山が好きな私たちにも、筋トレや美容、健康などでつながりが深い「プロテイン」(タンパク質)。なんでもそのプロテインを多く含んだ、謎の山があるのだとか!? そんな秘峰・「パルテノ・マウンテン」の正体を探ってみました。
2024.03.26
麻生 弘毅
フリーランスライター
岩稜と雪渓が織りなす、厳しくも美しく、雄大な稜線美。
こちらは北アルプスの北端に位置し、日本海からの北風を遮らんと、要塞のように立ちはだかる剱岳(2,999m)。どこから登っても険しく、多くの登山者が「いつかは…」と憧憬の眼差しで見あげる、北アルプスの雄です。
一方こちらは、山上に楽園のような花畑が広がる別世界。山頂近くには湖がたたずみ、大きな雪渓が谷を覆っています。それらを越えた山頂には、鋭い岩山が突き上がるなど、バラエティ豊かな表情を見せてくれます。
ここは、東北の名峰として知られる秋田・山形県の鳥海山(2,236m)。山頂からは日本海を見渡せる、東北のオアシスです。
日本には登山者を魅了してやまない名峰が数多く存在します。そして最近、登山者の間で隠れた名山の存在がまことしやかにささやかれています。
それが、この雪をまとったように見える美しいピーク。登山者が山頂へのラストピッチをかけているのですが…まろやかな雪が、なんだかとてもおいしそう。
実はこれ、ギリシャヨーグルト パルテノで作ったプロテイン豊富な山「パルテノ・マウンテン」です! ヨーグルトなのに、こんな立派な「山」になるなんて驚きですね。どうしてこんなしっかりとした山の形になるのでしょう?
ではここから、パルテノの秘密と魅力、そして、日本に広まるまでのいきさつを紹介していきましょう。
パルテノの歴史はとても古く、そのルーツを遡ると紀元前のギリシャへとたどりつきます。当時のギリシャでは羊やヤギの牧畜が盛んであり、ミルクの栄養価を損なわず、長期間保存できる食材として、遊牧民たちがつくるヨーグルトは重宝されていました。これがギリシャヨーグルトのはじまりです。
その後、材料が羊やヤギからクセのない牛のミルクへと変わってゆくと、ヨーグルトはさらに広まり、肉や魚に並ぶ栄養源として、食卓を彩るように。時代が進み、新鮮な魚肉が手に入るようになると、ヨーグルトはソースとしても使われるようになり、健康食として親しまれるようになりました。
そして、2004年のアテネオリンピックをきっかけに、ヘルシーなギリシャ料理は世界の注目を集め、ギリシャヨーグルトも広く認知されていったのです。
そうして2011年、日本初のギリシャヨーグルトとして発売されたのが、森永乳業の「パルテノ」です。その盛った様子が雪山のように見えることから、いつしか「パルテノ・マウンテン」とも言われるようになったわけです。
それでは、普通のヨーグルトとギリシャヨーグルトの違いはどこにあるのでしょうか。ギリシャヨーグルトのいちばんの特徴は、濃厚な味わいとクリーミーな食感。これは、一般的なヨーグルトの最終行程である「発酵」後に、さらに「水切り」をしていることによります。
このギリシャ伝統製法である水切りによって、余分な水分や乳清を取り除き、旨みを凝縮したような濃厚さと、食べ応えのある濃密な食感を生みだすことに成功しました。さらには、水分を除去することで、「プロテイン」がぎゅっと濃縮されたのです。
パルテノはこのプロテインを「3倍濃縮」。何も加えない、ヨーグルトそのものの栄養とおいしさがたっぷり含まれています。この「3倍濃縮」こそが、「パルテノ・マウンテン」の秘密。おいしさも、栄養もぎゅっと濃厚・濃密になっているパルテノだからこそできる「山」なんです。
そして、近年の筋トレブームなどにより注目を集めるプロテイン。すなわち「タンパク質」は、筋肉だけでなく、髪や肌、内臓や骨など人体の6分の1の部位を構成する大切な栄養素なのです。
身体に必要なタンパク質の1日の量は、体重1kgあたり1〜2gほど。体重が60kgならば約60〜120gのタンパク質を必要とします。
その一方で、タンパク質は一度に吸収できる量が限られています。そこで、毎日の食事で肉や魚、卵などをバランスよく取り入れることを心がけたうえで、補助食品でタンパク質を補うことが理想とされます。
「パルテノ」の特徴のひとつが、酸味が少なく、濃厚な味わいであること。そうした特性を活かし、クリームチーズやマヨネーズの代わりとして使用することで、ドレッシングなどでも活躍!
実は登山でも、タンパク質は重要な働きを担っています。
タンパク質は筋肉を構成する主成分。登山時の過酷な運動により、筋肉は疲労していきます。とくに下山では、ブレーキをかけるように足を下ろしますが、このとき、力の入った状態で筋肉は引き伸ばされます。この状態を「伸張性収縮」と呼び、これにより筋細胞には亀裂が生じてしまいます。
こうした亀裂により筋力は徐々に低下し、転倒やスリップの原因となるのです。また、亀裂による分解を起こした筋肉は炎症を起こし、筋肉痛の元となります。
筋肉の分解を防ぐひとつの方法が、行動食で糖質(炭水化物)を摂ること。これにより、体内の脂肪を燃やして運動エネルギーへと換えていくのですが、糖質が不足すると、筋肉を分解しエネルギーとして利用してしまい、結果として筋力低下を招くのです。これが「登山では行動食をこまめに摂りましょう」と言われる大きな理由です。
そして、傷ついてしまった筋肉を回復させるのが「プロテイン=タンパク質」なのです。
登山中に肉や魚を食べるのは難しいので、行動食にアミノ酸(タンパク質は20種のアミノ酸が結合したもの)を取り入れ、下山後は、タンパク質を摂るのがよいでしょう。
運動後には筋肉を修復する同化ホルモンが分泌されるので、タンパク質の摂取はとても効果的。とはいえ、日常的に意識しながらタンパク質を摂ることがなにより。バランスのよい食事と日々の運動で、体と心を整え、次の山へ向かいましょう。
やはり、登山は日々の準備が大切。おいしいタンパク質を楽しみながら、登山に強い身体作りを目指しましょう!
ずらりと並んだパルテノ山脈。左から、パルテノブームの火付け役「ギリシャヨーグルト パルテノ プレーン砂糖不使用」(プロテイン10.2g)。豊富にタンパク質を含みながら、脂質はゼロ!「ギリシャヨーグルト パルテノ 脂肪ゼロ プレーン砂糖不使用」(プロテイン11.0g)。
この春プロテイン増量リニューアルの、カップの底にイチゴの果肉入りソースが入った「ギリシャヨーグルト パルテノ いちごソース入」(プロテイン10.3g)。カップの底にブルーベリーの果肉入りソースが入った「ギリシャヨーグルト パルテノ ブルーベリーソース入」(プロテイン10.2g)。こちらもこの春リニューアルでプロテイン増量!
原稿:麻生弘毅
撮影:永易量行
協力、監修:森永乳業