「自然界と人間のルールは、ほとんど合わない。人間の世界よりも、自然の世界の方が本物という気がする」。こう語り、快適な都市の中に閉じこもるようになってしまった社会の姿に疑問を投げかけるのが、作家の池澤夏樹さん。
その考えに大きな影響を与えたのが、アラスカの大自然に身を置き、動物や人々の暮らしを記録し続けた写真家・星野道夫さんとの親交でした。
今は亡き星野さんとのエピソードと共に、「便利ではあるが、幸せではない」という現代社会で、生きものとしての感覚を取り戻し、自然のなかで遊ぶことの大切さについてお聞きしました。
2023.08.26
YAMAP MAGAZINE 編集部