【参加者募集】世界遺産と豊かな秋の自然を味わう熊野おやこ旅1泊2日

カエルの形をした珍しい岩山を冒険し、広く平らな岩礁で小さな生きものを探し、夕暮れの海を眺める。そして翌日は、森の中を抜ける熊野古道へ。2026年秋、和歌山県田辺市にて、豊かな自然を親子でめぐる1泊2日の自然体験プログラムが開催されます。

対象は小学1年生〜6年生のお子さんとその保護者。本格的なキャンプや山登りの経験はなくても大丈夫です。現地の自然に日頃から慣れ親しむインタープリター(案内人)たちと一緒に、自然の中で遊ぶ楽しさを味わうことができます。

この秋は、いつもの休日とは少し違う場所に親子で出かけてみませんか?田辺ならではの自然を五感で楽しむ、特別な2日間のプログラム。その内容をご紹介します。

KUMANO KIDS CAMP 2026:お申し込みページはこちら

2026.09.16

YAMAP MAGAZINE 編集部

INDEX

海と山に囲まれた「熊野」ならではのエントリープログラム


世界遺産・熊野古道中辺路の玄関口として、古くから多くの人を迎えてきた和歌山県田辺市。一方で、海側には多様な生きものが暮らす田辺湾、内陸には紀伊山地の山々が広がる、豊かな自然に恵まれた場所でもあります。

さらに、そのさまざまな自然が市街地からほど近い場所に集まっているのも田辺の大きな特徴。今回の1泊2日は、岩山から海辺、森、熊野古道へと、田辺ならではの多彩な自然フィールドをめぐる変化に富んだプランになっています。

ひき岩群|街のすぐそばに現れる、不思議な岩山の景色


市街地からわずか5kmほど移動すると、立ち並ぶ家屋の向こうに切り立った奇妙な形の岩山が連なる「ひき岩群」が現れます。

地殻変動によって傾いた地層が、風雨に削られることで様々な形の奇岩となって地上に顔を出すこの場所。その一部が「ヒキガエル」のように見えることから、この地は「ひき岩群」と呼ばれるようになりました。この岩はおよそ1600万年前の地層が表層に現れたもので、熊野の大地がつくり出したダイナミックな景観を間近で感じられる場所です。

岩肌の上を歩くだけではなく、この大きな岩の間にある森を歩くことも「ひき岩群」の醍醐味のひとつ。遠くから見ると乾いた岩山ですが、谷間には湿地や岩壁など多様な環境があり、珍しい植物や生きものが暮らす場所でもあります。博物学者・南方熊楠も、植物や菌類の観察・採集のためにたびたび訪れたのだそう。見た目は荒々しい岩山なのに、実は生きものが豊か。今回は、そんな不思議な景観の中を歩きながら、岩山に息づく自然を探します。

※イメージ写真

大きな岩の間をぬって歩く道は、まるで天然のアスレチックコース。標高はわずか100mほどですが、大人も子どもも夢中になって、からだを動かしながら自然とふれあうことができます。

日和山・天神崎|森と磯と海がつながる、生きもの豊かな海辺


田辺湾の北側に突き出す天神崎は、緑豊かな日和山と、干潮時に姿を現す広い岩礁からなる海辺。ここでは森・磯・海がすぐそばでつながり、陸と海の生きものがひとつの生態系の中で暮らしています。潮だまりを覗けば、さまざまな磯の生きものに出会えることも。

※イメージ写真

そして天神崎は、景色の美しさでも知られる場所。潮位や風などの条件がそろうと、平らな岩礁に薄く張った水が空を映し込み、まるで「ウユニ塩湖」のような一枚を撮影できることでも話題です。今回のプログラムでは、日和山から天神崎へ降りるルートを歩きながら磯の動植物などを観察し、最後は田辺湾に沈む夕日を眺めます。天候や潮の条件が合えば、思わず写真に残したくなるような景色にも出会えるかもしれません。

熊野古道・北郡(ほくそぎ)越え|森を抜け、熊野の歴史をたどる古道

※イメージ写真

熊野三山への参詣道として、古くから多くの人が歩いてきた熊野古道。今回歩く「北郡越え(ほくそぎごえ)」は熊野古道中辺路の一部で、鮎川から富田川沿いを通り、滝尻王子へと続くトレイルです。10世紀前半から13世紀にかけては、皇族や貴族の熊野参詣にも頻繁に使われました。距離はおよそ2kmほどで、大きなアップダウンもないため、子どもでも気軽にチャレンジすることができるコースです。

※イメージ写真

道沿いには素朴な自然林が広がり、かつての田んぼの跡や庚申塔など、人々の暮らしの痕跡も残されています。森の香りや鳥のさえずり、川のせせらぎを感じながら歩き、ときには丸太を組んだ小さな橋を渡る場面も。かつて熊野を目指した人々が歩いた道を親子でたどります。熊野で活動するYAMAP認定インタープリターと一緒に歩くことで、いつもの山歩きでは気づかないような小さな発見にも出会えるはず。

ひき岩群では、地形と生きものの多様性を。
天神崎では、海と森のつながりや育まれる豊かな生態系を。
熊野古道・北郡越では、自然と人が紡いできた歴史を。

田辺の魅力は、こうした個性の異なるフィールドが近い距離に集まっていること。だからこそ、1泊2日という短い時間でも、岩山、海辺、森、熊野古道と、表情の異なる景色や環境を次々とめぐることができるのです。

KUMANO KIDS CAMP 2026 with YAMAP プログラム詳細

KUMANO KIDS CAMPは、小学1年生〜6年生のお子さまとその保護者を対象にした1泊2日のプログラムです。集合場所は「南紀白浜空港」または「JR紀伊田辺駅」。東京や関西圏からの参加も想定したスケジュールで、集合後は専用のマイクロバスで各フィールドへ向かいます。

熊野古道の歴史と、海・山・森の自然が身近に息づく田辺。今回の2日間では、そんな土地を親子でめぐりながら、歩いて、見つけて、触れて、自然の中で過ごす時間を楽しみます。

【1日目】岩山から海辺まで。自然をめぐる冒険の1日

【2日目】森の古道を歩いて、2日間の発見を持ち帰ろう

【プログラム詳細】

日時 :
2026/11/21(土)~2026/11/22(日)

宿泊場所 :
Sam’s camp 和歌山県田辺市中辺路町川合1266(HP: https://samscamp.jp/

集合 :
南紀白浜空港またはJR紀伊田辺駅
※現地までは貸切マイクロバスで移動します

参加対象 :
小学1年生〜6年生とその保護者(定員7組)※最少催行人数10名
※親子でご参加いただくツアーとなります

旅行代金 :
大人:37,000円~39,000円/税込
小人(小学1年生〜):33,000円/税込
※大人の方のみ、宿泊するお部屋のタイプによって料金が異なります。お部屋については、お申し込み後にご希望を伺ったうえで決定いたします。

必要な持ち物:
【持ち物リスト】
11_21~11_22KIDSCAMP持ち物リスト.pdf

旅行企画・実施:
和歌山県知事登録旅行業 第2-283号
一般社団法人 田辺市熊野ツーリズムビューロー(https://www.tb-kumano.jp/
企画協力:
株式会社ヤマップ

申し込み・お問い合わせ:

たっぷり遊んだあとは、森の中の宿「Sam’s camp」へ


KUMANO KIDS CAMP 2026の宿泊先は、田辺市中辺路町にある「Sam’s camp」。2026年3月にグランドオープンしたキャンプ場で、当日はバンガローまたはトレーラーハウスに宿泊します。施設内のシャワー・水洗トイレ棟は冷暖房完備で、温水も利用できます。
※宿泊タイプはお選びいただけません。予めご了承ください。

夕食は中辺路の大人気古民家カフェ「ねむの木食堂」のお料理をいただきます。旬の食材をふんだんに使った彩り豊かな惣菜を食べながら、親子で過ごした熊野での一日を振り返りましょう。

そのあとは川辺のサイトへ移動し、キャンプファイヤーを囲みます。11月下旬の熊野は、朝晩には5℃前後まで冷え込むことも。炎のそばで暖をとりながら、1日の出来事を振り返ったり、親子や仲間とゆっくり過ごしたりする時間を予定しています。

にぎやかに遊んだ昼間とは少し違う、火を囲んで過ごす静かな夜も、今回のキャンプの楽しみのひとつです。

翌日の朝食と昼食は、本宮町の「稲乃地屋(いのちや)」さんのお料理をいただきます。紀南で育ったお米や野菜を使った、栄養バランスの良い食事でからだを内側から整えましょう。

デザートには、発酵発芽玄米のシフォンケーキをご用意。熊野本宮大社の旧社地・大斎原(おおゆのはら)近くの田んぼで育ったお米を使って作られています。2026年夏に開催したKUMANO KIDS CAMPでもご好評いただいた味を、ぜひお楽しみください。

子どもたちと同じ目線で。ひげ隊長が認める若きインタープリターたち

今回、子どもたちと一緒に熊野の自然をめぐるのは、YAMAP認定のインタープリターと現地スタッフたちです。

「インタープリター」とは、自然の中にある面白さや不思議を見つけ、それを子どもたちに伝える“自然の翻訳者”のような存在。田辺市では「八咫烏インタープリター」と呼ばれ、養成講座を経て、元YAMAP専属ガイド・ひげ隊長(前田央輝氏/写真中央)の認定を受けたメンバーが活動しています。

自然や安全管理についての知識はもちろん、子どもたちと一緒になって遊び、好奇心を引き出すことも大切な役割。今回参加するのは、そんなインタープリターの中でも若手のメンバーたちです。子どもたちとの目線が近いからこそ、「教える人」としてではなく、一緒に歩き、一緒に驚き、一緒に面白がる存在として2日間を過ごします。

YAMAP認定インタープリター|なっつ

埼玉県から和歌山県・田辺市へ移住した、森と高山植物が大好きな現役の林業従事者です。

現在、木のお医者さん(樹木医)を目指して勉強中。子どもたちに自然を好きになってもらいたくて、インタープリターとして活動しています。一緒に、知らなかった森の一面を見つけてみませんか?今回のキッズキャンプを通じて自然をもっと身近に感じてもらえたら嬉しいです。
資格:森林インストラクター、樹木医補

YAMAP認定インタープリター|たけちゃん

高山植物が大好きで、お花畑を求めて各地の山を歩いています!大学・大学院では植生について学び、現在は自然体験や環境教育を通して、人と自然をつなぐ活動をしています。自然の中で思いきり遊び、夢中になる中で、子どもたちが自分だけの「好き」を見つけられる時間を大切にしています。

YAMAP認定インタープリター|かえちゃん

和歌山の山里で「フリーの百姓」として、田畑を耕し、森のようちえんや自然体験活動をしています。夏はかき氷屋、古民家をひらいて人が集う場づくりも。野草や生き物を見つけると立ち止まる、道草大歓迎派!子どもたちの「なんだろう?」「やってみたい!」に寄り道しながら、一緒に自然を面白がりたいです。

YAMAP認定インタープリター|山ちゃん

前職は水族館の研究員。田辺市で海藻ヒロメの養殖に取り組むほか、海の生き物の調査や保全活動など、里海づくりに取り組んでいます。紀南エリアで山川海のガイドとしても活動中。当たり前に見られる景色や生き物たちについて、その価値や面白さを伝えることが得意です。今回のプログラムでは、日和山・天神崎サンセットツアーをスポットで担当します。
資格:潜水士、一級小型船舶操縦士、社会教育主事補

この秋、熊野でしか味わえない特別なおやこ旅を。


山登りやキャンプに慣れていなくても、自然をよく知る人と一緒なら、その楽しみ方はぐっと広がります。

岩山を歩き、海辺をのぞき、火を囲み、熊野古道へ。親子で同じ景色を見ながら、それぞれの「おもしろい」や「好き」を見つける1泊2日です。

この秋、熊野で親子の新しい休日を過ごしてみませんか?

YAMAP MAGAZINE 編集部

YAMAP MAGAZINE 編集部

登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。