【山ごはん】アルファ米を時短で戻す!テント泊・縦走にぴったりな山ごはんレシピ

2018.05.15

大村 雄太

YAMAPスタッフ

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簡単に作れて美味しい。その上、軽くてゴミも少ない。そんな山ごはんレシピをみなさんにご紹介する、カゴメとYAMAPのコラボレーション企画がスタート!全3回の企画の中で、カゴメ以外にも様々なメーカーとタイアップ。今回は尾西食品のアルファ米を使った、テント泊・縦走にぴったりなレシピをお楽しみください!

 

縦走時の食料計画

「テン泊で長期縦走するときは、いつも食料計画で悩みますね。食料に何を持っていくかで、その時の山行がガラッと変わると思っています」

そう語るのは、登山経験が豊富なYAMAPスタッフのひとり、のらみみだ。アルプスはもちろん北海道から屋久島まで、日本中の山を駆け抜けた生粋の山男である。

九重連山でのワンシーン

長い距離を歩くには、少しでも身体の負担を減らすため、なるべく荷物を軽くしなければならない。また、途中でゴミを捨てることもできないので、ゴミの量も減らさなければならない。かといって、いつも使っている食料ばかりではどうしても同じ味に飽きてしまう。荷物を減らしつつ満足度の高い食事を摂るためにも、綿密な食料計画が必要だ。

歩き続けるためには栄養補給も欠かせない

山に持って行く食料には様々なものがあるが、その中でもアルファ米は軽さ・手軽さ共に非常に優秀な食品だ。

のらみみ氏は普段からアルファ米を備蓄し、山行時に使用して新しいものを買い足す「ローリングストック」も実践している

アルファ米も災害の備蓄食としてだけでなく、登山者にも愛されている食品のひとつだ。軽量で持ち運びやすく、手軽に美味しいご飯が食べられ、いざという時は水でも戻すことができるのは大きな強みだといえる。しかし、お湯で戻すのに15分間を長く感じるときもある。夏といえども気温が10℃を下回ることもあるアルプスの稜線上では、体温の低下を防ぐために手早く食事を済ませることも重要だ。

それらの問題を解決するのが、今回ご紹介する2つのレシピだ。

アルファ米とスープで作るごはん

尾西のアルファ米に加え、同じく備蓄食として作られたカゴメの野菜たっぷりスープを使用する。

時短で簡単!トマトリゾット

「アルファ米は、鍋やフライパンで水分を温めながら加熱することで、戻す時間を短くすることができるんですよ」

尾西食品の公式サイトでも紹介されているこの方法は、彼が山行時によく使う方法だという。

説明をしながら、今回の材料を手に持って紹介するのらみみ氏

まずはトマトのスープと少量の水をフライパンに入れて火にかける。底が広いのでコッヘルよりもお湯を沸かしやすいというのは、フライパンの大きなメリットだ。そして沸騰したら中火にして、白がゆを一袋入れる。

スプーンや乾燥剤を取り除くのを忘れないように

白がゆを入れたら、そのまま箸やスプーンで約2分ほどかき混ぜる。焦げ付かないように気を付けなければならないが、あまり強く混ぜすぎても米が潰れてしまうので要注意だ。

手慣れた手つきで混ぜていく

そして2分ほど加熱したら火を止め、蓋をして5分ほど蒸らす。その間にゴミを片付け、調味料と飲み物を準備。あるいは空いたバーナーでコーヒー1杯分のお湯を沸かすこともできるだろう。
蒸らしたら、好みで粉チーズや黒胡椒、パセリを振って完成だ。粉チーズは常温で保管していたものを密封して持ち運んでいれば、縦走の2日目でも食べることができる。

―完成!―

ものの10分もかからずトマトリゾットが完成した

尾西の白がゆはお粥の状態で米をアルファ化させており、この量のスープ+水で戻した際に絶妙な米の固さとなる。戦前からアルファ米を作ってきた、長い歴史が産んだ技術の賜物だ。

しっかり野菜とたんぱく質を補給!いただきます

トマト、にんじん、豆、ズッキーニなどの野菜がたっぷり入ったカゴメのスープ。さらに、チーズをたっぷり食べてタンパク質を補給するのも忘れない。

本格派の味!ガーリックきのこピラフ

「これ!具材がゴロゴロ入って食べ応えバッチリ。かなり気に入ってます」
興奮しながらこちらのレシピの食材を取り出す。右端のあらびきガーリックも食欲をそそりそうだ。

こちらでも使う食材はたったこれだけ

今度も同様にスープと水・えびピラフの粉末調味料を混ぜる。それらを火にかけて沸騰させたら、中火にして米を入れる。< /p>

「アルファ米の袋はしっかり密閉できるので、簡易ゴミ袋としても使えますね」

火は中火のまま、箸やスプーンでかき混ぜながら、水分を飛ばしていく。目安は底に膜が張るくらい。

「ここでよく炊き上げておくことで、仕上がりが一段と変わるんですよ」立派な山の料理人だ

ある程度水分が飛んだら、リゾットと同様に蓋をして5分間蒸らす。蓋を取り、ガーリックとパセリを振りかければ完成だ。

―完成!―

ガーリックの香りが食欲をそそる

10分もあれば完成する、具だくさんピラフのレシピ。簡単に作ったはずなのに、まるで本格レストランのような味わいには驚くばかりだ。

「ほら見てよ、美味しそうでしょ?長期縦走中にこれが食べられるのは嬉しくないですか?」

愛用のテント・ザックと共に語る

「僕のようにテン泊で何日もの長距離を歩き切ることが多いけれど、でもいつものアルファ米メニューばかりだと飽きてしまいそう。そんな人達にぜひ持って行って食べてほしい、僕のイチ押しのメニューですね」

のらみみは最後にそう語った。ちょっとリッチな気分でアルファ米を食べたいあなた、出発前にサクッと食べられるテント泊の時短朝食メニューを探しているあなた。はたまた、普段の山行でもなるべく簡単で美味しいものを食べたいあなたも、この夏の山行で試してみてはいかがだろうか。

レシピのおさらい

時短で簡単!トマトリゾット

【材料】
・白がゆ(尾西食品)…1袋
・野菜たっぷりトマトのスープ(カゴメ)…1袋
・水…50cc
・粉チーズ、黒胡椒、パセリ…適量

【作り方】
・トマトのスープ1袋と水をフライパン(orコッヘル)に入れ、火にかけ沸騰させる。
・沸騰後中火にして白がゆを入れ、箸やスプーン等でかき混ぜながら約2分加熱する。
・火を止め蓋をして約5分蒸らしたら、余分な水気を飛ばすように軽く混ぜる。
・仕上げに粉チーズ、黒胡椒、パセリをお好みで振りかけて完成!
※トマトのスープを湯煎で温めて白がゆに注ぎ、20分待つ方法もある。フライパンを汚したくない時にはこちらを。
※スープの代わりにカゴメ「基本のトマトソース(150g)」を使ってもOK。

本格派の味!ガーリックきのこピラフ

【材料】
・えびピラフ(尾西食品)…1袋
・野菜たっぷりきのこのスープ(カゴメ)…1袋
・水…100cc
・ガーリックパウダー、パセリ…適量

【作り方】
・きのこのスープ1袋と水、えびピラフの粉末調味料をフライパン(orクッカー)に入れ、火にかけ沸騰させる。
・沸騰後中火にしてえびピラフを入れ、箸やスプーン等でかき混ぜながら水気がなくなるまでよく煮て炊き上げる。(鍋底に膜が張る程度まで水分を飛ばす)
・火を止め蓋をして約5分蒸らしたら、余分な水気を飛ばすように軽く混ぜる。
・仕上げにガーリックパウダー、パセリをお好みで振りかけて完成!
※きのこのスープを湯煎で温めて白がゆに注ぎ、20分待つ方法もある。フライパンを汚したくない時にはこちらを。

今回使った商品

・野菜たっぷりトマトのスープ(カゴメ)
・野菜たっぷりきのこのスープ(カゴメ)
・アルファ米 白がゆ(尾西食品)
・アルファ米 えびピラフ(尾西食品)

大村 雄太

YAMAPスタッフ

大村 雄太

YAMAPスタッフ

山と釣りとお酒と音楽が大好き。YAMAPのいろいろ担当。 オオムラーツという名前でYAMAPをやってます。