登山の歴史と文化を体感! 穴場スポット【大町山岳博物館】に潜入してみた

北アルプスの麓の街、長野県大町市。ここには山好きならつい興奮してしまう展示物が並ぶ博物館があります。その、知る人ぞ知るマニアックな施設の名前は、大町山岳博物館。通称、山博(さんぱく)。大町市が運営する山岳をテーマとした日本で最初の博物館です。

大町市街や信濃大町駅には山の行き帰りに寄るけれど、山博には行ったことがない…という方も多いのではないでしょうか? 山博では2020年度も山好きを唸らせる企画展が多数、開催されるとのこと。スケジュールをチェックして、今年はぜひ、山博デビューしてみてはいかがでしょうか?

2020.03.02

YAMAP MAGAZINE 編集部

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学芸員が語る!ここがすごいぞ山博のひみつ

教えてくれた人:大町山岳博物館学芸員・関悟志さん

山博は1951年に開館した施設で「北アルプスの自然と人」をテーマに、登山、歴史、考古学、地学、動物などの展示をしています。

魅力は何と言っても、博物館からの北アルプスの大展望。展望室からの眺めは本当に素晴らしいので登山好きの方にはたまらないでしょう。

館内には、井上靖の小説「氷壁」のモデルとなったナイロンザイルの実物や「風雪のビバーク」で有名な松濤明が遭難時に書いていた手帳など貴重な展示品が並んでおり、来館すれば北アプルスの開拓史や文化などが分かってより登山がより楽しくなるはずです。

ほかにビジターセンター的な役割も果たしていて北アルプスの氷河や動植物の剥製もあります。特に剥製はすごくリアルな動きや表情をしているので来館者には好評なんですよ。

また、ライチョウやニホンカモシカが飼育されている動物園も見どころのひとつ。国の特別天然記念物であるライチョウの飼育を数年前から再開し、その飼育・繁殖技術の確立を目指しています。

さらに3万冊もの山の本が並ぶ図書室には、通常の図書館では読むことのできない貴重な山岳書や山岳会の会報誌などもあるので、登山者の方には北アルプスの下山後にたっぷり時間を取って来ていただきたいですね。

大町山岳博物館企画展 今年の見どころ

山博では常設展のほかに期間限定の企画展もあるそうです。企画展の期間中にワークショップや講座などのイベントも実施しているそうなので企画展に合わせて山の計画を練ってみるのも良いかもしれません。

「日本山岳画協会 大町展」

期間:2020年4月25日(土)~7月12日(日)
創立84年を迎える「好んで山を描く画家の集団」、日本山岳画協会の会員が描いた山岳風景画を展示。

武井 清「前穂高岳」油彩

・ピックアップイベント

「親子絵画教室─画家の先生と一緒に北アルプスを描こう」
6月7日(日) 10:00~14:00
会場:大町山岳博物館 講堂・大町公園
対象:小学生とその保護者(定員10組20名)
※参加無料・要事前申込み

「博物学と登山」

期間:7月18日(土)~9月27日(日)
大正登山ブームや信州理科教育のさきがけともなった明治・大正・昭和初期における博物学(※)と登山の関わりをご紹介。 
※博物学:自然物の収集と分類をする学問

1920(大正9)年 田中阿歌麿の湖沼調査風景(白馬大池)

志村鳥嶺採集の植物標本 ヒメウメバチソウ

・ピックアップイベント

「白馬大池登山─博物学ゆかりの現地探訪─」
7月末(1泊2日)予定
対象:大人(定員15名)
※要参加料、要事前申込み

「雪が織りなす物語」

期間:10月3日(土)~2021年1月17日(日)
北アルプスに大量の雪を降らせる気象条件と地理的な位置をご紹介。降雪、積雪から融雪に至る過程を解き明かし、山と水に恵まれた大町の象徴である雪にまつわる物語を紡いでいく。

積雪を調べることで様々なことが分かってくる。それを積雪からの手紙文と呼ぶそう(穂高連峰)

・ピックアップイベント

さんぱくゼミナール「雪が織りなす物語」
11月15日(日) 13:30~
会場:大町山岳博物館 講堂
※参加無料、申込み不要

大町山岳博物館のデータ

場  所:長野県大町市大町8056-1
観覧料:大人400円、高校生300円、小・中学生200円
   (*2020年4月以降は大人450円、高校生350円、小・中学生200円)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始(※7月・8月は無休)
TEL 0261-22-0211

大町山岳博物館の詳細はこちら
https://www.omachi-sanpaku.com/

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YAMAPは、日本各地の名山を登り、麓の街を巡る。登山と街歩きを組み合わせた新しい観光の形を伝えるWebサイト「環(たまき)」を運営しています。このサイトでは、信濃大町の山、鷹狩山や乗鞍岳、六甲山といった山を中心に麓の観光情報も紹介。さらに温泉や飲食店で使えるお得なクーポンサービスもあって登山前に是非ともチェックしておきたいサイトとなっています。
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信濃大町に行くときは、「環」のサイトもチェックしてみましょう。
https://tamaki.yamap.com/mountain_range/1216/

協力:大町市

YAMAP MAGAZINE 編集部

YAMAP MAGAZINE 編集部

登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。