「また、あの道に帰りたい。」そう思える場所が、あなたにはありますか? 再訪率100%。過去の卒業生が口を揃えて「ただいま」と言いたくなるのは、熊野が単なる観光地ではなく、「大切な場所」になるからです。あなたも熊野の絆を見つける、一生に一度の特別な夏を体験してみませんか。
2026.04.28
YAMAP MAGAZINE 編集部
世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の重要な構成要素である熊野古道。その主要ルート「中辺路」の玄関口として、和歌山県田辺市は平安時代より多くの巡礼者を迎えてきました。
この地は、都会に比べればちょっと不便かもしれません。大阪からは電車で約2時間、東京からは飛行機とバスを乗り継いで訪れることができます。しかし、その不便さゆえに、濃密な歴史と文化、そして自然資源と暮らしの情景が今も色濃く残っています。あたたかい黒潮による海の恵み、熊野三千六百峰とも称される山々の風景、そして熊野ならではの文化や営み。
かつては「蟻の熊野詣」と称されるほど、多くの人々が巡礼に訪れたと伝わる日本屈指の信仰の地。その巡礼者たちが目にした自然と文化は、形を変えながらも、今なお田辺市周辺に息づいています。
そんな和歌山県田辺市と熊野古道を舞台に、山旅を愛する人が「主体性のある絆」を作り、新しい関係と価値を生み出そうという「熊野REBORN PROJECT」。なんと過去の参加者の訪問リピート率が100%※という極めて持続的な関係人口創出プログラムに育っています。2020年に始動し、今年も第7期の12名を全国各地より広く募集します。この取り組みを通して、私たちが生み出したいと願う関係と価値は次の2点です。
※本プロジェクト第1〜4期メンバー対象アンケートの回答より

夕陽の名所、扇ヶ浜。熊野古道の中辺路を歩く前に身を清める「潮垢離」の舞台でもある
豊かな自然と文化が残る田辺市ですが、人口減少や農林業の衰退によって、熊野古道を支えてきた里山の営みが徐々に失われようとしています。
本プロジェクトでは、そんな状況のなかでも懸命に熊野の文化を支え、美しい自然を次世代に残そうとしている地元の人々との交流を通し、参加者自身が「自分ごと」として田辺市と関わっていくきっかけをつくりたいと考えています。
参加者のみなさんに求めるのは、自分がどうしたいのか、そしてそれは“なぜ”なのかについて深く問うことです。地域課題の解決を、“自分不在のアイデア”として語ることではありません。
慌ただしい都会での生活の合間に熊野古道の風土風景を思い出し、またまとまった休みが取れるときには、里帰りをするような気持ちで遊びに来る。そんなふうに、みなさんにとって田辺の町や熊野古道が、親しみを持って関わり続けたくなる場所になればと願っています。

大内さんがREBORNのメンバーから参加者を募って行っている「熊野詣」
上記はほんの一例ですが、皆さんが田辺の人々や地域と交わり、その自然や文化を感じながら、それぞれが自分に合った絆の形を「自分ごと」として考えて欲しいと思っています。

海にはじまり山越えで締めくくる、熊野本宮大社と大斎原への道
第7期となる2026年度のテーマは、「熊野古道と大斎原を取り巻く景観」。
フィールドワークでは、実際に熊野古道を歩くことと身体を動かすことを大切にしながら、そこにある歴史・文化や信仰の様子について直に触れていきます。また、過去の参加者からも大好評だった「大斎原の水田景観を守る活動」として水田のメンテナンス作業や、熊野古道の整備体験も準備中。お楽しみに。
今回参加者全員で歩くのは、中辺路の中でも印象的で重要なトレイル。
①田辺市の海岸線と潮垢離場(しおごりば)、
②滝尻王子から高原、
③発心門王子から熊野本宮大社
という、3つのセクションです。これらの区間で歴史物語や信仰の在り様に触れるとともに、大斎原の前に広がる水田や“幻の熊野古道”とも呼ばれる奥辺路にも触れていきます。
各セクションで特別な内容を準備しているので、一般的な熊野古道のツアーとは異なり、非常に貴重な機会になるでしょう。熊野古道に心を寄せるハイカー、学びと遊びを両輪で楽しみたいハイカーには、ぜひ参加してほしいプロジェクトです。
絆の形は人それぞれ。無理なく続けていける形で、皆さんなりに熊野との絆の形を考えていただければと思います。

第6期のフィールドワークでの一場面。みんなで熊野古道を歩き、歴史や文化を全身で体感します
※天候や現地事情により、歩くコースや作業内容を変更する可能性があります
※詳細スケジュールについてはキックオフMTGでお知らせします
▼お昼から午後にかけて
中辺路ハイキング:赤木越(発心門王子~湯峰王子 約4.5時間)もしくはその他ルート
※田んぼ体験については天候等によって見合わせる、もしくは異なる作業となる可能性があります。
※天候や現地事情により、歩くコースを変更する可能性があります。

新たな仲間との出会いも、熊野リボーンプロジェクトの魅力の一つ
※講座本体と異なる別途有料オプションツアーです
さまざまな事業体験に加え、2日目には熊野古道・大日越を歩くお楽しみ時間も。現役生、卒業生が事業者と一緒に熊野について考えます。田辺との絆はもちろん、代を越えた参加者同士の絆も強くなる2日間です。
※稲刈りについては天候や発育状況等によって見合わせる可能性があります
※天候等の事情により、歩くコースを変更する可能性があります
※申込状況により、予定よりも早期に締切となる可能性があります
※有料ツアーとなりますが、自家用車でご参加の方については、現地での移動に当たり荷物積載などのご協力をお願いする場合も想定されますので、あらかじめご了承ください
下記の要項をよくお読みいただき、応募してください。
下記応募フォームにご記入いただいた内容をもとに厳正なる審査を実施し、参加者を決定いたします。採用に直結する内容のため、あなたの人となりや熊野REBORN PROJECTへの思い、「熊野とどう関わっていきたいか」が伝わるようしっかりと記入をお願いします。(文字数の指定はありません)
審査を通過された方にはYAMAPより後日連絡をさせていただきます。審査を通過された方のみが、本取り組みへ参加可能となりますので、あらかじめご留意ください。
【応募フォームはこちら】
YAMAPアプリにログインの上、応募フォームへアクセスしてください。
※応募フォームにご記入いただいた内容をもとに厳正な審査を実施し、参加者を決定いたします。審査を通過された方にはYAMAPより後日連絡をさせていただきます。審査を通過された方のみが、本取り組みへ参加可能となりますので、あらかじめご留意ください。
※審査の都合上、面談を実施させていただく場合は別途ご連絡差し上げます。
※参加費はフィールドワークでの宿泊・食事代等を含みます
※フィールドワーク現地集合場所(和歌山県田辺市近辺)までの交通費は各自負担です
※オプションプログラムの申し込みは任意です
〜費用参考情報〜
交通費:東京駅 ⇆ 紀伊田辺駅:38,020円(往復)
※電車利用(東京駅〜新大阪駅新幹線利用)の場合

山里舎
金 哲弘 氏
2016年に本宮町に移住し、世界遺産でもある大斎原で地域の方に助けられながら無農薬でおこめづくりを開始。個人参加のおこめづくり体験会も実施する。高齢化の波に押された耕作者減少に伴う休耕田の増加に歯止めをかけるため「大斎原の景観を守るプロジェクト」を2023年からスタート。
人間関係・仲間作りファシリテーター、guesthouseシタノイエ運営、熊野古道だけではない熊野の魅力を伝えるアテンドなど、蘇りの地熊野で山里舎として活動中。

中川政寿 氏
和歌山県龍神村を拠点に活動するトレイルランナー。熊野古道との出会いをきっかけに龍神村へ移住し、現在は“幻の熊野古道”とも呼ばれる奥辺路の再生に取り組む。仲間や地域コミュニティとともに、道普請の考え方をベースにした登山道整備を継続して行っている。今回は龍神での奥辺路整備体験において、周りの自然環境にあわせた環境負荷の少ない工法で、熊野の道を守り次代へつなぐための実践を指導いただく。

和歌山県世界遺産センター
詳細調整中です。

低山トラベラー
大内 征 氏
歴史文化を辿りながら日本各地の低山・霊峰をたずね、自然や人の営みに触れるローカルハイクの魅力を探究。高山のピークハントだけではない“文化的な歩き旅”の情景を、文筆・写真・講演などで伝えている。
NHKラジオ深夜便「旅の達人~低い山を目指せ!」のレギュラー出演をはじめ、NHKBS「にっぽん百名山」等の登山番組に多数出演。近著に『低山からはじめるソロハイク超入門』(山と溪谷社)がある。NPO法人日本トレッキング協会理事。熊野古道・サンティアゴの道 共通巡礼アンバサダー。
※「熊野リボーンプロジェクト」は田辺市・ヤマップの共同企画です。低山トラベラー大内征氏がメンターとして全体の案内を務めます。
今年で7年目を迎えた熊野REBORN PROJECT。約70名の卒業生のみなさんは、それぞれの形で熊野古道、田辺市との関係を継続して築いてくれています。
卒業後も熊野古道を歩きに田辺市を訪れるもよし、このプロジェクトで繋がった仲間とまた集うもよし…。熊野古道・田辺と出会い、そして結ばれる絆も想像しながらぜひエントリーください。
公式サイトはこちら
卒業生インタビュー:なぜ、彼らは熊野に戻ってくるのか? YAMAPユーザー70名以上が関わり続ける「熊野REBORN」の正体
プロジェクトレポート:「続く」関係人口のつくりかた – 熊野REBORN PROJECTの舞台裏 –