新ドラマ『下山メシ』・志田未来さんが登って食べる|登山好き大共感、喫茶ナポリタンや食堂あじフライの名店も

下山中に「何食べに行こうかな」「お肉、食べたい」とご飯のことを考え始めたら、登山も終盤。そんな登山好きが共感せずにはいられない新ドラマ『下山メシ』(テレビ東京)が2024年11月14日(木)から放送されます。

町中華のチャーハンや餃子、食堂のあじフライ定食、喫茶店のナポリタン……。

これらの「下山メシ」に舌鼓を打つのは、志田未来さん。ドラマの舞台裏や見どころについてお話を伺えば、「お芝居の域を超えている、仕事じゃないみたい」と笑顔でYAMAP MAGAZINE編集部に語ってくれました。

2024.11.14

嘉島 唯

ライター

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テレビ東京の新たなご飯シリーズ『下山メシ』

山から下りて、疲れた肉体にガツンと沁みわたらせたい炭水化物。鼻腔をくすぐるお肉の匂い、脳を心地よく刺激する食感。登山後に立ち寄るお店での食事は格別です。

そんな感動を追体験させてくれるのが、テレビ東京系で11月14日(木)深夜24時30分から始まる新ドラマ『下山メシ』。

登山ガイド・西野淑子さんの著書『関東周辺 美味し愛しの下山メシ』(山と溪谷社)を原案とした「山」と「飯」をかけあわせた物語です。

主人公・いただきみねこを演じるのは、テレビ東京初主演の志田未来さん。我々、登山者が普段やっていることを志田未来さんが演じてくれる!とあって、実際の山やお店での撮影の様子などについてお聞きしました。

ナポリタン×ピザ、炭水化物2品をぺろり

── 『下山メシ』は主に登山と食事シーンで構成されていますが、毎日どんな風に撮影しているのでしょう?

早いときは朝3時に起きて現場に行って山に登っています。2日かけて登山シーンを、次の1日に食事シーンを撮るのが基本のルーティンみたいになっていて、10月はほぼ毎日山にいます。

── 印象に残っているご飯はありますか?

印象に残ってるのは、大野山の回に登場する「喫茶モンタナ」です。小田急線・新松田駅のすぐ近くにあるレトロな雰囲気の喫茶店で、自家製ハンバーグや生姜焼きにも目移りするのですが、ドラマではナポリタンとコーンピザを注文しています。

ナポリタンは細切りのピーマンとか玉ねぎの炒めた野菜のシャキシャキ具合と、多めに入ったベーコンが最高で、ナポリタンだけでもボリュームがあるのですが、ドラマ内では追加でピザも頼んじゃうという。

私は普段、炭水化物を2品食べることがほとんどないので「食べられるのかな?」と思いもしたんです。でも、おいしすぎて全然ぺろり(笑)。とろっとしたチーズがたっぷりで最高でした。付け合せの汁物が、ティーカップに入ったお味噌汁なのもすごくよかったです。

『孤独のグルメ』のプレッシャーをはねのける

── グルメドラマは食べ物が冷えたり、たくさん食べないといけなかったりとハードそうにも見えます……。

食事シーンの撮影日は朝からコーヒーしか口に入れないようにしています。大体14時過ぎにやっと一口目を食べられるのですが、お腹が空いているので、一口目がすごく美味しい!

調理している最中の音や香りも食欲を刺激するので、お店の席に座っている時の顔はもはやお芝居じゃないと思います(笑)

現場では準備に時間がかかって料理が冷えてしまっても、もう一回温め直して「おいしく食べられる」状況にして下さるので、心の底から味を楽しんでいます。

食事のシーンも大事なドラマなので、撮影の前には、同じテレビ東京の『孤独のグルメ』を見返しました。松重豊さん演じる主人公の井之頭五郎さんは、表情が静かなのに、繊細でしっかりと旨味が伝わってくるので。

「どうすればこんな風にごはんの魅力を伝えられるのだろう……」と考えたりもしましたが、あまり見続けるとプレッシャーになってしまうので見過ぎないようにしています(笑)

役のキャラクターが違うというのもありますが、私の場合は「できるだけ空腹で食べる!」ことで味や臨場感が伝わればいいなと思っています。

── みねこはひとりで登山に出かけるタイプですが、ご自身と共通点はありますか?

ひとり行動が多いところ……かな。もちろん誰かと一緒に行動するのも楽しいんですけれど、「ここに行きたい」「これを食べたい」の欲が強いので、いろんなところにひとりで行っています。焼き肉もひとりで行けますね。

性格的には人見知りなところも似ています。ドラマの1話では登山している最中に、すれ違った方に「こんにちは」と挨拶されてドギマギしながら返すシーンがあるのですが、みねこも私も人の目を見ながら話すのが苦手なので、毎回緊張してしまいます。

人気の低山が各話に登場|陣馬山の展望に感動

── 今まで撮影で行った山で気に入ったところはありますか?

今のところは、4話で登った陣馬山が印象に残っています。標高は850mぐらいなんですけれど、撮影日は空気が澄んでいたのもあって丹沢、奥多摩、房総半島まで360度見渡せて気持ちよくて。富士山を雄大に感じられるものいいですよね。
撮影中の登山で初めてトレッキングポールを使ったので、ギアの効果を実感できたのもよかったです。秋の紅葉はもちろんですけど、春はヤマザクラ、冬はシモバシラみたいな感じで、一年中花を楽しめるらしいので、他の季節も行ってみたいなと思いました。

── 山での撮影は大変じゃないですか?

私は私物だけを持って登らせていただいているので、重い機材を運んでいらっしゃるスタッフの皆さんに比べたら全然です!

山での撮影だからこそ、現場ではゴミを持ち帰るようにみんなで心がけています。ペットボトルのゴミもたくさん出ますが「飲んだ分は各々持ち帰る」という意識が共有されていますし、立ち位置に印をつけるバミリのテープも絶対に残さないように声を掛け合っています。

── 意識が徹底されているんですね。志田さんはプライベートで山に登りますか?

高尾山や大山には行ったことがあるのですが、がっつり登山の経験があったわけではないので、最初は体力面が心配でした。

でも、今回は標高1000m以下の低山登山がメイン。撮影では初心者向けの山から徐々に難易度があがるようにスケジュールを組んで下さったので、今のところ筋肉痛もありません。

『下山メシ』直前のお休みでは、ハワイのダイヤモンドヘッドに登りました。「いや、このあと仕事で山にたくさん行くのに」と登ってから気が付きました(笑)

仕事の前にサウナに入ることも

── 夏頃には那須のプライベートサウナに行かれてましたね。

友だちを誘って、バーベキューをしてサウナに入ってのんびりしてきました。数年前からサウナにはよく行っていて、佐賀〜熊本〜福岡とサウナをめぐる旅に出かけたこともあります。羅漢の湯とかサウナラボを回って帰って来るという、それだけの旅なのですが(笑)。羅漢の湯は外気浴がすごく気持ちよくて、途中で甘いものをつまめるのも嬉しかったです。

── 都内のサウナには行きます?

行きます。一時期は家の近くにサウナがあったので、仕事の前にも行ってました。

── 仕事の前!

リラックスしたいときはサウナ→水風呂→外気浴を3回転するのが好きなのですが、仕事前は1回転。1回転だとシャキッとするので、午前中にサウナに行ってから現場入りすることもありました。

でも趣味って言えるほどでもなく、エンジョイ勢だと思います。基本的に友だちに勧めてもらったり、自分で気になったものは試しにやってみる性格なので。

── 試しにやってみて好きになったら続ける、的な?

そうですね。昔はいろいろなことをガチガチに固めるのが好きで、旅行に行くのも「しおり」を自作していたのですが、30代に差し掛かったタイミングで「もっとゆるく生きてもいいのでは?」と思うようになってきたような気がします。力が抜けたのかな。

── 流されるのも悪くないと。『下山メシ』でも、何か新たなものを発見できそうですか?

みねこは一人で登山をする子なので、いいギアをたくさん持っている設定なんです。私はこれまでスニーカーで山に行っていたので、今回トレッキングシューズの性能に驚きました。今一番欲しいものかも。

── 山に興味が。

もうすぐ紅葉のハイシーズンなので、紅葉を見て、その後温泉に入ってご飯を食べて帰るのをやりたいですね。

『下山メシ』は、私みたいな登山未経験の人でも行きやすい場所が多く出てきますし、その帰りにフラッと寄れる駅近の名店もたくさん登場します。私もプライベートで行きたいなと思っていますし、ドラマと同じルートを真似すると、充実した1日になると思います。心の底からオススメです!

ドラマ『下山メシ』舞台の山

第一話 御岳山
はらしま食堂「あじフライ定食」
下山メシ聖地巡礼マップ#1(御岳山)を見る

第二話 高尾山
炭火焼肉ごしち「薬味ロース」
下山メシ聖地巡礼マップ#2(高尾山)を見る

第三話 大野山
喫茶モンタナ「ナポリタンとコーンピザ」
下山メシ聖地巡礼マップ#3(大野山)を見る

第四話 陣馬山
焼鳥味はる「つくね・ねぎま・ささみ梅」
下山メシ聖地巡礼マップ#4(陣馬山)

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『下山メシ』ドラマ情報

放送開始:2024年11月14日スタート、毎週木曜深夜24時30分~25時
放送局:テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送

*「TVer」で全国どこからでもリアルタイム配信
*広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東 HP、TVer、Lemino)で見逃し配信

下山メシの最新情報:テレビ東京公式サイト

撮影:藤田慎一郎

嘉島 唯

ライター

嘉島 唯

ライター

新卒で通信会社に営業として入社、ギズモードを経て、ハフポスト、バズフィード・ジャパンで編集・ライター業に従事。現在はニュースプラットフォームで働きながら、フリーランスのライターとしてインタビュー記事やエッセイ、コラムなどを執筆。