冬のザックは、重くなる。装備がかさむ冬こそ「食のウルトラライト」という提案

チェーンスパイク、防寒着、サーモス……。
冬山では、安全のために削れない装備が増え、バックパックは自然と重くなります。

装備を削れないなら、見直すべきは「行動食」です。冬山では、食べ物の選び方ひとつで、重量だけでなく行動中のストレスも変わってきます。

今回は、ウルトラライトハイキングの第一人者であり、ハイカーズデポ代表の土屋智哉さんに、冬山における“行動食の考え方”を聞きました。

2026.01.27

大堀 啓太

ライター・編集

INDEX

ULハイカーに学ぶ。冬山の「食」を軽量化する3つのポイント

では、冬山で「食」をどう見直せばいいのか。土屋さんの考え方を、具体的なポイントに分解していきましょう。

土屋さん「行動食は“カロリーと重量のバランス”をみると、軽量化しやすくなります」。

Hiker’s Depot
土屋智哉さんウルトラライトハイキング専門店「ハイカーズデポ」代表。
装備・行動・思考を含めたULハイキングの体系化と普及に長年取り組み、日本の軽量登山文化を牽引してきた。著書『ウルトラライトハイキング』(山と渓谷社)。共著『無人地帯の遊び方』(グラフィック社)

 

土屋さんによれば、冬山の行動食のポイントは3つ。

1.スペースを取らない
2.手軽に補給できる
3.カロリー計算がしやすい

土屋さん「もちろん自分が好きな味ということも大事。ただでさえ厳しい環境の冬山で、栄養価優先で好きじゃない味の行動食を食べるのはただつらいですよね。それと、コンビニやスーパーなどで入手しやすいものだと便利です」。

ここからは、それぞれのポイントについて深掘りしていきましょう。

POINT 1: 軽さは数字だけじゃない。嵩を減らすという発想

まず意識したいのが、重量だけでなく「嵩(かさ)」という視点。土屋さんは、バックパック全体のサイズにまで影響すると話します。

土屋さん「重量も大事ですが、どれだけのスペースを取るかも考えましょう。荷物が嵩むと、ついついバックパックをサイズアップしてしまいがちです。そうすると、荷物が入るスペースがあるから余計なものまでついパッキングして、かえって重くなったりします。一見すると小さな差に見える行動食ですが、積み重なると全体の重さに影響します。無雪期ならば、そこまで神経質にならなくても良いのですが、基本装備が増えてしまう冬においては、嵩について少し意識したほうがよいでしょう」。

※登山中の栄養補給に関するアンケート(実施日:2025/12/18 – 2026/1/5 回答数:1,261)

YAMAPユーザーアンケートでも、 行動食の「コンパクトさ」に魅力を感じている方は9割以上(92.5%)でした。

土屋さん「行動食の定番ともいえるカロリーが高くて軽い菓子パンは、空気を含んだ包装袋が意外に嵩張るんですよね。標高があがるとパンパンに膨らんでバックパックの中をさらに圧迫してしまいます」。

POINT 2: 行動を止めないための手軽さ

冬山では、行動食の「食べやすさ」も、重量と同じくらい重要になります。とくに寒さのなかでは、ちょっとした動作も大きなストレスになりがちです。

土屋さん「行動食はやはり手軽に取れるのがいいですよね。シェルのポケットからサッと取り出せたり、グローブのまま開封して食べられたり。寒い冬山ではグローブをできるだけ外したくないですし、外したら風で飛ばされたり、落として失くしてしまったりするリスクもあるので」。

※登山中の栄養補給に関するアンケート(実施日:2025/12/18 – 2026/1/5 回答数:876)

YAMAPユーザーアンケートでも約4人に1人(25.5%)が「手が汚れにくく、後片付けが楽」な点を行動食選びのポイントとしていました。手間が掛からない手軽さを重視している登山者が多いようです。

POINT 3: カロリー計算と、タンパク質を意識的に

行動食を考えるうえで、もうひとつ欠かせないのが栄養の視点。冬山では、夏以上にエネルギー消費が激しくなります。

土屋さん「栄養面では、糖質と脂質を重視しています。冬山では、運動量が多いし、体温の維持も必要だから夏以上にカロリーを消費しやすいし、山では意識しないとちゃんと必要なカロリーが取れないんですよ。だから、カロリー計算しやすいのも大事なポイントだね。とくに不足しやすい栄養素として、タンパク質も意識しておきたいところです」。

※登山中の栄養補給に関するアンケート(実施日:2025/12/18 – 2026/1/5 回答数:1,261)

行動食選びで「高タンパク質」を重視するYAMAPユーザーは 30% もいました。少なくない登山者がタンパク質の必要性を実感しているようです。

軽さと食べやすさを両立する行動食。「inバープロテイン ベイクドチョコ」

軽量コンパクト、お手軽、登山時に摂りたい栄養素と三拍子揃ったのが『inバープロテイン ベイクドチョコ』。

重量はわずか42gで、1本当たりのエネルギーは199kcal。登山のパフォーマンスを保つのに役立つタンパク質は、15gも含まれています。

まさに登山の行動食にもってこいの一本です。実際に、登山シーンにどのようにマッチするのか見てみましょう。

1. 高密度だから、かさばる冬装備の隙間に収まる

手のひらサイズ(ヨコ約4.5cm×タテ約16cm×厚み約2cm)の『inバープロテイン ベイクドチョコ』は、バックパックのショルダーハーネスポケットなどにすっぽり収まります。

バータイプのため、バックパックの隙間にも差し込みやすく、予備の行動食としての携行も便利。

土屋さん「デッドスペースになりがちなところに収納できるコンパクトさはいいですね。菓子パンみたいに潰れる心配がないのもいいです。もっと省スペース化するなら、個包装から外して、個別に食品用ラップに包んで、まとめてファスナー付き保存袋に入れるのもありです。そうしたらゴミも減らせますよね」。

2. 溶けにくく、扱いやすいという安心感

高カロリーで甘いチョコレートは、冬山行動食の定番のひとつ。しかし、行動中に食べようと胸ポケットに入れるとドロドロに…持ち運びやウエアを汚さないように食べるなど、意外と気を使うこともあります。

『inバープロテイン ベイクドチョコ』は、チョコを練り込んだ生地を焼いた、溶けにくい製法。胸ポケットに入れて、必要なタイミングでサッと食べられるため、行動のリズムを崩しにくい点も、登山では大きなメリットです。

包装の両サイドに切れ込みが入っているため、グローブをつけたままでも、簡単に開封できます。グローブのまま直接触れても、チョコレートのようにべたつくことがないため、そのままスマートフォンやカメラをスムーズに操作できます。

土屋さん「グローブを外す手間がなくなるのはうれしいです。僕はすぐに指先が冷え切ってしまうほどの末端冷え性なので。あと、バータイプだから、小分けにして食べるのも便利ですね。ひと口食べて、またポケットにしまって、ちょっとしたらまたひと口。歩きながらでも手軽に取れるので、まさに行動食にもってこいです」。

3. おいしい!さらに、不足しやすい栄養を手軽に補える

土屋さん「サクサクとした食感のパフも入っていて、おいしいです。栄養価も気にしますが、やっぱりおいしく食べたいし、食べるのがうれしいみたいな満足感は大事ですよね。」

おいしいだけではなく、一本で199kcal取れるのが『inバープロテイン ベイクドチョコ』。さらに、タンパク質は15gも含んでいます。登山で一日に必要なタンパク質の量は、体重1kgあたり1~1.2g。体重65kgならば、65~78gを摂ることが理想的です。

土屋さん「4本で、大体かつ丼一杯分(800kcal)ですね。しかも、4本でも約160g。カロリー計算もしやすいし、重量バランスもいいです。さらにタンパク質も取れるので、いうことありませんね」

結論:冬山を軽やかに歩くための選択肢

冬山の行動食を見直すことは、装備全体を軽くするための、現実的なアプローチのひとつです。『inバープロテイン ベイクドチョコ』は、その選択肢として十分に検討する価値があります。

次の冬山では、ポケットに『inバープロテイン ベイクドチョコ』をひとつ忍ばせてみてください。重装備のなかでも、少しだけ軽やかに歩ける感覚が得られるはずです。

大堀 啓太

ライター・編集

大堀 啓太

ライター・編集

1984年東京都生まれ札幌育ち。東海大学の探検会に入部したことで、アウトドアで遊び始める。学業はほどほどに、毎週のように丹沢や奥多摩などで遊んで山の世界にのめり込んでいき、気づけば東京・上野にあるアウトドアショップに入社。4年ほど店頭に立ったのちに、アウトドアブランドに転職してマーケティングを10年ほど担当。現在は、仕事と遊びで培った山の知識を生かして、デザイン会社「ハタケスタジオ」にてライターを ...(続きを読む

1984年東京都生まれ札幌育ち。東海大学の探検会に入部したことで、アウトドアで遊び始める。学業はほどほどに、毎週のように丹沢や奥多摩などで遊んで山の世界にのめり込んでいき、気づけば東京・上野にあるアウトドアショップに入社。4年ほど店頭に立ったのちに、アウトドアブランドに転職してマーケティングを10年ほど担当。現在は、仕事と遊びで培った山の知識を生かして、デザイン会社「ハタケスタジオ」にてライターを担当。