YAMAPユーザーの「あなたを変えた山」エピソード3選|アークテリクス活動日記キャンペーン結果発表

この夏、バンクーバー発のアウトドアブランド「アークテリクス」とYAMAPがタッグを組み、「あなたを変えた山」をテーマにした活動日記キャンペーンを開催しました。山での気づきや人との出会い、そして山を愛するまっすぐな想い。本記事では、たくさんの投稿の中から、とくに編集部の心を打った3名の「MY MOUNTAIN STORY」をご紹介します。

2026.10.01

YAMAP MAGAZINE 編集部

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アークテリクス「山の日」活動日記キャンペーンとは?

「人生の転機になった」「考え方が変わった」など、皆さんの忘れられない山行中の思い出を募集した『アークテリクス「山の日」活動日記キャンペーン -MY MOUNTAIN STORY-』(※本キャンペーンは終了しています)。

「あなたを変えた山」をテーマに、この夏登った山から過去の特別な思い出まで、1,300件を超える数多くの素晴らしいエピソードをご投稿いただきました。キャンペーンにご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

たくさんの活動日記の中から「優秀賞」に選ばれたのは、次の3作品です。それぞれが愛する「山」への想いを感じながら、どうぞご覧ください。

受賞作①温泉も、山小屋も、出会いも。山がもっと好きになった6日間

受賞ユーザー: あやさん
活動日記タイトル: 0821大冒険5泊6日最後の秘境
行程: 七倉→野口五郎岳→水晶岳→高天原→薬師沢→雲ノ平→三俣山荘→鷲羽岳→野口五郎岳→七倉
期間: 2023年8月21日〜26日(5泊6日)

夏休みを使い、初めて5泊6日の縦走に挑んだ、あやさん。行き先は北アルプスの裏銀座です。長い山旅への不安から、着替えや水着、万が一に備えたツェルトと荷物が増え、ザックはパンパン。それでも、小屋グッズを買う楽しみは忘れていません。

初日はブナ立尾根の急坂に苦戦し、蒸し暑さで1.5Lの水を飲み干してしまうほど。翌日も、水晶岳を越えて高天原へ向かう急な下りと度重なる渡渉で、足が痛みます。「私、登山向いてないわ」と弱気になったところで、硫黄の匂いが!待望の高天原温泉です。

高天原温泉の女性風呂。ここに入るためにやってきたと言っても過言ではない

「野天に入りたい!山小屋に泊まりたい!」 それが山を歩く目的でもいい。お湯につかれば「あ〜〜〜!気持ちいい!」と心の底からの叫びが出ます。翌朝も温泉に入り、他の登山者を見送ってから、のんびり出発しました。

薬師沢では、イワナ釣りが目当てだったのに釣り道具を忘れるという失敗も。それでも、小屋の畳に寝転び、話し声や夕飯の支度の音を聞く時間は、祖父母の家で過ごす夏休みのよう。「なんにもしない贅沢」を味わいます。

普段は自撮りをしないというあやさんも、鷲羽岳の山頂ではカメラを自分に向けた

山旅を豊かにしたのは、人との出会いでした。雲ノ平では前日までに知り合った登山者と再会。最後の夜は、同室の女性と地図を広げ、歩きたいルートの話が尽きません。

不安で始まった6日間が、次の山旅を楽しみにするきっかけに。「色んな人との出会いもあって、刺激になって、山がもっと好きになりました」との日記の締めくくりが、すべてを物語っています。急坂での弱音も、温泉での歓声も率直で、読んでいるこちらまで、あやさんと一緒に山旅を楽しんだ気分になる活動日記でした。

あやさんに質問!「この山行はあなたの何を変えましたか?」

この山行で、初めて何日も山に籠る縦走をしました。これまでのただ山頂を目指すだけのピークハントから、旅のなかで色んな人と出会い、色んな山行について聞いたことで、「山は登って下りるだけじゃない」とルートへの興味に少しずつ気持ちが変化しました。

また、山は2泊目からが楽しいと、連泊して知りました。これ以来、夏休みと冬休みは必ず9連休して山籠りするようになりました。

受賞作②きっと、またこの山へ。秋晴れの赤岳でかなえた夏の目標

受賞ユーザー: ヒバリさん
活動日記タイトル: #053 八ヶ岳【赤岳】
行程: 八ヶ岳山荘駐車場→行者小屋→地蔵ノ頭→赤岳天望荘→赤岳→八ヶ岳山荘駐車場
期間: 2024年10月12日(日帰り)

一座登ったあとも、まだ余力があれば「おかわりもう一座!」が常。自らを「ピークハンター」と呼ぶヒバリさんは、2024年はほぼ毎週末を山歩きに費やしてきました。夏の目標は、八ヶ岳の最高峰・赤岳。暑い日も仕事が忙しい時期も体力維持に努め、岩場や急登で経験を積みながら、挑戦の機会を待っていました。

しかしなかなか登頂を実現できないまま諦めかけていた10月、ようやく快晴の予報が。「すべては今日この日のため!」と、夏に果たせなかった目標に、日帰りピストンで挑みます。

午前5時前、八ヶ岳山荘を出発。暗い登山道を慎重に歩き、用意していた新品のヘルメットを行者小屋で装着しました。地蔵尾根の急坂では、険しさ以上に景色に心を奪われます。朝日に照らされ、刻々と色を変える山々。ハシゴやクサリ場を越え、地蔵ノ頭に立つと、憧れの稜線を自分の足で歩いている喜びが込み上げました。

八ヶ岳連峰最高峰・赤岳の山頂に立った感想は「感無量」の一言

午前8時12分、赤岳に登頂。山頂近くで「世界一美味いネスカフェ」を味わいながら、次の行動を考えます。脚にはまだ余力があり、いつもなら次のピークへ向かうところ。けれど、この日は違いました。

「この先の生涯で幾度となく、この山に戻ってくるはず」

また来るのだから、周囲のまだ登っていない山は、そのときの楽しみに残しておこう。そう考え、今回は赤岳だけで下山することにしました。多くのピークを踏む楽しみに加え、同じ山を再び訪れる楽しみを見つけた一日。その心境の変化から、八ヶ岳との出会いがどれほど特別だったかが伝わる活動日記です。

山の緑を育む豊かな流れに感謝と別れを告げ、ヒバリさんは帰路についた

ヒバリさんに質問!「この山行はあなたの何を変えましたか?」

普通のことに聞こえるかもしれませんが、「あえて次の楽しみを取っておく」という選択ができるようになったことが、元々効率主義者だった私にとって一番の変化でした。

一度の山行でコスパ良く回りきるのではなく、回数を重ねて少しずつ知っていく方が、素晴らしい山をより長く、深く楽しむことができる。今ではこの「楽しみを取っておく」という姿勢について、山に限らず人生の、特に趣味の領域において、万事を豊かにする考え方だと思っています。

受賞作③どんな名峰より、この低山へ。「師匠」が愛した日和田山


受賞ユーザー: ケトハイカー輪太郎さん
活動日記タイトル: 憧れの山へ、やっと辿り着いた~。 日和田山(305m) ~ 高指山(330m) ~ 物見山(375m)
行程: 高麗駅→日和田山→高指山→物見山→武蔵横手駅
期間: 2025年6月15日(日帰り)

ほぼ毎回単独で山を歩き、登山道のゴミを拾いながら、無事に下山することを大切にしているケトハイカー輪太郎さん。そんな登山スタイルに影響を与えたのが、「師匠」と仰ぐ登山家・田部井淳子さんでした。

女性として世界で初めてエベレストに登頂した田部井さんの著書を手に取ったのは、登山を始める前のこと。当時は会社を経営しており、田部井さんが女性だけの登山隊をまとめた経験に、部下のマネジメントのヒントを求めたのです。

ところが、読み進めるうちに山の話の面白さや、「好きだから登る」という姿勢に引き込まれます。やがてケトハイカー輪太郎さんにとって、田部井さんが愛した日和田山は、どんな名峰よりも憧れる山になりました。

雨後の山はパワーに満ち溢れ、霧に包まれた幻想的な自然の中を進む

「ただの雑な低山歩きには、絶対にしたくなかったんです」

念願の山行は、雨がやむ頃を狙いました。人気の山を静かに味わいたくて、雨雲レーダーを何度も確認。電車の中では「晴れるな~!」と、ふだんとは逆の願いをかけます。

男坂で出会った団体を追い越すと、山頂にも、その先にも人影はありません。展望はなくても、大好きな雨上がりの森を歩ければ十分でした。「山の価値は、景観だけでも無いんです」。

しっとり濡れた花々を眺めて「可愛いなぁ、、」

少し歩き足りず、吾野駅まで森を進むことも考えました。それでも、この日の特別感を大切にしたくて、高指山、物見山を経て下山。拾うゴミがひとつもなかったことにも、師匠とのつながりを感じたそう。

山の価値は、知名度や高さでは決まらない。2時間余りの山歩きでその信念を確かめ、早くも田部井さんゆかりの山を巡る計画を思い描きます。山の高さや歩いた距離では測れない満足感が、文章の端々にあふれていました。

ケトハイカー輪太郎さんに質問!「この山行はあなたの何を変えましたか?」

大好きだった低山歩きが、「超大好き」な低山歩きになったことでしょうか(笑)。そしてこの山行では、1個のゴミも拾いませんでした。こんなことは、年に1回あるかないかです。

私は活動日記やモーメントにて「1山・1ゴミ拾い運動」を提唱していますが、あれだけ人気で登山者の多い日和田山でゴミをゼロにできるのですから、1回の山行で登山者が1個だけでもゴミを拾えば、瞬く間に日本の山からゴミは消えるのではないかと思っています。いつか日本の山からゴミがなくなれば良いな、という期待から、「絶対になくす事はできる」という確信に、今は変わっております。

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3名の「MY MOUNTAIN STORY」はいかがでしたか?今すぐ山に行きたい!という気持ちになった方も多いのでは。山へ向かう理由は三者三様、さまざまな想いで山を楽しんでいることが伝わってくるエピソードばかりでした。

本キャンペーンでは、上記3名の優秀賞のほかに「抽選賞」として、アークテリクスオリジナル手ぬぐいを50名様にプレゼントします。当選された方には、10月上旬よりYAMAPアプリ内のメッセージにてご連絡させていただきますので、参加した皆さまは楽しみにお待ちください。

※手ぬぐい当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。

おわりに

「MY MOUNTAIN STORY」を通じて見えてきたのは、思い切って冒険して見つけた山の魅力、新たな価値観との出会い、そして尊敬する人への想い。どのエピソードも、山が私たちに与えてくれるものの大きさを教えてくれました。

アークテリクスのメッセージである「山へ」。

皆さんもぜひ、自分だけのストーリーを探しに、次の山へ出かけてみませんか?

お知らせ
同キャンペーンにて実施する自治体への寄付については、情報が整い次第改めてご案内させていただきます。ご了承ください。

協力:アメア スポーツ ジャパン株式会社

YAMAP MAGAZINE 編集部

YAMAP MAGAZINE 編集部

登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。