モーメント投稿で「オリジナル巡礼記念タグ」を授与|英彦山巡礼路モーメント投稿キャンペーン

古来から神の山として信仰され、日本三大修験のひとつにも数えられる霊峰「英彦山(福岡県・大分県)」。

ご祭神が日本神話にも登場する太陽神、天照大神(アマテラスオオミノカミ)の御子・天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)であることから、かつては「日の子の山 = 日子山(ヒコサン)」とも呼ばれてきました。

今回、YAMAP×福岡県観光連盟では、連携事業として古来から英彦山への巡礼路として修験者たちが歩いてきた「春峰ルート(坂本八幡宮〜英彦山神宮奉幣殿)」を舞台としたモーメント投稿キャンペーンを、2024年9月14日(土)〜12月1日(日)の期間実施します。

「春峰ルート」を歩いて獲得したデジタルバッジと英彦山巡礼路に関するモーメント投稿を英彦山神宮で提示した先着500名様に「オリジナル巡礼記念タグ(木製)」を授与。

「モーメント投稿は慣れていないからちょっと不安」という方もご安心を。デジタルバッジの提示のみでも先着1000名様に「オリジナル巡礼記念タグ(耐水紙製)」をご用意しています。

いずれの巡礼タグも英彦山神宮で祈祷を行っており、今回のキャンペーンでしか手に入れることができないタグです。ぜひザックにつけて登山のお供にしてください。


※デジタルバッジ獲得にあたっては、英彦山巡礼路「春峰ルート」地図を使って対象スポットを巡ってください。


※キャンペーン期間外に投稿されたモーメントは、「オリジナル巡礼記念タグ(木製)」の授与対象外となりますのでご注意ください。

英彦山巡礼路の詳細はこちら

2024.09.13

YAMAP MAGAZINE 編集部

INDEX

信仰の山「英彦山」

福岡県添田町と大分県中津市の県境に位置する「英彦山」。その開山は、6世紀半ばまで遡ります。

以来1500年の長きに渡り、日本古来の山岳信仰に仏教や道教などを取り込んで成立した「修験道」の聖地として栄えてきました。

各地から修験者が訪れ、行場を巡り、断崖絶壁での荒業や断食等を行う山中修行「峰入り」が行われてきたのです。「峰入り」を通じて修験者は「うまれなおし」を体験し仏となり、民衆を済度する力を備えたと伝えられています。

修験道の修行「峰入り」とは?

修験道の中でも秘技とされる修行であり、修験者が険しい山中を巡り、仏の十界の行として断崖での覗き行、断食行などの厳しい修行を行うこと。「擬死再生(生まれ変わり)」を繰り返し、悟りの境地を得て、自身を仏とし(即身成仏)、民衆を救うための力を身に宿すことを目的とする。

「春峰ルート」では、2月15日〜4月初旬にかけて修験者たちが平安時代「竈門の本山彦の山」とされた胎蔵界英彦山と金剛界宝満山の間を往復し、往復130kmに渡る山中修行を行った。


明治の神仏分離令、修験道廃止令を境に、英彦山は英彦山神社となり、修験道文化は閉ざされました。山伏たちは神職に転職するなどその多くは山を離れざるを得なくなり、以来150年の間、修験霊場としての信仰の山の時間は止まることを余儀なくされたのです。

近年の英彦山は、その美しい四季の景観から、登山スポットとしても人気の観光地としての道を歩んできましたが、第33代高千穂秀敏宮司が宮司に就任したことを契機として、高千穂有昭禰宜を中心にかつての「信仰の山」の復活、英彦山修験道の再興に向けた取組がはじまりました。

2021年からは、福岡県観光連盟とYAMAPが英彦山神宮の取組と歩調を合わせ、かつての峰入り道を歩き、修験道の歴史・文化に思いを馳せるロングトレイルのツアー開発に取り組んでいます。

英彦山巡礼路 モーメント投稿キャンペーンとは?

左:耐水紙製オリジナル巡礼記念タグ 右:木製オリジナル巡礼記念タグ※2種類の巡礼記念タグの両面デザインは同一となります。

そのような霊峰「英彦山」への巡礼路の中でも、今回のキャンペーン舞台となるのは、福岡県随一の人気を誇る登山スポット「宝満山」と「英彦山」をつなぐ「春峰ルート」。

ルート上に点在するデジタルバッジ獲得ポイントを5個以上通過すると獲得できるデジタルバッジ「英彦山巡礼路2024を英彦山神宮 下津宮横の事務所に提示することで、英彦山神宮で祈祷した「耐水紙製オリジナル巡礼記念タグ(限定1,000個)」をお渡しします。

さらに、英彦山巡礼路を歩いた感想を書いて「#英彦山巡礼路」をつけたモーメント投稿を合わせて提示すれば、福岡県産の木材で作られた「木製オリジナル巡礼記念タグ(限定500個)」を授与します。

※木製タグ授与者には耐水紙製タグをお渡ししておりません。あらかじめご了承ください。

※デジタルバッジ「英彦山巡礼路2024」は、期間中であれば複数回の登山に分けての獲得も可能です。

※キャンペーン期間外に投稿されたモーメントは、「オリジナル巡礼記念タグ(木製)」の授与対象外となりますのでご注意ください。

【投稿例】
宝満山は福岡では有名な山。以前にも登山経験はあるのですが、「巡礼路」だということを意識して登ったのは今回が初めてでした。自分が登っている場所をかつて多くの修験者が歩いたのだと思うと、不思議な気分。「殺生禁断の碑」「中宮跡」「竈門神社上宮」などで、にわか仕込みのお祈りをして歩きましたが、いつもよりゆっくりと、五感を澄まして歩けた気がします。いつか、長い休みをとって「春峰ルート」を通しで歩いてみたいなぁ。
#英彦山巡礼路

※「春峰ルート」を歩いて、あなたが感じた「祈りの文化」「自然の美しさ」「自分の心の変化」などを投稿してください。自分らしい感性豊かな投稿をお待ちしています!

お渡しするオリジナル巡礼記念タグは、修験者として英彦山周辺の山々を歩き、修行を行う英彦山神宮の禰宜が自ら祈祷したもの。きっとあなたの登山を暖かく見守ってくれるはずです。

デジタルバッジは数回の登山に分けての獲得も可能

とはいえ「春峰ルート」は、総延長65kmに渡る福岡県屈指のロングトレイル。一気に歩くと、3泊4日の行程となります。

今回のキャンペーンでは、より多くの方に「英彦山巡礼路」の魅力を知っていただくため、キャンペーン実施期間中に、複数回の登山に分けてバッジ獲得ポイントを通過した方でもデジタルバッジを付与できる仕様としました。

ぜひ、下記のデジタルバッジ獲得ポイントを参考にして、ご自身のペースで英彦山巡礼路の魅力を体験してください。

英彦山巡礼路「春峰ルート」おすすめの歩き方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

※デジタルバッジは「英彦山巡礼路 春峰ルート」地図をダウンロード後、下記対象ポイントを通過してください。

※ポイント名をクリックすると、所在地のYAMAP地図が表示されます

※下記のうち、5箇所以上のバッジ獲得ポイントを通過すると、デジタルバッジ「英彦山巡礼路2024」がアプリ上で付与されます

デジタルバッジ獲得ポイント 住所
坂本八幡宮 福岡県太宰府市坂本3丁目14−23
宝満宮 竈門神社 福岡県太宰府市内山883
宝満山 福岡県太宰府市
大根地山 福岡県筑紫野市
古処山 福岡県嘉麻市
屏山 福岡県嘉麻市
江川岳 福岡県朝倉市
馬見山 福岡県嘉麻市
深仙・行者堂 福岡県朝倉郡東峰村小石原729−11

オリジナル巡礼記念タグ引き換え施設 住所
英彦山神宮(下津宮横の事務所) 福岡県田川郡添田町英彦山1
※奉幣殿から108段の石段を登る

英彦山神宮でのオリジナル巡礼記念タグの授与は、奉幣殿から更に108段の石段をあがった下津宮隣の事務所になります。お間違えないようご注意ください。授与時間は、2024年9月14日(土)〜12月1日(日)の9:00〜16:30です。

「オリジナル巡礼記念タグ」引き換え場所の事務所

オリジナル巡礼記念タグ授与条件

木製オリジナル巡礼記念タグ(限定500個)
・所定のデジタルバッジ獲得ポイントを5つ以上通過しデジタルバッジ「英彦山巡礼路2024」を獲得していること
・「#英彦山巡礼路」のタグをつけて、巡礼路を歩いた感想をモーメントで投稿(公開必須)していること。
・デジタルバッジ「英彦山巡礼路2024」を英彦山神宮 下津宮横の事務所に2024年9月14日(土)〜12月1日(日)の間に提示すること。
・木製タグ授与者には耐水紙製タグをお渡ししておりません。あらかじめご了承ください。

耐水紙製オリジナル巡礼記念タグ(限定1,000個)
・所定のデジタルバッジ獲得ポイントを5つ以上通過し、デジタルバッジ「英彦山巡礼路2024」を獲得していること
・デジタルバッジ「英彦山巡礼路2024」を英彦山神宮 下津宮横の事務所に2024年9月14日(土)〜12月1日(日)の間に提示すること。

英彦山巡礼路 春峰ルートの見どころは?

ここからは、春峰ルート上に点在する見どころをご紹介していきます。九州北部に住む方なら名前を聞いたことがある場所も多いと思いますが、侮るなかれ。1000年を超える祈りの歴史に目を向ければ、そこには荘厳で奥深いフィールドが広がっているのです。

見どころ其の一|大宰府政庁跡と坂本八幡宮


7世紀〜12世紀に西日本の政治拠点として隆盛を極めた「大宰府政庁跡」。周辺には往時を偲ぶ名所旧跡が多く残されています。

その大宰府政庁跡に隣接するのが、「春峰ルート」のスタート地点となる「坂本八幡宮」。現在の元号「令和」の起源となった「梅花の宴」が奈良時代に催されたとも伝わる場所です。

見どころ其の二|宝満宮竈門神社と宝満山


大宰府政庁の鬼門(北東)を守るために創建された竈門神社とその背後にそびえる宝満山は、数年前に「鬼滅の刃」の聖地としても注目を集めました。竈門神社は縁結びにご利益があると言われており、今も多くの参拝者で賑わいます。

「鬼滅の刃聖地巡礼」竈門神社と宝満山を巡るマニアな山旅 | YAMAP MAGAZINE


そして、宝満山はかつて数多くの修験者たちが修行を行った場所。山中では修験道場が置かれた「中宮跡」や、梵字が刻まれた岩、竈門神社上宮など、数多くの祈りの痕跡に触れることができます。

見どころ其の三|大根地神社と大根地山


古代の筑紫地方に一大勢力を築いた豪族「羽白熊鷲」は、背中に白い羽根を持ち、高く飛ぶことができた超人だと伝わっています。その羽白熊鷲を天皇家が討伐した際、時の天皇の后であった神功皇后が戦勝祈願したとされるのが「大根地神社」。

写真引用:ちかさんの活動日記

隣接する大根地山山頂は、開けた草地となっており、山伏が歩いた英彦山から宝満山へと向かう峰々と筑紫地方の美しい眺望を楽しみながらゆっくり時間を過ごすことができます。

見どころ其の四|古処山

写真引用:サッチャンさんの活動日記

オオヒメツゲを始めとしたツゲの原生林が、国の特別天然記念物にも指定されている古処山。特に山頂付近は美しい森に覆われており、起伏がゆるやかで気持ちのいい区間です。
※古処山は、馬見山、屛山とともに、日本山岳遺産に認定。


かつては山城(古処山城)が築かれており、修験者たちの修行の場としても賑わったそう。山頂には白山権現を祀る趣ある祠が置かれています。

見どころ其の五|深仙・行者堂


飛鳥時代に呪術者として活躍し、鬼を使役したとも伝わる超人「役小角(えんのおづぬ / えんのおづの / えんのおつの)」。「深仙・行者堂」は、かつて修験者たちが役小角を祀り、修行をしたと伝わる行者堂。そばには「香水池」があり、霊泉がこんこんと湧き出しています。かつて行者は峰入りの終わりに頭からこの霊水を注がれて行の成就となりました。今は飲むことはできませんが、香水池の左右にある「膝石」に膝を乗せ、霊泉で洗うと膝の痛みが消え去ると言われています。

※行者堂は通常開帳していないため、東峰村ツーリズム協会のガイド同行で参拝することができます。

見どころ其の六|英彦山神宮 参道


英彦山神宮の参道沿は、かつて「英彦山三千・八百坊(英彦山には三千人の修験者がおり、八百の坊がある)」ともうたわれ、隆盛を極めました。立派な参道には、かつて修験者たちの修行拠点であった寝泊まりした宿坊跡も残っており、当時を偲ぶことができます。

奉幣殿の参道側に新しくオープンしたカフェ『三鷹庵』では、宮司との会話を楽しみながら休憩することができます。(三鷹庵は、不定期営業のカフェ)。

見どころ其の七|英彦山神宮奉幣殿


現在の建物は、元和2年(1616年)小倉藩主細川越中忠興によって再建されたものです。霊峰英彦山への入口として、今も多くの登山者が参拝に訪れます。

見どころ其の八|英彦山神宮下津宮


英彦山修験の拠点となる施設「お社」。
第一日曜日に護摩焚き、第四日曜日に経読が行われています。実は参加無料・入退室自由で見学が可能です。

太鼓の音と錫杖の音が鳴り響く中、護摩木が次々と火にくべられ、迫力のある祈祷が行われる護摩焚き。英彦山巡礼路を歩いた旅の締めくくりとして、是非オリジナル巡礼記念タグのお受け取りとあわせて、ご参加ください。

【11月17日(日)開催|英彦山修験道体験イベントのお知らせ】

英彦山神宮の髙千穂禰宜と共に、英彦山を巡りながら山の魅力を感じ、修験体験ができる特別な企画が11月17日(日)に開催されます。
プログラムの詳細や参加費用は、下記のボタンをクリックしてご確認ください。

キャンペーン期間中の護摩焚き・経読実施日
護摩焚き(第一日曜日) 10/6・11/3・12/1
経読(第四日曜日) 9/22・10/27・11/24・12/22

※護摩焚き・経読共に、11時から1時間ほど開催予定。ただし都合により日程変更する可能性がございます。

英彦山巡礼路「春峰ルート」のおすすめの歩き方を知りたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください。

本キャンペーンについてのお問い合わせ
この件に関する連絡はYAMAP企画室までメッセージをお送りください。

実施主体:福岡県観光連盟

YAMAP MAGAZINE 編集部

YAMAP MAGAZINE 編集部

登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。