雨天続きや忙しさが理由でなかなか山へ行けない…というときは、YAMAP(ヤマップ)の「モーメント機能」の出番。ふとした時に山への愛をつぶやいたり、家や街で山についての情報収集をしてみたり…。そんな【登山へ行かずとも山を身近に楽しめる方法】があるんです。ナビゲーターは開発担当の大塩さん。モーメント機能の使い方をマスターして、登山の楽しみ方の幅を広げましょう。
2020.08.04
大塩 雄馬
YAMAPスタッフ/iOSエンジニア
「モーメント機能(以下、モーメント)」をひとことで例えるなら、登山時以外でも山を感じられる機能、と言えるかもしれません。
YAMAPを使うと、歩いたルート(軌跡)や山行中に撮影した写真など、登山の記録を「活動日記」として共有することができるのですが、これらは山に登ってこその機能。台風や大雨など悪天候が続く場合など、山へ行きたくても行けない場合は、山に関する交流を図りにくい側⾯がありました。
そこで「新・ユーザー投稿型コンテンツ」として開発されたのが、このモーメントです。ユーザー投稿型コンテンツという意味では、活動日記に次ぐ第二の機能と言えますが、モーメントが活動日記と大きく異なるのは、その手軽さと幅広さです。
投稿するのは写真とテキストのみ(またはそのいずれか)。⽇々のちょっとした出来事、思い浮かんだこと、登⼭仲間にだけお知らせしたいことなど、何でもこまめに、瞬時に共有することができます。
山へ行きたくても行けない、登山したくてもできない…といった状況でも、日常的&手軽に山の世界に浸ることができる。それが、モーメントなのです。
ここからは開発ストーリーや僕自身の想いにも触れながら、「活動日記との違い」「モーメントの魅力」を紹介していきます。
活動日記は、基本的には登山などのアクティビティを軌跡として残し、そこに写真やテキストなどの情報を書き加えて日記形式にして公開するというもの。そのため活動日記を作るには、実際に山に登るなどして軌跡を取る必要があります。言い換えれば、活動日記は作成するためのハードルがやや高く、投稿できる場面も限られてくるという難点があるということ。例えば山にしばらく登らないことで活動日記が書けなくなると、その結果としてフォロワーと交流する機会が減ってしまうということも考えられます。
実際、僕も過去には半年以上も山に登ることができない期間がありました。当然、YAMAPをプライベートで使う機会もほとんどなくなってしまうわけですが、頭の中は山のことでいっぱい…。その思いを気軽に吐き出せる場所が、YAMAPにあってもいいなと考えていました。
こうした気づきもあり、僕たちは軌跡を伴わないシンプルな投稿機能、そして「山に登っていないときにも積極的に使ってもらえるサービス」として、モーメントを作りました。
モーメントを使えば、アクティビティに依存しない多様な内容の投稿を日常生活の中でいつでも書くことができるので、YAMAPで繋がっている仲間同士、これまでなかった切り口で交流をするきっかけづくりとして大いに活用いただけると思います。ぜひ今日からモーメントを使いまくって、登山を、山を、もっともっと楽しみ、盛り上げていきましょう!
ちなみに、機能名称である「モーメント」は、日本語で 「瞬間」という意味で、その名のとおり日常のできごとや感情などをふと思い立ったときにすぐ投稿できる手軽さといったニュアンスが込められています。
※投稿されたモーメントは、アプリの「タイムライン」なる場所に表示されます。従来、ここは「フォローの活動日記」という名称でしたが、今後はタイムラインと呼び名が変わり、自分がフォローしているユーザーのモーメントと活動日記が一緒に流れてくるようになります。
ここからは、モーメントの使い方として具体例をいくつかご紹介します。まだ今一つモーメントの使い方がわからないという方にも、具体例を通して、モーメント利用シーンのイメージを掴んでもらえたら嬉しいです。
山をテーマとした書籍や映画の感想は、モーメントとして投稿しやすい内容のひとつです。フォロワー同士で、読んだ本の感想を共有したり、新たな作品を知るきっかけになるかもしれません。
登山・キャンプ用品の購入報告や、使ってみた感想などを書いて、ユーザー同士でギアについてレビューし合うのも面白いと思います。
山のことも、山とは直接関係ないことも、積極的に投稿してみましょう。フォロワー同士、意外な一面を知ることができるかもしれません。「写真なし・テキストのみ」の投稿にはグラデーションの背景が自動的につくため、タイムラインが賑やかな雰囲気になります。
※グラデーションの色はランダムに決定されます。
上の画像は僕(YAMAPでは「noramimi」という名前です)が実際に投稿したモーメントです。
今年のレースは出場しようかどうするか?…といった、独り言のような投稿(文字だけのシンプルな投稿)でも、そこからフォロワー同士の会話が生まれたり、逆に自分のフォローユーザーのモーメントを見て、「あぁ、この人はこんなことを考えているんだな」という発見があったり。
アイデア次第で、モーメントならではの新たな楽しみ方が色々とできると思います。登山以外にも、例えばドライブ中に偶然出合った風景を気軽に投稿する、みたいな使い方をしてみてもいいでしょう。
活動日記は軌跡をとることが前提となっているため、ボルダリングやキャンプなどの日記は相性がよくありませんでした。
しかし、モーメントにはそのような縛りが発生しません。アクティビティの種類を問わず、自由に書くことができます。
僕はYAMAPのエンジニアでありつつ、いち登山好きユーザーでもあります。僕自身がそうであるように、登山が好きな人は、山に登っている時間以外も山のことを考えているはず。だから、彼らにとって日常生活のより広い場面で役に立つサービスを提供していくことは、YAMAPの大事なミッションだと考えています。将来的には「YAMAPのタイムラインを眺めていれば、登山にまつわるあらゆる情報をキャッチできる」という世界観をつくれたら…という想いもあります。
モーメントはその第一歩。モーメントを使うことで、より多くの方々に、登山時「以外」の情報収集やユーザー同士の交流の場(コミュニティ)として、YAMAPを使っていただける一つのきっかけになればと思い、開発を進めてきました。
まだ詳細は未定ですが、モーメント機能自体のアップデートは今後も積極的に行っていく予定です。今後にも期待していただきつつ、まずはモーメント機能をたくさん使ってもらえたら嬉しいです。