登山GPSアプリNo.1「YAMAP」。「登山に行ってみたい! 」 と思いダウンロードしたものの、一旦どんなことができるのだろう…? と思われた方もいるのではないでしょうか。そんな方のために、無料で使えるYAMAPの機能と操作法をご紹介。第一回目は登山前での活用法です。YAMAPの使い方を知りたい! と思っていた方は、ぜひご一読を。
※アプリのデザイン・操作法は、OSによって若干異なります。
※アプリのバージョンアップによって、操作方法やデザインが変更となる場合がございます。
※最新の使い方はヘルプセンターでご確認ください。
2022.02.08
YAMAP MAGAZINE 編集部
登山中にYAMAPで自分の現在地を確認するためには、山に登る前に登山地図をダウンロードすることが必須です。登山口に来てからでは、圏外の場合に困ってしまうので、必ず家で事前に地図をダウンロードしてください。
さがすタブの画面の下部にある検索バー(虫眼鏡マーク)から、山の名前などで絞り込むことも可能です。「高尾山 東京」のように検索をすることで、日本全国に同じ山がある場合にも効率的に絞り込むことができます(他にも便利な地図の探し方があるので、それは後ほど紹介します)。
地図のプレビューが表示されたら、地図を見渡してみて、自分がダウンロードしようとした地図かどうかを確認してください。無料ユーザーは、一ヶ月にダウンロードできる地図の枚数が2枚までとなっているため、誤ってダウンロードをしないよう注意してください。(YAMAPプレミアムに加入することで、ダウンロードの数が無制限となります)
YAMAPの地図は全部で4種類(うち2種類はプレミアムユーザー特典)。お好きな地図の種類で山の地図をダウンロードできます。ここでは例として、ベーシック地図を選択します。
ちなみに、1回ダウンロードした地図は「のぼる」タブで確認することができます。
これで、登山地図のダウンロードはバッチリです。
山の詳細ページでは、山の概要や天気はもちろん「モデルコース」の情報なども確認することができます。(山によっては情報がない場合もあります)
山の詳細ページへは、「さがすタブ」で山を検索した際に表示される[地図の情報]をタップするか、ホームタブの右上の虫眼鏡マークから該当の山を検索し、タップすることで遷移できます。
例:高尾山の山ページ
モデルコースでは、難易度や体力度といった情報に加え、活動日記のようにコース上の写真も見ることができます。山の情報収集に役立つはずなので、ぜひチェックしてみてください。
YAMAPで欠かせないのが、全国の山好きユーザーさんが日々あげてくれる活動日記です。活動日記を通して、コースの魅力・難易度・最新の状況などを知ることができるので、登りたい山を決めるとき、登る山の事前調査をするときなどに役立ちます。
活動日記を検索するには、ホームタブの右上の検索バーからキーワードを打ち込みましょう。
山の名前だけでなく「XX山 氷瀑」「XX山 ライチョウ」のようなand検索をすることで、自分が求める検索結果に近づきます。
活動日記をキーワード検索しても、自分の欲しい山の情報が出てこない…そんなときは、任意の山や地図の活動日記だけが出てくるようにしましょう。検索ワードを打ち込むと関連ワードが提示されます。山のアイコンがついたワードを選択すると、「その山を登った活動日記」を、地図のアイコンがついたワードを選択すると「その地図を使った活動日記」を検索することができます。
今度行く山の冬の様子を見たい…トレイルランの活動日記を見たい…そんな場合は検索条件の絞り込みを行いましょう。月、指定の期間、活動種別などでフィルターをかけられるので、欲しい検索結果に近づくはずです。
活動日記は、ユーザー同士のコミュニケーションの場でもあります。いいなと思った活動日記にはDOMOやコメントをおくってみましょう。DOMOとはYAMAP独自の仕組みです。一般的なSNSのいいねとは違い、数を指定して送ることができます。応援・感謝・共感を感じたとき、その気持ちの大きさに合わせておくってみてください。
また、DOMOは登山道整備や森づくりに使うこともできるため、YAMAPを使えば使うほど山の環境がよくなっていく仕組みともいえます。
ここまでにも何度か登場してきた虫眼鏡マーク。
ここで検索をすると、「地図」「山」「活動日記」「モーメント」などなどYAMAPの中にある情報をまとめて検索することが可能です。タブを切り替えていくことで、任意のジャンルの検索結果を見ることができます。活動日記だけではなく、地図や山を探すときにも役に立つので覚えておいてください。
登山をするとき、どのくらいの時間で登って降りてくるのかを全くイメージせずに登る人はそういないかと思います。YAMAPの登山計画機能を使うことで、自分が登りたいコースでどれくらいの時間がかかるのかがあっという間に分かります。
登山計画は安全登山の第一歩です。登山行程の具体的なイメージを持つことで、山行時に予定とのズレを認識することができ、危機回避の行動を取れるようになります。また、グループ登山の場合は同行者に登山計画を共有することで、メンバーに「ついて行くだけ」ではない当事者意識を持ってもらうきっかけにもなります。
さらに、登山計画において最も重要なことは、登山計画を家族や友人などに事前共有することです。もし、あなたが山から帰って来ないときに、一番最初にあなたへ連絡したり警察へ通報したりするのはあなたの家族です。そもそも、あなたがどこに行っていつ帰ってくる予定なのかを知らなければ、家族が行動を起こすきっかけが生まれませんし、警察などに通報をしても有効な情報がないので捜索が難航します。
こういったリスクをなくすためにも、登山の前には登山計画を立てて、家族や友人へ共有をすることを忘れないようにしましょう。
※登山計画を登録しなくても、山中での現在地確認・ルート表示機能は使用可能です。
※最新の協定締結済みの自治体はこちら
スタート地点を設定し、任意のポイントを選択していきます。選択したポイントに応じて、自動的にコースタイムが計算されていくため、例えば登山口をスタートにして次に山頂を選択すれば、そこまでのコースタイムが一瞬で分かります。
各ポイントの右の「…」または「⋮」をタップすると「休憩時間を入力」、「ここを宿泊地にする」、「これ以降のポイントを削除」のメニューが表示されます。
休憩時間を入力すると、そのポイント以降の時刻が休憩時間分だけ自動的にずれていきます。
画面下部の[コースタイム倍率]を選択すると、標準の1.0からお好きな倍率に変更することができます。各ポイント間の所要時間が倍率をかけたものとなるため、数字が大きいほど遅く、数字が小さいほど早くなります。すべての入力が完了したら、右下の[保存]ボタンをタップして登山計画編集画面のトップに戻ります。
次に入山予定日、日数、予定人数を選択肢から選んで入力します。入山予定日が未定の場合、日数を入力できないのでご注意ください。タイトル、メモ欄は自由に入力できます。メモ欄に集合場所の情報や利用する公共交通機関など同行メンバーに共有したい内容や、ココヘリの登録番号など万が一の時に必要となる情報を記載しておくと便利です。
最後に「あなたの情報」の入力を進めましょう。「あなたの情報」には、あなたの個人情報や緊急連絡先(家族や友人)、装備品や食料に関する項目があります。
これらの入力を行い、[YAMAPに登山計画を提出する]をタップすれば、あなたの登山計画がYAMAPと緊急連絡先に指定した家族や友人に共有されます。なお、一時保存しておきたい場合は右上の[保存]をタップしてくださいね。
実は登山計画は他のユーザーの活動日記やモデルコースから自動的につくることも可能です。自分で1から計画をつくる必要がなくなるので、とても便利な機能です。とはいえ、全体の行程は登山前にきちんと確認しましょう。モデルコースや活動日記の計画をたたきにして、ペースや休憩、コースの微調整などを行うことをおすすめします。
※活動日記からの登山計画作成機能はB版です。詳細はこちら
これで、登山前に行う基本的な操作は完了です。登山中・登山後のYAMAPの使い方を知りたい場合は、下記のページも参考にしてください。