実感した山行になりました。

▼グレゴリー「アリオ」の詳細はこちら

「暑いけれど不快じゃない」。真夏の低山で分かった実力|モニターNo.3 はっぱさん

名前:はっぱさん(女性)
登山歴:14年
着用モデル:アリオ20
歩いたフィールド:千葉・鋸山

青空自主保育などで子どもたちと近隣の低山を歩き、月に1回ほど登山を楽しんでいるはっぱさん。普段は体にフィットすることからグレゴリーのJADE 28 LTを愛用し、大きな荷物が必要なときは、他メーカーの36Lと使い分けているとのこと。軽量性にも魅力を感じており、普段の日帰り登山でアリオの背負い心地や使い勝手を試してもらいました。

今回アリオを背負って歩いたのは、千葉県の鋸山です。とにかく暑い日で、何度も休憩しながら歩くような山行でした。

暑い日に歩くと、いつもは背中もショルダーハーネスも汗でびっしょりになります。でもアリオは、背面だけでなくショルダーハーネスまでメッシュ素材になっているので、汗をかいてもベタつきが気になりません。猛暑の中で「暑いけど不快じゃない」と思えたのは初めてです。

バックパックと背中の間にしっかりできる隙間

使い勝手のよさも考えていた以上でした。開口部が大きく開くので、ザックの底に入れた荷物もすぐに見つかります。

今回は休憩が多く、飲み物や行動食を何度も出し入れしましたが、そのたびに荷物を探すようなストレスはありませんでした。

下山後の温泉ロッカーにそのまま入るのがうれしい!

20Lというサイズも、自分にはちょうどよく感じました。下山後に温泉へ立ち寄ったのですが、ロッカーにそのまま収まったのは意外とうれしいポイントです。登山だけでなく、旅行や普段のお出かけでも気軽に使えそうだと思いました。

「中の荷物もとても取り出しやすかったです」

ひとつ要望を挙げるなら、女性向けモデルがあるとうれしいですね。私は身長156.5cmですが、背面が少し長く感じ、長時間歩くとショルダーの付け根や腰に負担がかかりました。背面長やチェストストラップの位置などを、女性向けに調整したモデルがあれば、さらにフィット感が高まると思います。

また、20Lモデルにもフロントポケットがあれば、より使い勝手がよくなりそうです。

背中がベタつかないだけで、夏山はこんなに快適に|モニターNo.4 みずきさん

名前:みずきさん(男性)
登山歴:約3ヶ月
着用モデル:アリオ24
歩いたフィールド:長野岐阜県境・御嶽山、富士山

岐阜県や長野県周辺の山を中心に、日帰り登山を楽しんでいるみずきさん。普段は32Lのバックパックを使っていますが、登山専用ではないため重量があることが悩みだったそう。本格的な登山用ザックがどれほど歩きやすさを変えてくれるのか?その違いを確かめるため、アリオをフィールドで試してもらいました。

背面通気タイプのザックを初めて使いましたが、一番驚いたのは背中の快適さでした。これまで使っていたザックは、汗をかくと背中がベタッと張り付くのが当たり前。でもアリオは、汗をかいても背中に空気が通るので、暑さや蒸れがかなり軽減されました。代謝がよくて汗をかきやすい自分には、その違いがすぐに分かりました。

「背中にパックが張り付く感じがなくなりました」

腰が擦れないヒップベルトに軍配

もうひとつ気に入ったのが、ヒップベルトです。私は硬いヒップベルトだと腰が擦れて痛くなることがあるのですが、アリオは適度に伸縮するので、しっかり締めても体の動きに自然についてきます。歩いている間も締め付け感が少なく、「これなら長時間歩いても楽だな」と思いました。

締め付け感のないヒップベルトもうれしかったポイント

収納の使い勝手も十分です。サイドポケットはボトルを背負ったまま取り出しやすく、それでいて歩いていて落ちそうな心配もありません。

背面通気タイプは湾曲しているので荷室が狭いイメージがありましたが、荷物の出し入れは想像以上にスムーズ。底に入れた荷物までストレスなく取り出せました。フロントポケットも、脱いだ上着をサッと入れられて便利でした。

「こんなバックパックなら、どこまでも歩いていけそうです」

長時間歩いたときも、ショルダーストラップがしっかり荷重を支えてくれるので、荷物の重さを必要以上に感じることはありませんでした。登山を始めてまだ間もない自分でも、「バックパックが違うだけで、こんなに歩きやすさが変わるんだ」と実感できたのは大きな発見でした。

山で使って分かった、アリオの魅力。

今回のモニターレポートでは、カタログだけでは伝わらないリアルな使い心地が数多く寄せられました。

夏用のバックパックを探している方は、ぜひモニターのみなさんのリアルな声を参考にしてみてください。気温が下がってくる紅葉シーズンなど、汗冷えが心配になってくる季節にもおすすめできるバックパックです。

今回ご紹介したアリオの詳しい機能や開発背景については、下記の記事で紹介しています。気になった方は、ぜひあわせてご覧ください。

▼グレゴリー「アリオ」の詳細はこちら

大関直樹

フリーライター

大関直樹

フリーライター

小中学校はボーイスカウト、高校はワンダーフォーゲル部で自然に親しむ。好きなものは、タバコとお酒と競輪。最近は、山頂で一服すると周りの目が厳しいので肩身が狭いのが悩み。「みなさんが山で嫌な思いをしないように風下でこっそり吸いますので、許してください」