新型コロナウイルスの感染拡大や東京オリンピック、首相交代など、目まぐるしい日々が続いた2021年。皆さんにとってはどんな年でしたか? 変化の年だった方も、そうでなかった方も、1年間本当におつかれ山でした。YAMAPは今年も、様々な挑戦の機会を得た1年となりました。ここでは、2021年のYAMAPを10大ニュースで振り返ります。
2021.12.21
YAMAP MAGAZINE 編集部
登山・アウトドア用品のセレクトオンラインストア「YAMAP STORE」初のリアル店舗「YAMAP STORE FUKUOKA」を2021年3月、福岡県の博多駅前にオープンしました。
店頭では、豊富な商品知識を有し、アウトドアに造詣が深いスペシャリストがコンシェルジュとなり、YAMAPに登録された登山データなども参考にしながら、ひとりひとりに最適な商品を提案。登山の傾向にあった商品をご紹介しています。登山に関するお悩みも気軽にご相談いただけますので、ぜひ一度ご来店ください!
登山シーズンが本格化する5月には、YAMAPを介して集まった仲間と一緒に、山登りの技術を修得できる登山ステップアップスクール「YAMA LIFE CAMPUS」を、クラブツーリズムさんと共に開講しました。オンラインによる座学と山での実習を繰り返すことで、登山の知識・技術を効果的に身につけることができる取り組みです。
その内容は多種多様で、2021年には「低山ハイク編」「登山基礎編」「登山道整備編」などを実施。各界のスペシャリストを講師として迎えた丁寧なカリキュラムが話題を呼び、多くの方にご参加いただきました。2022年はカリキュラムも一層充実、引き続き新たな学びの機会を提供していきますので、ぜひご参加ください。
2021年5月、中国・甘粛省で開催されたトレイルランレース中の天候急変によって多くのトレラン選手が死亡・重軽傷を負った事故は、大変痛ましい出来事でした。
以降、日本国内でもトレラン大会の安全面を見直す動きが広がったことから、YAMAPでは、トレラン選手の位置情報を集約・可視化し、大会運営者の安全管理を支援する「YAMAPトラッキングシステム」を6月に正式リリースしました。
導入いただいた大会運営者の皆さんからは「選手集団がどの場所をどのタイミングで通過するか、予測するのに役立った」「エイドステーションを通過していない選手の位置をリアルタイムで補足でき、いざという時に救護スタッフを派遣するかどうかの判断ができた」などの声が寄せられており、トレイルランにおける安全管理の一翼を担うサービスとして、良いスタートを切ることができています。2022年には、より多くの大会の安全管理に携われるよう、これからも活動の輪を広めていきたいと思っています。
続いては、7月の「DOMO」運用開始。DOMOはYAMAP史上最大と言っても過言ではない大規模アップデートであり、2021年を代表する変化となりました。
共感・感謝・応援の気持ちをユーザー同士でおくり合い、たまったポイントを山の保全の支援に使えるこの仕組み、2021年11月現在で約13.8万人のユーザーさんから、4.3億を超えるDOMOが集まり「南相馬鎮守の森プロジェクト in 福島県」や「どんぐりで山を再生 in 和歌山県」など、すでに様々な支援に活用されています。2022年以降も支援の輪を広げ、循環サイクルをさらに加速させて参りますので、ひきつづきのご支援をよろしくお願いいたします。
次にご紹介するのは、知る人ぞ知るYAMAPの名物ガイド「ひげ隊長」が初めてTV番組レギュラーを務めたRKB毎日放送の「やまプリ」について。YAMAP本社がある、九州・福岡で7月から放送が開始されたこの番組は、ひげ隊長が福岡県内の名山を面白おかしく紹介していくというもの。
回を重ねるごとに不慣れだった生放送にもすっかり適応し、地元の山の魅力を端的かつ分かりやすく伝えるその内容は、意外や意外(笑)、大好評となりました。お陰様で、2022年も番組は継続決定。さらなるパワーアップを遂げる予定となっています!
やまプリは毎週火曜日 10:25~11:30、RKB毎日放送「まちプリ」内にて放送中です。※最終週火曜日は休止。
山の絶景や楽しさを多くの人と共有し合うことを目的に、回を重ねてきたYAMAPのフォトコンテスト。今年の夏には、世界最高峰のクリエイティブアプリ・サービスを展開するAdobeと初コラボレーションにより、YAMAP史上最大規模での開催となりました。
今年は、フォトコンテストと同時開催でビデオコンテストも実施。応募総数は、両コンテスト合わせて2万点を超え、山の写真・映像のコンテストとしては、業界屈指の規模を誇るまでに成長しています。
2022年以降も両コンテストは実施予定ですので、我こそはと思われる方は、ぜひエントリーください!
YAMAPでは、登山の安全に関わる基本機能である「登山中のナビゲーション」についても、さらなる機能開発を図ってきました。そのひとつが「新・ベーシック地図」。「地図を回転できるようにしてほしい」というユーザーの皆さんのご要望にお応えした機能です。
旧来の地図とは異なり、進行方向に合わせ、画面上の地図が回転するため、より直感的かつ道迷いが起こりにくい地図閲覧が可能になりました。複雑な地形も高精細に描写し、従来よりも可読性の高い地図をお届けできるようになっています。
まだ、お試しいただいていない方は是非ともご利用ください!
11月には、ついに「YAMAP」のダウンロード数が280万を突破。コロナ禍におけるアウトドア人口の増加も追い風となり、サービスの提供開始以降、最も速いペースで成長しました。直近1年のダウンロード数は実に70万!
それに伴って、YAMAPの位置情報が遭難救助に貢献するケースも増えてきました。安全登山のインフラとしてご活用いただけることを嬉しく思う反面、遭難を減らすためにもっとできることはないかと自問自答する日々が続いています。YAMAPでは、「居場所(位置情報)がわかる」という登山アプリの機能が、遭難者の迅速な救助につながることをもっと世の中に発信し、安全登山により一層貢献していきたいと思っています。
9月の「新・ベーシック地図」に続いて、11月には「みまもり機能」の進化版をリリース。登山中の位置情報を家族や友人に知らせることができる「みまもり機能」は、以前からYAMAPに搭載されていましたが、11月に重要なアップデートを行いました。
それは、YAMAPユーザー同士がすれ違った際に、これまでにすれ違った他のユーザーの位置情報もまとめて交換するというアップデート。今まではすれ違った当人同士の位置情報を交換する機能でしたが、このアップデートにより、交換される位置情報の量が増え、より迅速に確実にYAMAPサーバーに届くようになりました。これにより、万が一遭難が発生した際には、登山者が早期に発見され、救助に繋がる可能性が向上します。
2021年終盤には、「J-Startup」への選出(10月)、「2021年 日本テクノロジー Fast 50」7位受賞(12月)、「Ruby biz」グランプリ受賞(12月)と、嬉しいニュースが立て続けに飛び込んできました。
「J-Startup」とはグローバルに活躍するスタートアップの創出を目指す経済産業省のプログラム。”世界で戦い、勝てる企業作り”を目的として、民間の目利き力で選ばれた企業を官民で集中支援し、スタートアップの成功モデルを創出することを目指しています。選出された企業は、海外展開支援などの政府施策や民間サポーターの成長支援を活用しやすくなります。
「日本テクノロジー Fast 50」は、デロイト トーマツ リミテッドが世界約40カ国および北米・欧州・アジア太平洋地域の3地域を対象に、テクノロジー・メディア・テレコミュニケーション(以下「TMT」)業界の収益(売上高)に基づき発表する、成長率ランキングの日本版。上場・未上場企業を問わず企業からの応募をもとに、過去3決算期の収益(売上高)成長率の上位50社がランキングされます。YAMAPは過去3決算期の収益(売上高)に基づく成長率619.2%を記録し、7位を受賞しました。
そして「Ruby biz」は、日本発のプログラミング言語「Ruby」を使った発展が期待できるITビジネスを表彰するコンテスト。「新規性、独創性、市場性、将来性」などが表彰のポイントになります。有名各社がエントリーする中、YAMAPは、なんとグランプリを受賞いたしました。
今回の選出・受賞に奢ることなく、ヤマップは2022年以降も“山のインフラ”を目指し様々な挑戦を続けていきます。ぜひご期待ください!