登山やキャンプなど、アウトドアに親しむ女子ならぜひと知っておきたいのが、「メイク」&「スキンケア」のお話。普段から登山・アウトドアを楽しむ登山女子3人の座談会を通して、アウトドアメイクの基本や季節に応じたスキンケアのコツ、おすすめアイテムを紹介します。
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2021.02.08
YAMAP MAGAZINE 編集部
登山やキャンプといったアウトドア・アクティビティを楽しみたい。けれど一方で気になるのが、日焼け対策やメイクのあれこれ。「日焼け対策ってみんなどうしてるの?」「化粧ポーチの中身が気になる」などなど、女性ならではの疑問って、ありますよね。
そこでお話を伺ったのが、かほさん(登山系YouTuber)、渡辺佐智さん(登山ガイド)、上間秀美さん(化粧品会社広報)の御三方。
それぞれ普段から登山・アウトドアに親しんでいる諸先輩方として、色々と教えていただきました。
ー前回記事では「登山の日焼け対策」について伺いました。山から帰ったら、失われた水分を補給してあげることが大事、とのお話がありましたが、それ以外に何かやっていることはありますか?
渡辺:やっぱり「パック」ですね。山に登る前の日と山登りをした夜には、必ずスペシャルケアとしてパックをします。協和さんのフラコラ WHITE’st プラセンタ潤白マスクは、ものすごく効果があったので、日差しが強かった日の下山後には必ずこれを使うようにしています。
かほ:私も登山のあとは普段のスキンケアに加えてパックするようにしています。あと、前乗りで山へ行くときなんかも、コンビニで1枚使い切りのパックを買って使ったり。
上間:同じく登山後パックしています。登山中は紫外線カット、登山前後は保湿が大事ですよね。脂肪を燃焼させてくれる全身用のクリーム「ボディシェイプ原液」も使って、顔まわりだけでなくボディケアもセットでやるようにしてます。
ー登山中の日焼け対策だけじゃなく、前後の保湿ケアもきれいなお肌を保つ秘訣なんですね(しみじみ)。
渡辺:パックをやっておくと、お肌の調子が全然違いますからね。さすがに山小屋ではやったことないですけど、ツアーではなく個人での登山だったらやってしまうかも。
かほ:ただ、登山中はメイクを落とせないので、メイクの上からパックするのは少し抵抗がありますよね。
上間:私は山小屋泊のときは、メイク落としシートを使ってからパックしています。使ったシートはゴミとして持ち帰ります。
ー山小屋宿泊やテント宿の際、化粧落としはどうされてますか?
渡辺:少し汚い話かもしれませんが、山の中では落としきることを重要視していなくて、それよりも保湿の方を優先しています。最悪の場合、落とさずその上から保湿用の化粧水を塗ったりしますね。下山後にしっかり落とします。
要は日焼け止めも油分の膜なので、それが剥がれたときに乾燥が進んでしまうので、場合によっては日焼け止めを落とさずに上から塗り続けるということもあります。
かほ:山小屋では水で洗い流すこともできないので、化粧をすべて落とすという考えは捨てて、持っていけるものの範囲でお化粧は落としています。
上間:山では化粧落としの拭き取りシートを使っていますが、気をつけていることといえば、ゴシゴシこすらずに肌に置いて染み込ませてからさっと拭くようにしています。そうすれば、肌に負担がかからないです。
ー保湿ケアはどうですか? 冒頭、登山をしたら保湿が大事との話がありましたが。
上間:油分が多いので山ではクリーム派です。
渡辺:私も顔と体と髪の毛の全身に使えるクリームを持っていっています。
かほ:私は化粧水と乳液だけを持っていきます。特に冬は本当に乾燥しますよね。
ー皆さん、山で宿泊するときも乾燥対策をバッチリされているのですね。
かほ:ただ、登山のときは普段よりもグレードアップした化粧水を塗ればいいのか、それとも普段使っているものを多めに塗ればいいのかでいつも迷うんです。どうすればいいんでしょう?
上間:個人的には、山には普段使っているものを持っていくのでいいと思いますよ。私はグレードのいいものは帰ってきてから使います。下山後のスペシャルケア用として。
かほ:山で連泊する場合はどうですか?
上間:連泊のときは、軽くて保湿ができるという意味で「パック」を持っていくのがいいと思います。
かほ:なるほど。ありがとうございます!
ー乾燥は「シミ」「シワ」の原因になると聞きます。対策方法を教えてください。
上間:私自身、シミの悩みがあって、普段から美白効果のある美容液を使っています。もちろん、保湿を念入りに。保湿をしていないと美容液をいくら使っても効果がないので、調子が悪いなと感じるときは、コットンに化粧水を染み込ませてコットンパックをしていますね。
それから、山から帰った日のパック以外のスペシャルケアとして、コラーゲンとプラセンタが入ったドリンクを飲むようにしています。コラーゲンには保湿、プラセンタには美白効果があるので、これを飲んで内側からケアするイメージです。あとはスティックタイプのビタミンCのサプリを飲んで、シミとそばかすの予防もしています。
渡辺:私もビタミンCの錠剤のサプリをよく山へ持っていきます。お肌にもいいですが、山ではビタミン不足になりがちなので、あると重宝します。
かほ:ビタミンCを飲むことでお肌の調子もよくなりますか?
上間:紫外線は対策をしても完全には防ぎきれないもの。ビタミンCは、浴びてしまった紫外線のダメージをリセットしてくれます。登山中、お水と一緒に飲んでもOKです。
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登山女子のスキンケアは、登山中のみならず。登山前にフェイスパックや水分補給をするところからスタートしていたのです。登山中の小まめな日焼け止めの塗り直し、帽子やフェイスガードでの日焼け対策、そして登山後のスペシャルケアと、日頃のスキンケアにプラスアルファーで「乾燥」と「日焼け」対策を万全に行うことが大切なことがわかりました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事:登山女子の化粧ポーチを覗き見!日焼け対策どうしてる?
かほ
登山YouTuber
2019年10月からYouTubeチャンネル「かほの登山日記」を開設。その後、2020年2月に勤めていた会社を退職し専業YouTuberとなり、自身の登山体験を発信している。
渡辺 佐智(わたなべ・さち)
登山ガイド
春から秋は登山ガイド、冬から春はバックカントリーガイドとして、四季を通して日本の山で活動する。山はいいなあ、と登山者それぞれの思う気持ちを大事にしたい。初心者から中級者へ安全に登山を続けるためのサポートを心がけている。個人的には山菜きのこ採りに加えて、渓流釣りも楽しくなりはじめて山は飽きない。枻出版「ランドネ」で「やまのさち」連載中。
「やまのさち」登山がより楽しくなる安全情報サイト
上間 秀美(うえま・ひでみ)
株式会社協和 広報PR
大学卒業後、システムエンジニア、外資系化粧品会社に転職、その後2014年協和に入社。販売促進、イベントチームを経て、広報PR担当に。とにかくアクティブでテニスや登山などを楽しむ。立山連峰では本当に天気が良くて、6回いった人が今までで一番いい天気というほどの晴れ女。その時の青い空、白い雲、緑の山々の景色が最高でした。山に登った人しか見れない綺麗な自然の景色に出会うことが楽しみです。槍岳と剣岳にチャレンジしたい。
編集協力/矢作ちはる 写真/神保達也