登山とトレランの世界を変える革新的シューズブランド 「HOKA ONE ONE」の魅力とは

最近、山で目に付く厚底の登山シューズやトレランシューズ。「どんな履き心地なんだろう?」と気になっている方も多いのでは?
厚底シューズの正体は「HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)」。山岳ライター・高橋庄太郎さんやプロ山岳アスリート・小川壮太さん、さかいやスポーツの斎藤勇一さんにその魅力を聞いてみました。

2020.11.02

YAMAP MAGAZINE 編集部

INDEX

新しいアイデアと革新的なテクノロジーの融合、HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)


2009年に創業したパフォーマンスフットウェアブランド「HOKA ONE ONE」。
ブランドの軸をなすコンセプトは「楽に走れる、歩けるシューズ」。インパクトのあるクッション性に優れるボリューミーなミッドソール、スムーズな足運びを可能にする、つま先とかかとを滑らかに削ぎ落としたメタロッカーテクノロジーなど、これまでにないアイデアとテクノロジーを搭載することでトレイルランニングのみならず、登山やハイキングのシューズシーンを劇的に変えました。

そんな「HOKA ONE ONE」という気鋭のブランドを紐解くため、山岳ライター・高橋庄太郎さん、プロトレイルランナー・小川荘太さん、さかいやスポーツ シューズ館・齋藤勇一さんにインタビューを敢行。「HOKA ONE ONE」の魅力が詰まった、スペシャルコンテンツをお届けします。

山岳ライター・高橋庄太郎 ×「スピードゴート4」

「HOKA ONE ONE」の愛用者で、これまで数々のモデルを履いてきた高橋庄太郎さん。日帰り登山や荷物が軽い山行ではローカットのシューズを使用することが多いそう。イチオシは「スピードゴート4」。シューズの特徴とオススメの使い方を教えてもらいました。

高橋庄太郎さんが「HOKA ONE ONE」を選ぶ理由

「ホワンホワンする」と庄太郎さんが表現する履き心地は歩行時の負荷軽減を目的として開発されたもの

「HOKA ONE ONE」のシューズをはじめて履いたときの衝撃は今でも覚えています。「なんだこの弾むような感覚は!」と。それからもうずっと履いているので近ごろは慣れてしまっていますが、やっぱりクッション性の高いミッドソールの衝撃吸収力は別格です。

「HOKA ONE ONE」のクッション感ですが、僕としては下りだけではなく、登りでも効果があると感じています。実は、以前膝を痛めたことがあって、歩くときにトレッキングポールを使ったり、サポートタイツを履いたりして予防することもあるのですが、「HOKA ONE ONE」のクッション感も同じような感覚です。膝を守ってくれる、負荷を軽減してくれるのでは、という感覚はありますね。

ソールには不整地でも滑りにくく安定する「メガグリップ」を採用

また、ミッドソールの弾力性に加えて、ソールの幅が広めに設けられているのもポイント。下り道ではソールの幅が狭いと足の置き方がシビアになりますが、広めだと接地したときにズレにくいんです。多少ラフに歩いたり、登山道の状況を気にせずに歩くことができるのも嬉しいですね。

足を保護してくれる強度を持たせたアッパー

アッパーについては、前のモデルよりも少し伸びにくくなった印象で、締め付け感がちょうどいい。ぴったり過不足なく包んでくれる感覚です。いい意味で、何も感じずに歩けます。どこか当たるな、紐が緩んできたな、ということがほとんどないんですよね。

「スピードゴート4」で日帰り登山を軽快に

荷物が軽いデイハイクで「スピードゴート4」を使うことが多いという

僕の場合、日帰りや荷物が少ない山行のときに、ローカットのトレイルランニング向けのシューズを使用することが多いですね。「スピードゴート4」はもともとトレイルランニング向けのモデルということもあって、岩稜帯がつづく高山や障害物の多い登山道というよりも、森や草原のようなシチュエーションに向いていると思います。例えば、八ヶ岳でいえば南ではなく、北の方。岩場の多い赤岳などよりも、比較的ゆるやかな北八ヶ岳あたりが向いていると思います。

一般的に言われていることではありますが、足首のサポート力が弱いローカットシューズは荷物が軽いときに使うのが条件。ある程度山行や道具の経験があって慣れている人であればいいかもしれませんが、登山全般に対応するシューズが欲しければ、「HOKA ONE ONE」のなかでもHIKEシリーズなどのミッドカットでソールも固めのものからスタートするのがベターかもしれません。

すでにミッドカットでソールが固めの登山靴を持っていて、荷物を軽くして、機動性を高めた山行がしたいという方には、「スピードゴート4」はいいと思います。ユーザーの脚力や体力によりますが、あくまでトレランシューズなので登山で使う際は徐々に移行していくのが安心です。

木の根や岩が少ない森歩きや軽量荷物でのハイキングがオススメ

ちなみに、「スピードゴート」にはゴアテックスを採用した防水性のある「スピードゴート GTX」もありますが、僕は通気性の高い、この「スピードゴート4」を選んでいます。そこには明確に理由があり、日帰り登山のような場合は多少濡れても下山すれば履き替えることもできますし、そもそも雨の日に使うこともほとんどありません。それならば通気性が高くて蒸れにくい方が歩いていて気持ちがいいんですよね。でも、通気性の高い「スピードゴート4」と防水性のある「スピードゴート GTX」の2モデルがそろっていることで、目的に合わせて選択できるのはよいと思います。


「スピードゴート4」は、登山をはじめる人が一足目に選ぶ靴というよりも、2足目、3足目として、アウトドアの幅をより広げたい人に試してもらいたいモデルだと思います。「HOKA ONE ONE」特有のやみつきになるクッション感はほかのシューズブランドでは体感できないもの。日帰り登山や荷物が軽量なハイキングがもっと軽快に、楽しくなるはずです。

高橋庄太郎(たかはし・しょうたろう)
山岳・アウトドアライター。出版社勤務後、国内外を2年間ほど放浪し、その後にフリーライターに。テント泊にこだわった人力での旅を愛し、そのフィールドはもっぱら山。現在は日本の山を丹念に歩いている。著書に『トレッキング実践学 改訂版』(枻出版社)、『テント泊登山の基本』(山と渓谷社)など多数。イベントやテレビへの出演も増えている。

プロ山岳アスリート・小川壮太 × 「チャレンジャー ATR」・「KAHA GTX」

国内外の山岳トレイルランニングレースで好成績をおさめてきた、プロ山岳アスリートの小川壮太さん。「HOKA ONE ONE」のアンバサダーを務め、あらゆるモデルを実戦で使ってきた経験をもつ小川さんに、HOKAブランドのシューズの魅力、そして登山・ハイキング向けに開発された「KAHA GTX」をレビューしてもらいました。

小川壮太さんが「HOKA ONE ONE」を選ぶ理由

僕が「HOKA ONE ONE」のアンバサダーになって4年目になりますが、実はそれ以前から使用していました。とくに長距離レースでは、「HOKA ONE ONE」のシューズのクッション性と前に転がるソールの特性にアドバンテージを実感していました。僕は陸上競技出身なのですが、陸上だと自分の技術や体力を高めることが重視されるのに対して、山岳レースの場合はシューズなどのギアのサポート力が大きく結果を左右することがあるため、ギア選びには常に慎重です。

さまざまなトレイルランニングシューズを試し、「HOKA ONE ONE」にたどり着いたという

実際に履いて走ってみると、長い距離になればなるほど無駄な力を使わずにパフォーマンスを維持できることに気づきます。「HOKA ONE ONE」といえばミッドソールのクッション性が一番に取り上げられることが多いのですが、メタロッカーシステムも秀逸。トレイルランニング、ロードランニング、ハイクであっても、重心移動を行うだけで前に進んでいく感覚の恩恵はとても大きいですね。

まさに省エネ。登山やハイキングで10〜20Lほどのバックパックを背負って登りつづけるときであっても、垂直方向に向かって荷物を支えるだけでも体力を使いますが、メタロッカーシステムのおかげで足を前に一歩出してあげればシューズが転がって体が進んでいきます。省エネになるということは、パフォーマンスが持続するということなんです。

長距離耐久レースでは体力をいかに温存してパフォーマンスを維持できるかが好成績のカギ

24時間を超えるような山岳レースでは、後半にかけて眠くなったり、思うようなパフォーマンスできないシーンが出てきます。意図的に足を動かさなくても重心移動だけで動きつづけられるんですよね。標高が上がって寒くなると、動きが鈍くなって停滞することで低体温症などのリスクも増えてきます。機動性を高くすることで、そういったリスクを抑えることができるんです。

また、登山やトレイルランニングでは、ロードランニングと違って不整地を歩いたり走ったりすることもあります。そこで効果を発揮するのが「HOKA ONE ONE」の幅広のソール。ソールの幅がある程度あることで、安定感を得つつ、しっかり力を入れて登ることを可能にしてくれます。

スピードを稼ぎたいレースには「チャレンジャー ATR」

「チャレンジャー ATR」は、ロードもトレイルも対応できる、オールラウンドなシューズです。走行性がすごくいいんです。僕はトレイルランニングの大会などではスピードを稼ぎたい高速レースで使ったり、ロードレースのような感覚でトレイルも歩きたいときに「チャレンジャー ATR」を選んでいます。トレイルランニングのなかでも、比較的走りやすいトレイルに投入することが多いですね。

軽快感があって、普段ロードランニングで履いているシューズと足裏感覚が似ているのが魅力。トレイルランニングのシューズといえばゴツゴツしたソールが一般的ですが、「チャレンジャー ATR」は走りを邪魔しない絶妙なグリップ感が特長です。地面を捉える感覚を残しながらも、ロードランニングのようなスムーズな走り心地を兼ね備えているイメージですね。もちろんクッション性も十分。

オススメしたいのは、走れるトレイル・林道がミックスされた里山エリアでのランニング。スピードを落とさずに軽快に走りたいという方に使ってほしいと思います。パークランニングや普段のランニングでもそのまま使えるので、トレイルとロード両方同じシューズで走りたい!という方にはこれ以上ない選択肢ではないでしょうか。

登山、ハイキングなら「KAHA GTX」

トレイルランナーであると同時に登山ガイドをやっていることもあり、標高の高い山や荷物が多い山行では「KAHA GTX」を選んでいます。荷物が重く、大きくなると、左右のバランス調整が必要になります。自転車をイメージしてもらうとわかりやすいのですが、速く漕いでいるときよりもゆっくりのときの方が横に倒れそうになりますよね。登山も同じで、ゆっくりになる分、左右へのバランスを取る必要が出てきます。

そこで「KAHA GTX」。ミドルカットですが、ハイカット並みに足首をしっかりホールドしてくれますし、広めのソールが安定感を高めてくれます。それだといわゆる登山靴と同じと思われそうなのですが、軽量でありながらも、足首周りのフィット感とホールド感のバランスがちょうどいいのが魅力。ミッドカットなのに、登りなどで屈んだ姿勢をしたときでも登山靴のように足首の前側が詰まる感覚がないんです。

重い荷物を背負っていても安定感を高めてくれるハイカットモデル

この圧迫感は長時間重い荷物を背負って歩きつづけていると大きなストレスになってしまいます。その点「KAHA GTX」は前後に対する圧迫感がほとんどありません。トレイルランニングのシューズの軽快感をそのままに、安定感を高めるホールド性能をプラスした仕上がりになっています。

アッパーには耐久性のある厚手の素材を採用しながらも軽量化を実現

見た目より軽く、重さは500gちょっと。「KAHA GTX」は、いわゆる登山靴と比べても格段に軽量でありながらも、3000mを超えるような高山帯、岩場の混じるようなハイキングも対応できるスペック、そして「HOKA ONE ONE」ならではの軽快なフィーリングも味わえます。これからのシーズンに役立つ防風性と防水性も備えてますし、チェーンスパイクもしっかりと着用できます。本当にオールラウンダーなシューズなんです。

不安定な登山道でのグリップ性能を高めたソールデザイン

僕はトレイルランニングをやっていることもあって、硬めのシューズはあまり好きではないのですが、靴の剛性が高すぎて歩きにくい、疲れてしまうという人には是非とも履いていただきたいと思います。とくにこれから登山をはじめたいという方には、まずはローカットよりもミドルカットの「KAHA GTX」を選んでいただいて、安心感、安定感を手に入れてほしい。重い荷物でも負荷の少ないクッション、信頼性の高いホールド感で、山歩きが楽しくなりますよ。

小川壮太(おがわ・そうた)
プロ山岳アスリート。2017年スカイエクストリーム世界ランキング5位。岡山国体の山岳競技代表を機にトレイルランニングの世界へ。2011年、フランスで開催されたニヴォレ・リヴァード50㎞準優勝。2015年にプロ転向。2017年日本山岳耐久レース(通称ハセツネ)3位。2019年香港FTGR119㎞優勝。2021年、スペインスカイランニング世界選手権およびアンドラ公国山岳スキー世界選手権の現役日本代表。

さかいやスポーツ シューズ館・斎藤勇一 ×「EVO マファテ」

登山用品専門店・さかいやスポーツのシューズ館の責任者を務める斎藤勇一さん。自身も登山から山岳レースまで楽しみ、あらゆるアウトドアスポーツにおけるシューズ選びをサポートしてくれる、まさにシューズマスター。そんな斎藤さんに、ショップスタッフの視点でみた「HOKA ONE ONE」のシューズ、そしてイチオシの「EVO マファテ」について伺いました。

ショップスタッフとトレイルランナーという視点

最近のトレンドは大きく2つにわかれていて、本格的な登山靴を使っていて、山行の経験もある方が、もっと荷物を軽くしてスピードハイクやULスタイルでハイキングをしたいという声、ハイキングなどのアウトドアと街使いをシームレスにつないで楽しみたいという声があります。そのどちらにも対応できるのが「HOKA ONE ONE」の強みだと思います。

さかいやスポーツ シューズ館ではトレイルランニングに注力していることもあり、長い距離を走ったり、トレイルランニングを楽しんでいるというお客さんが多いのですが、これから登山をはじめるにあたって、道具を揃える上で軽量化を図りたいというご相談も多いですね。

自身もトレイルランニング、ファストパッキングを楽しむ斎藤さん

店舗では、「HOKA ONE ONE」のほとんどのアイテムを販売していますが、 ULスタイルで長距離のトレイルを歩き、かつ時間を短くしたいという方には「EVO マファテ」をオススメしています。「EVO マファテ」はトレイルランニング向けのシューズなので、スピーディーな移動を目的としています。歩幅を大きくとって、移動スピードを上げたファストパッキングやULハイクにも対応するモデルです。

山岳レース向けのモデル・EVO マファテ

同カテゴリーの定番アイテムに「スピードゴート4」がありますが、「EVO マファテ」は「HOKA ONE ONE」ならではのハイクッションを備えつつ、「スピードゴート4」よりも固めに仕上げてあるので、接地時のレスポンスがよりダイレクトに伝わってくるのが特徴です。

HOKA ONE ONEらしいクッション感は適度に抑え、ダイレクトな接地感を高めています

私自身トレイルのレースに出ることもあるのですが、長い距離を安心して走ることでき、かつハイクッションで足へのダメージが少ないという点が魅力に感じています。ミッドソールの厚みが控えめなので、不安定さが少ないのもポイント。以前、猿倉から白馬、栂海新道で親不知まで1泊2日で歩いたことがありました。親不知からバスがなくて駅まで走って帰ったのですが、とても軽快に歩ききることができました。一般的なコースタイムは3泊4日ですが、時間を短縮させて、距離を稼ぐスタイルには最適なシューズです。

ちなみにバックパックの重量は9kgほど。テント泊、自炊装備を背負っても、軽快に歩くことができました。「スピードゴート」「チャレンジャー ATR」も持っていますが、悪路や足場の悪いトレイルでは安定感がほしいので、「EVO マファテ」を選んでいます。

機動力がスピードハイクを可能にする

耐久性に優れるアッパー素材を採用。ハードな山岳レースにも対応します

EVOシリーズは、山岳レースの選手向けに開発されたモデルなので、アッパーの耐久性も高めてあります。ファブリック自体が引き裂き強度を高めてあり、岩に擦れたりしても強い。傷ついたり、穴が空いたりしにくいんです。また、しっかりしたアッパーにストレッチタンを組み合わせて伸縮性を持たせることで、履きやすくしているのもポイントですね。バランスが非常にいいシューズです。

ただ、足首の保護がないローカットモデルなので軽快で歩きやすいのですが、長距離歩くときは疲労の度合いをしっかり認識して、無理をしないのが大事。また、防水モデルではないので、雨対策などのリスクも考えておいた方がいいでしょう。

グリップ性能を高め、不整地でのランニングが可能に

山に慣れた人が行くのであれば、夏の北アルプスの北部あたり。コースタイムの6〜7割くらいで歩くような山行は楽しいですよ。すでに登山靴を持っていて、体力に余裕を感じているのであれば、ローカットモデルの「EVO マファテ」は大きな選択肢になると思います。登山靴とトレランシューズを使い分けることで山の楽しみが広がっていくのではないでしょうか。一足のシューズですべての山をカバーできるわけではありません。シューズの機能やスペックをしっかり理解して、メリットとデメリットを上手に使い分けて楽しんでいただきたいと思います。

斎藤勇一(さいとう・ゆういち)
さかいやスポーツシューズ館責任者。登山、バックカントリー、トレイルランニングを楽しみ、軽量化した荷物とトレランスタイルで、3泊4日で歩くようなコースを1泊2日で走破することも。第1回UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)完走など、レースの出場多数。

もっと知りたい! 「HOKA ONE ONE」のこと

ブランドの創設以来、革新的なコンセプトにより、トレイルランニングから登山、ハイキング、そしてライフスタイルまで、幅広いユーザーから支持を集めてきた「HOKA ONE ONE」。シューズに込められたアイデアあふれるテクノロジーについてご紹介します。

アウトドアシューズの概念を刷新したコンセプト

「HOKA ONE ONE」は2009年に創立した新しいブランド。発売と同時に、ヨーロッパやアメリカでは大きな話題となりました。当時はいわゆるベアフットと呼ばれる、ソールが薄いタイプのトレイルランニングシューズが一般的で、速く走るために、シューズは軽いものであるべきだと考えられており、ソールやアッパーを薄くし、軽量化していたのだそう。

そのため、「HOKA ONE ONE」の厚いミッドソールを備えたシューズは、少し奇抜なものとして捉えられていました。トレンドを逆行するコンセプトだったので当然かもしれません。しかし、その仕組みは見た目のインパクトを狙ったものではなく、テクノロジーの結果だということは、すぐにユーザーの声が証明しました。

軽量マキシマムクッション

もともと、HOKA ONE ONEのシューズは「山の下りを、いかに楽に速く走ることができるか?」というところから開発されました。クッション性に優れたミッドソールは脚部や足裏にかかる衝撃を吸収し、和らげてくれます。もちろん軽量化にも成功。実際に手に持ってみると、その軽さを実感します。

メタロッカーテクノロジー

さらに、メタロッカーテクノロジーと呼ばれるソールの前と後ろをそぎ落した形状は、前進する動きをサポート。これは車輪をイメージするとわかりやすいのですが、車輪が転がるように自然に足が前に出ることで、スムーズな体重移動を可能にします。

バケットシート型ミッドソール

シューズのアッパーの構造は、ミッドソールの内側をレーシングカーのバケットシートのような形状にすることで、シューズ内で足が前後左右にずれにくくする効果があります。これらは「HOKA ONE ONE」のシューズのどのモデルにも共通して搭載されているテクノロジーです。

登山をより快適に、楽しむために

2009年の「HOKA ONE ONE」の登場により、トレイルランニングやランニングだけでなく、ハイキングや登山シーンにおいても、クッション性に優れた厚底シューズが世界的なトレンドのひとつとなりました。

登山やハイキング、トレイルランニング向けのモデルには、クッション性をそのままに過酷なフィールドや用途に対応できるよう剛性をプラス。不整地である登山道での走破性や、バックパックを背負って負荷がかかるシチュエーションでの歩きやすさも向上しています。

「HOKA ONE ONE」のシューズは多くの人にベネフィットをもたらせてくれるもの。トレイルランニングから、ハイキング、登山までカバーする商品ラインナップも揃い、ユーザーのレベルにかかわらず最適なパフォーマンスを提供します。

ご紹介した、「軽量マキシマムクッション」「メタロッカーテクノロジー」「バケットシート型ミッドソール」といった「HOKA ONE ONE」のテクノロジーは、体験してもらうことでよりリアルな魅力になるはず。イベントの出店や販売店の協力も強化していくそうで、シューズを試すことのできる機会がどんどん増えていくとのこと。まだ「HOKA ONE ONE」を履いたことがないという方、ぜひとも革新的な次世代シューズを試してみてください。きっと、山歩きの世界観がグッと変わると思いますよ!

YAMAP MAGAZINE 編集部

YAMAP MAGAZINE 編集部

登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。