山ごはん王の絶品レシピ|忘年会登山にぴったり・豚ちゃんこ鍋

昨年行われた「THE 山ごはん王決定戦」にて初代「山ごはん王」の座に輝いた、モデル・登山YouTuberの山下舞弓さん。

「絶景を見ながら美味しいものを食べたい」「見た目も良くてカラダが喜ぶ料理を作りたい」という好奇心から始まった山下さんの山ごはんは、どれも真似したい絶品料理ばかり。
自分へのご褒美に、または大切な人へのおもてなし山ごはんとして。登山の様子とレシピの紹介を、文章と動画とともに、6回に渡ってお届けします。

山ごはん王の絶品レシピ #06連載一覧はこちら

2021.12.17

山下 舞弓

モデル・登山YouTuber

INDEX

6月から始まったこの連載が今回で最終回!
ということで、今回は最終回スペシャル!「山ごはん王決定戦のファイナリストたちと忘年会!」と題し、山ごはんたっぷりでお届けします。

山ごはん王決定戦を戦った、ファイナリストたちとの再会

11月中旬、紅葉がまだまだ見頃な奥多摩エリアへ。
奥多摩駅に集合したのは、山ごはん王決定戦のファイナリスト・ちゅみんさん&中武顕輔さんご夫妻、そして、この連載を担当しているYAMAPの大村さん。

今回は1年前に一緒に闘ったファイナリストのみなさんと山に登り山ごはんを作ることになりました。
オンラインやSNSでは話したことがありましたが、リアルで会うのは今回が初めて。でも、初めて会った気がしないのは、なんだか不思議なものですね。

今回は鴨沢登山口から登り始め、七ツ石小屋でテント泊をし、翌日百名山の雲取山へ登るという行程です。

まずは七ツ石小屋まで向かいます。みなさんが背負っている大きいザックの中身は、山ごはんの割合が多数占めているとのこと。さすが、山ごはん王決定戦ファイナリスト。

七ツ石までの道はおおよそ3時間。緩やかな比較的歩きやすい登りの道が続きます。登山口から少し登ったあたりがちょうど紅葉のピークで、ふわふわの落ち葉を踏み締めながら「サクサクッ」と歩くのが気持ち良かったです。

道中は山ごはんの話や、プライベートの話などで話題が尽きない!一人で登っていたら長い道のりなんだろうな〜と思いながらも、あっという間に七ツ石小屋に到着しました。

ただあまりに早く着きすぎて、テントの設営の時間までのんびり過ごすことに…(七ツ石小屋のテント場は登山客の休憩場所も兼ねているので、お昼過ぎにテントの設営が可能となります)。

自家製味噌で作る、野菜たっぷりの豚ちゃんこ鍋

お昼を過ぎてテントの設営が完了したら、ゆるゆると忘年会がスタート!

各自準備にとりかかります!
今回は中武夫妻がおつまみ担当、私はメインのお鍋担当、大村さんは食べる&飲む担当です(笑)

時間がかかる私の鍋から調理開始!

今回は大人数で食べられる、「自家製味噌の豚ちゃんこ鍋」を作ります。

【調理器具】
・mont-bellアルパインクッカー 16
・SOTOガスバーナー
・OPINEL#7のナイフ、カトラリー
・ミニおたま
・MINIMALIGHTのまな板(重さ130gとかなり軽いまな板)
・山のうつわ

【材料】
・豚モモ肉 200g(家で塩麹大さじ1で漬け込んで冷凍)
・えのき 100g
・舞茸 100g
・ネギ 1本
・キャベツ 1/4(200g)
・ニラ 50g
・カブ 2個(100g)
・自家製味噌 100g
・乾燥おあげ 30g
・酒 大さじ2
・本だし 1本
・ごま油 大さじ2

【作り方】
カブを4等分にカットします。(伊那谷産の無農薬のカブなので皮ごと調理します)

ネギを3cm幅に斜めに切ります。

鍋にキャベツ・カブ・ネギ・舞茸・えのきを入れます。

お湯を入れ、火にかけ、沸騰したら本だしと豚肉を入れます。

豚肉に火が通ったら、酒を入れます。今回は長野の地酒を持って来ました!

自家製味噌を溶きます。

ごま油と乾燥タイプの油揚げ、ニラを入れます。

器に盛り付け完成です!

みなさんでいただきます。

ごま油がふわっと香って、野菜の旨味が溶け出し、味噌と合う!野菜も豊富なので食べ応えもあり満足感の高い鍋になりました。
夕方にかけて気温も低くなって来たので、鍋料理ならみんなで温まることができますね!

※感染防止のため、取り分け用のお玉・お箸を使用しましょう。

ほかのファイナリストたちが作るおつまみは…?

そして同時進行で作ってくれていた、中武夫妻の山ごはんもこれまた絶品!

ちゅみんさん作の「ランチョンミート入り山芋鉄板」

フリーズドライのとろろを水で戻し、卵とめんつゆを入れ混ぜ、フライパンで焼くというとてもお手軽なメニューだけど、これが最高に美味しい!ちゅみさんのお母様がよく作ってくださったレシピを再現したものだそうです。

ランチョンミートをフライパンで焼くことで油を使わず作ることができるのもポイント。

蓋をあけたら、ふわっふわっに膨らんで美味しそう!

鰹節とネギを振りかけあっという間に完成です!ふわっとろの食感に、ランチョンミートの塩味・めんつゆの出汁が効いていて、お酒が進む一品でした。これは家でも作りたい!

顕輔さん作の「焼き鯖寿司風ポテサラ」

顕輔さんが作ってくださったのは、「焼き鯖寿司風ポテサラ」。この発想はなかった!と驚かされた一品です。

マッシュポテトに刻んだ大葉、いぶりがっこ、生姜、ネギ、ゴマを入れ混ぜシャリ部分を作ります。

鯖をポテトの上にのせ、バーナーで炙ったら完成!!

ポテトサラダをお寿司のシャリ部分にするという発想はなかなか思いつかないですよね。いぶりがっこのコリっとした食感と鯖の燻製感が絶妙でした!(日本酒が飲みたくなりました)

この後もいろいろ作っては食べる・飲む…と過ごした1日目の夜。寒いのを忘れるほど、アツく語ってあっという間に消灯時間となりました。

そして2日目の朝。目覚めたら辺り一面に雲海が広がっていました!

日の出を見ることもできたので、テントを撤収し軽荷で、目指すは百名山の雲取山へ。

雲が多めですが寒くなく、まずまずの天気。

ただ山頂に着いた頃はガスガスでした(笑)

このまま富士山を拝めずに帰るのか…と思っていたら、急に晴れ間が!!

富士山が雲の間から現れてくれました!

お天気にも恵まれ、美味しい山ごはんを食べることができ、最高の仲間と過ごした大満足な2日間。より山で食べる喜び・楽しみを知ることができた山行となりました。

今回の山行とレシピは私のYouTubeチャンネルでも紹介しています。
ぜひ動画もご覧いただいて、チャンネル登録してくださいね。

https://youtu.be/M-uxKegALJk

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6回にわたってお届けしてきましたこの連載。
山で食べるごはんを、ちょっとアレンジを加えたら贅沢に、より美味しくなるんだと、この記事を執筆しながら自分でも改めて実感しました。

これからも「絶景を見ながら美味しいものを食べたい」「見た目も良くてカラダが喜ぶ料理を作りたい」という想いで、自分へのご褒美に、大切な人へのおもてなし山ごはんとして作っていきたいと思います。

ご愛読いただきありがとうございました。みなさんもぜひ、これまでに作ったレシピを試してみてくださいね!

※野外での火器使用は山火事や公共のベンチ・テーブルの破損に十分注意して実施してください。また、使用が禁止されているエリアでの火器使用はくれぐれも実施しない様にしましょう。

関連記事:山ごはん王の絶品レシピ|秋の味覚たっぷり!舞茸とさつまいも、そば茶の炊き込みご飯&鶏のみぞれ鍋

山下 舞弓

モデル・登山YouTuber

山下 舞弓

モデル・登山YouTuber

10代の頃から雑誌、CM、TV などで活動するモデル。 2020年 1月より趣味の山登りを活かしてYouTubeで「オトナ女子の山登り」チャンネルをスタート。企画・撮影・編集、全て一人で行い、実際の山登りの様子をvlog形式で紹介。 初代山ごはん王として、「Beauty Healthy Energy」をコンセプトに山での食を楽しんでいる。