男性の肌ケアはもはや常識? 登山が肌に与えるダメージと男性の肌の特徴

一昔前まで「肌ケア」といえば女性のイメージが強く、気を使う男性は少数派でした。しかし昨今、肌ケアはイキイキと人生を送るために必要な習慣だと考えられるようになり、性別を問わずその関心度が上がっています。

とはいえ、まだまだ肌に気を使わない男性が多いのも事実。特に登山者の肌は紫外線による乾燥ダメージや汚れなどの刺激にさらされており、きちんと肌ケアを行う必要があるのです。そこで今回の記事では、登山が肌に与えるダメージと、肌ケアの方法、加えてYAMAPスタッフが、男性の肌悩みをサポートするために開発された『ウル・オス スキンローション』を1ヶ月間にわたって使った感想をお届けします。

ウル・オス スキンローションの詳細を見る

2025.10.01

YAMAP MAGAZINE 編集部

INDEX

登山者にとって肌ケアが大切な理由

まずは、なぜ登山者にとって肌ケアが大切なのか? その理由を紐解いていきましょう。

お話を伺ったのは大塚製薬株式会社の「ニュートラシューティカルズ事業部」に在籍する小島さん。肌ケアの重要性や『ウル・オス』の魅力を発信するお仕事をされています。

小島
まずお伝えしたいのは「肌(皮膚)は人体において最も大きな臓器」だということです。

心臓や肺などと違って外部に露出しているため、「肌は臓器」と言われてもピンとこないかもしれません。ですが、肌は体重の約16%を占めるとても大切な臓器なんです。

その役割は多岐に渡ります。例えば「体内の水分が失われるのを防ぐ」「雑菌やウイルス、紫外線などから身体を守る」「体温を調整する」「老廃物を排泄する」「外部の情報を感じる」などなど。いずれも私たちが生きていくために必須の機能です。

成人の臓器のうち重量が大きいものを順に並べた。個人差があるため、順位は変動する場合がある(編集部調べ)

編集部
なるほど、確かに肌が臓器だという認識はなかったです。でもお話を聞くと、とても大事な役割を担っている臓器であることがわかりますね。

小島
そうなんです。肌は外界から身体を守る最前線であり、なおかつ印象にも大きく影響します。

つまり、現代社会において心身ともに健やかに生きていくために、とても大切な臓器だということ。きちんとケアして、健やかに保つ必要があるのです。

山の過酷な環境が肌に与える影響とは?

編集部
では、本題に入っていきたいと思います。私たちの肌は登山中、どのようなダメージに晒されているのでしょうか?

小島
「日差しが強い高所を長時間歩く」という登山の特徴が大きく関係しています。特に注目すべきは「①紫外線」「②乾燥」「③汗や汚れ」の3点。順番に説明していきましょう。

①標高が高くなるほど強くなる紫外線

標高と紫外線量の関係。参考文献:環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」P5「紫外線の性質」より

小島
紫外線は肌ダメージの大きな要因ですが、実は標高が1,000m上がるごとに約10%増加すると言われています。例えば「富士山(3,776m)」の山頂は、市街地の約1.4倍の紫外線が降り注いでいるということ。

さらに日差しの下を長時間歩き続けると、強い紫外線を継続的に浴びることになるため、肌はより大きなダメージを受けてしまいます。

冬の紫外線にも要注意です。雪山では照り返しも強く、想像以上に強い紫外線を浴びることになるんです。

②気温が下がるほど激しくなる乾燥

空気が含むことができる水蒸気の最大量(飽和水蒸気量)は気温が低くなるほど少なくなる。上記グラフは中学生で習う「気温と飽和水蒸気量の関係図」

小島
標高が高い場所ほど気温が低くなることは、皆さんも実感されているかと思います。でも、気温が低くなると、空気が含有できる水蒸気量が少なくなることはご存知でしょうか?

詳細は割愛しますが、要は気温が低いと大気中の水分は少なくなりがちだということ。さらに発汗も抑えられるため、肌は一層乾燥してしまうのです。

③長時間に渡り、肌に付着したままの汗や汚れ

小島
テニスやサッカーなどとは違い、登山は長時間にわたって、肌ケアができないアクティビティです。日帰り登山でも半日程度、山中泊ともなれば、丸1日以上肌には汗や汚れが付着したままに。そのような状況では、どうしても雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

また登山中にはタオルで顔を強く拭いてしまいがちですが、これも要注意。肌の表面に付着した砂埃などがヤスリのような働きをして、肌の表面を傷つけてしまうことがあるんです。特に男性は、強めに肌を拭いてしまいがちですね。

男性特有の肌の特性

編集部
私もついやってしまいます。強く拭かないと、スッキリしないんですよね。

小島
「男性は林檎のように肌を磨く。女性は桃のように肌を磨く」という言葉があります。この言葉が表すように、女性に比べて男性は肌を荒く扱いがちなんです。例えば顔を洗う際にも、泡立てずにゴシゴシ強めに洗う方が多いのではないでしょうか。

どうしても面倒になってしまう洗顔フォームの泡立て

編集部
ギクッ…。

小島
肌質も男性と女性で違いがあると言われています。特徴的なのは皮脂の量。一般的に、男性の肌は女性に比べて皮脂が多い傾向にあります。このため男性の肌はテカリやベタつきが出やすいんです。

皮脂は肌を保湿する役割も持っているため、テカリが気になるからといって頻繁に洗顔をするのも要注意。洗顔後に適切な保湿をしないと、肌はどんどん乾燥していくんです。

編集部
私は40代中盤なのですが、最近小ジワや肌のゴワつきが気になるようになりました…。これも肌を乱暴に扱ってきた結果なのでしょうか?

小島
その可能性は十分考えられますね。加えて加齢も大きな要因だと思います。

肌が生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)は、加齢とともに徐々に長くなっていくんです。ターンオーバーの乱れは角質の肥厚につながりますので、結果として小ジワやゴワつきが目立つようになってしまうんです。

肌のターンオーバーのイメージ図。一般的に加齢とともにターンオーバーのサイクルは長くなってしまう

編集部
もう手遅れということですか(涙)?

小島
そんなことはありません(笑)。サイクルは長くなってしまいますが、いくつになっても肌はきちんと生まれ変わります。今からでも肌ケアの習慣をしっかり実践していくことが大切です。

肌を整えるための3つの習慣

編集部
とはいえ、今まで肌ケアを意識してこなかったので、何から始めればいいのか…。簡単に始められる肌ケアの習慣を教えていただけますか?

小島
では、肌ケアの要点をお伝えしましょう。細かなテクニックはさておき、まずはこの3つを意識してください。

ひとつ目は「紫外線対策」。紫外線は肌に大きなダメージを与えてしまいます。登山前にはきちんと日焼け止めを塗るようにしてください。

次に「洗浄」。下山後にきちんと肌の汚れを取り除き、清潔に保つことが大切です。先ほどもお話ししたように、この時注意すべきは優しく洗うこと。洗顔フォームを使う際は、きちんと泡立ててください。

最後に「保湿」。しっかり洗浄して肌を清潔にした後に保湿ケアをすると、水分が肌に浸透しやすくなります。保湿液は、ご自身の肌質や好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。

これらを習慣化することによって、肌は健やかな状態に保たれ、私たちの身体をしっかり守り続けてくれるというわけです。

編集部
なるほど!意外とシンプルで安心しました!実践していきたいと思います。

保湿に力を発揮する『ウル・オス スキンローション』

男性登山者にとって肌ケアが重要な理由、皆さんもご理解いただけましたか?

大塚製薬から発売されている『ウル・オス スキンローション』は、保湿に効果を発揮する男性のための肌ケアアイテム。

女性に比べて皮脂が多い男性の肌質に合わせ、さっぱりした使い心地にもこだわった保湿液です。

最大の特長は保湿成分「AMP(アデノシンリン酸)」を配合していること。AMPを配合している『ウル・オス スキンローション』は角層の隅々まで水分を行き渡らせ、キメを整えて肌を健やかに保つ効果があるため、男性登山者の肌ケアにこそ、オススメしたいと小島さんは教えてくれました。

水ベースの程よいとろみがあり、さっぱりとした使い心地

YAMAPの男性スタッフ3名が体験! 『ウル・オス スキンローション』1ヶ月レビュー

とはいえYAMAP MAGAZINEとして、胸を張って皆さんにオススメするためには、しっかりとその使い心地を体験しておきたいところ。記事後半では、実際に『ウル・オス スキンローション』を1ヶ月に渡って使用したYAMAPの男性スタッフ3名が、その使用感を語ります。


スタッフ鳥羽のケース|登山後の肌が乾燥しがちで、小ジワが気になる

=DATA=
年代:40代後半
アウトドアスタイル:歴史を辿る低山歩き・海遊び
肌ケア経験:ほぼ経験なし
悩み:乾燥小ジワが目立ち始めたこと

肌ケア習慣はほぼナシ。最近、肌の質感が変わってきた気がする

山での1枚。仕事柄、記事に登場することも多いが、最近肌のハリがなくなってきた気が…

仕事も含めて月に3〜4回は山に行き、休日は海で遊ぶことも多いのですが、実は日焼け止めがニガテ。今まであまり使っていませんでした。

帽子やサングラスなどで日焼け予防を試みるものの、翌日には肌が赤くなり少し腫れぼったい感覚に。それでも30代までは、しばらく放っておけば元に戻る感覚があったんです。

でも最近、肌が回復しにくくなった気がしています。特に秋に入って乾燥し始めると、乾燥小ジワが目立ち、ぐっと老け込んだ印象に…。

試しに妻の保湿液などを借りることもあったのですが、ベタつき感が気になって、どうしても長続きしません…。

ベタベタしない着け心地が◎。肌にピタッとなじむ感覚

人生初のSUPで転落多数。日焼けと海水のダブルパンチ

『ウル・オス スキンローション』を使い始めたのは、山と海の両方を楽しんだ7月中旬の週末から。全身にも使えるとのことでしたが、まずは顔で試すことにしました。

最初に感じたのは、ちょうど良い着け心地。ベタつき過ぎず、でもサラッとし過ぎてもいない絶妙な粘度です。着けた瞬間にほのかに感じる控えめな香りも好みでした。

入浴後、顔につけて手を頬に当てゆっくり離してみると、手のひらに頬が密着する印象。翌朝も鏡を見て、自分の肌状態をチェックするようになりました。

スキンローションを使い始めて、ちょうど1ヶ月。明らかに去年までとは違い、肌ケアに意欲的に取り組んでいます。やるのとやらないのでは、日々の気持ちよさが段違いです。

※YAMAPスタッフが商品を使用した感想を編集して掲載しています。


スタッフ神谷のケース|トライアスロンやトレラン後の肌ダメージが深刻

=DATA=
年代:40代後半
アウトドアスタイル:登山・トレイルランニング・トライアスロン
肌ケア経験:市販の化粧水を使っている
悩み:乾燥肌でゴワつきがち

長時間の活動後に感じる肌ダメージ

トライアスロン中の1枚。日光・海水・砂埃などなど、肌にも身体にも過酷だ

私が趣味にしている登山・トレイルランニング・トライアスロンはいずれも長時間にわたって、強い太陽の下で楽しむアクティビティです。特にトレイルランニングの大会ともなれば、160kmの距離を40時間にわたって進み続けることも。肌は発汗と乾燥を繰り返します。

皮膚の表面には塩の結晶ができ、そこに砂埃が付着し、さらに汗をかく。水場を見つけたらざっと顔を洗って服でゴシゴシ。肌を傷つけている自覚はありました。

また、トライアスロンのトレーニングの際にはプールを使うこともあるのですが、強めの塩素も肌の乾燥を助長している気がしています。

特に肌ダメージを強く感じるのは冬。もともと乾燥肌なので、乾燥とそれに伴う肌のゴワつきが悩みです。

ちょうど良いとろみ感が肌に心地よい

この夏、北アルプス雲ノ平付近で登山道整備に参加した際の1枚

この夏も北アルプスに行ったり、トレイルランニングの練習をしたりと活発に過ごしましたが、例年と違うのは保湿ケアに『ウル・オス スキンローション』を使うようになったこと。

特に私が気に入っているのがちょうど良いとろみ感。以前から市販の化粧水は使っていて、さらっとした使い心地が気に入っていたのですが、何度も塗り直すのが面倒でした。

『ウル・オス スキンローション』は、ベタベタしすぎず、でも適度にとろみ感がある点が気に入っています。

全身に使えるということなので、これからの季節は乾燥しがちな身体にも使ってみたいと思っています。

※YAMAPスタッフが商品を使用した感想を編集して掲載しています。


スタッフ愛澤のケース|皮脂が多めの肌質が悩み。夏の不快感をなんとかしたい

=DATA=
年代:30代前半
アウトドアスタイル:夏山縦走・雪山・海外ロングトレイル
肌ケア経験:化粧水と乳液、パックなども使用し、日頃から気を使っている
悩み:皮脂が多いので重たい保湿液だとベタつきが気になる

皮脂が多めで夏場の不快感がストレス

3年前の冬に仲間と登った雪山。左から三番目が愛澤

夏は北アルプスを中心に日本各地の高山に登っています。冬は雪山に出かけることもあり、まとまった休みが取れた際には海外遠征することも。休日は山で過ごすことが多いです。

夏は照りつける太陽、冬は雪からの照り返し…。流石にダメージが気になるので、以前から肌ケアには気を使ってきました。世代的にも周囲に肌ケアをしている友人は多いですね。

ただ、どれだけ気を使っていても、やっぱり下山後には肌がボロボロになっている実感があります。特に皮脂が多めの私にとっては夏が悩みの季節。皮脂が多くて肌はヌルヌルするし、鼻頭の毛穴などには灰色の汚れが溜まるし…。そこに日焼けのヒリヒリ感などが相まって不快感を感じています。

さっぱり感と手軽さが魅力

この夏に登った利尻山にて。360度の雲海の中、昇ってくる朝日を楽しむ贅沢な時間

『ウル・オス スキンローション』を使って、まず感じたのはちょうど良い粘り気とうるおい。今までは肌ケアに化粧水と乳液を使っていたんですが、『ウル・オス スキンローション』なら、これ1本で十分に“うるおいケア”ができる気がしています。

私の肌は皮脂が多めなので重たい保湿液はニガテなのですが、さっぱりした付け心地とうるおいのバランスが絶妙だと感じています。

夜の洗顔後に『ウル・オス スキンローション』をつけて就寝するんですが、すっきりリフレッシュできるのが、とても気持ちいいんです。

しっとりとしている感じがあり、それでいてナチュラルな使い心地がうれしいですね。

清潔感とかイキイキとした表情って、生きていく上ではすごく大切なものだと感じています。これからも肌ケアにはしっかりと気を使っていきたいです。

※YAMAPスタッフが商品を使用した感想を編集して掲載しています。

人生の質を上げる「肌ケア」のススメ

YAMAPスタッフ3名による肌ケアチャレンジ、いかがでしたでしょうか?

『ウル・オス スキンローション』を使った感想は三者三様でしたが、いずれのコメントにも共通していたのは、肌ケアをすることで日々の気持ちよさや生活のハリが増すということ。

冒頭で小島さんのコメントにもあったように「肌(皮膚)は人体において最も大きな臓器」。肌ケアは大切な健康習慣のひとつです。

これからもイキイキとした笑顔でいるために、そしてずっと登山を楽しめるように、今日から肌ケアを始めてみませんか?

YAMAP MAGAZINE 編集部

YAMAP MAGAZINE 編集部

登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。