約400件の応募をいただいた「YAMAP動画コンテスト2020」。ついに大賞と優秀賞が決定しました。作品の一つひとつをYAMAPメンバーで目を通し、動画がつくられた背景なども含め議論。選定が本当に難しく、惜しくも入賞とならなかった作品の中にも賞に値する作品が数多くありました。そういった作品も多くの方の目に触れて欲しいと考え、今回は大賞・優秀賞の2作品に加えて、入賞とならなかった作品たちもご紹介させていただきます。
2020.10.26
YAMAP MAGAZINE 編集部
タイトル:秩父多摩甲斐国立公園 70周年企画-水の森と生きる-
クリエイター:Tokyo Climb
コメント:私たちの住む東京を玄関としたこの秩父多摩甲斐国立公園は、今年70周年を迎えました。そのタイミングにこの動画コンテストの第一回目が開催されたという奇跡に感謝致します。コロナ禍という状況の中、山と我々登山者の交差点である「山小屋」の経営も変革の時を迎えています。僕たちはこれからもそこで働く人たちにフォーカスし、人、自然のありのままの魅力を伝えていけるよう活動していきます。この動画がきっかけとして、多くの登山者がこの国立公園の魅力に触れていただけたら幸いです。
YAMAPから:まず言わせてください。こんなにも素晴らしい動画をつくっていただき、本当にありがとうございます。何かの公式映像かと勘違いをするほどの映像でした。秩父と奥多摩の美しい山の映像に、山小屋などの方への取材(それもすごい量)の映像を交えることで、地域の魅力が立体的に伝わってきました。インサートの美しさ、お話の切り取り方、構成力、どれをとっても素晴らしく、満場一致での大賞です。おめでとうございます!
タイトル:コーヒー日和
クリエイター:カドキン
コメント:コロナ禍で(当方、広告写真のカメラマンを生業としております)仕事が激減しまして、空いている時間を何かに活かしたいと思い、いつかタイミングで仕事に繋げていきたいと思っていたムービーを学び始めました。勉強を始めるや否やこの動画コンテストの告知が目に入り、このコンテストに出す為に尚更勉強に力が入りました。(お陰様でこれが僕の処女作品とあいなりました)このような形で結果にまで結びつき心より感慨無量です。これからも山の、自然の素晴らしさを(もちろん山で飲むコーヒーの格別さも!)写真や映像、音で伝えていければと思ってます。本当にありがとうございました。
YAMAPから:優秀賞は決定が難航しましたが、独特のテーマを持った「コーヒー日和」を選ばせていただきました。コーヒーを飲むための登山。ゆっくりとリラックスするための登山。とても贅沢でいいなと思いました。エッセイドラマのような雰囲気で、この動画にしかない世界観があるのも素晴らしかったです。おめでとうございます!
どの作品が入賞してもおかしくないものばかり。みなさんに見てほしい動画がたくさんあるので、一気にご紹介します!
まるで山が生き物かのように思えてくるタイムラプス。今回のコンテストにもたくさんのタイムラプス作品が寄せられましたが、その中でもこちらの作品が素晴らしかったです。5年分の圧縮された時間をご堪能ください。
短い尺の中に登山の良いところがリズムよく収められていました。所々にユーモアある演出もあって、一本の映像としての完成度がとても高かったです。
バースデーソングを歌っている冒頭のシーンで心を鷲掴みに…。みらいちゃん、自然のパワーをもらって大きくなってね。お誕生日おめでとうございます!
独特な色調とダークさを感じるカット。ブルーシーな音楽も相まって、素晴らしい世界観でした。シンプルにかっこよかったです。
朝の気持ちの良い時間帯の樹林帯。空気感がひしひしと伝わってきました。山といえば稜線や山頂が注目されがちですが、そこにいく過程も愛しいですよね。
ゆとりあるテント泊登山の楽しさが伝わってきますね。お肉食べたくなりました。くじゅう連山をピンク一色に染めるミヤマキリシマの美しさも素晴らしいです。
冒頭「一体何を見ているのだろう」と思っていたら、いつの間にか最後まで見入っていました。ダンスはもちろんですが、スローモーションや逆再生などのギミックもあって面白かったです。
山と珈琲の映像は他にもありましたが「山と茶道」の動画は唯一でした。山のお茶、体験してみたいですね。樹林帯の光や開放感ある稜線も美しく、山登りの映像としてもとても楽しかったです。
山を走る魅力が伝わるトレイルラン映像でした。疾走感では本コンテストNo.1間違いなしです。竜ヶ岳のシングルトラックを走るのは気持ちよさそうですね。
手に汗握るクライミング映像。つい「がんば!」と声を出してしまいそうで、最後は見ている方も達成感がありました。ドローンを使った映像も美しかったです。
2020年の夏山のシネマティックな映像をまとめた作品。ストレートな言葉が響きました。この動画を見て、一方を踏み出す未来のハイカーがいたら本当に嬉しいですね。
「なぜ山を登るのか?」という永遠のテーゼから始まる動画。ベータろぉさんが、いろんな山仲間と楽しんでいる姿を見ると、その答えは動画にある気もしてきます。
とにかく旅がしたくなる動画でした。音楽もぴったりです。「行きたい所に行き 見たい景色を見て なりたい自分になれ」とっても良い言葉ですね。
見ざるをえないタイトルにやられました。悪魔めささんの語りにご注目ください。
“締め切りを過ぎてしまいましたがせっかくなので”と動画の概要欄にありました。いやいや、間に合わせて欲しかった!というくらいクオリティの高い静寂な登山の映像でした。
さらに投稿作品を見たい場合は、YouTubeで「#YAMAP動画コンテスト2020」のタグのついている動画を検索してみてください。
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