2019年11月20日、ヤマップでは「登山の新しい学びの場」をつくるためのイベント「YAMAPアカデミア」を東京都御徒町で開催しました。今回は当日の様子を臨場感あふれる動画でお届けします。
2020.02.06
YAMAP MAGAZINE 編集部
「YAMAPアカデミア」とは、ヤマップと登山家・花谷泰広氏が協同で開催するイベント。毎回、登山業界のキーパーソンをゲストとして招き、花谷氏との対談や参加者の皆さんを交えたワークショップを行い「登山の新しい学びの場」をつくり出す試みです。
第1回のゲストは世界に14座ある8000m峰を完登し、日本人初の14Summiter(フォーティンサミッター)となったプロ登山家の竹内洋岳氏。当日は2人の話を聞こうと多くの方に参加いただき、会場は満員。オンラインで遠隔地からの参加も多数ありました。
1971年東京都生まれ。1995年にマカルー(8463m)遠征隊に参加し、8000m峰登頂を成功させる。以降エベレスト(8848m)やダウラキリ(8167m)など、世界中に存在する8000m超の全14座を完全登頂。日本人初の14 Summiter(フォーティンサミッター)となる。公式サイト:https://www.fourteen14.co.jp
1976年兵庫県生まれ。2012年にキャシャール峰(6770m)南ピラー初登頂でピオレドール賞を受賞。2015年より若手登山家養成プロジェクト「ヒマラヤキャンプ」を開始。2017年より甲斐駒ヶ岳の七丈小屋の運営を開始数など、国内外で幅広く活動中。公式サイト:https://www.hanatani.net/
エベレスト、K2、アンナプルナ、ガッシャーブルムⅠ峰・Ⅱ峰…世界中に14座ある標高8000m超の山々。それらはすべて中国・ネパール・インド・パキスタンに広がるヒマラヤ山脈とカラコロム山脈に存在し、ピークハンターたちの憧れを集め続けてきました。
標高8000m。
それは我々が生活する環境と比較して酸素濃度3分の1、気温は氷点下15〜35度、さらには常時強風が吹き荒れるという過酷な環境。
今回のゲストの竹内洋岳氏は、日本人としては初めて、世界中に14座ある8000m峰をすべて完登したプロの登山家です。対する花谷氏もチョ・オユー(8201m)登頂を始め、世界中の高山に挑み続けてきた生粋の登山家。
およそ生物が生存し得ない過酷な環境での山行。死地を経験し、そしてそこから生還した登山家の2人が語る冒険の物語は、聞くものの心を捉えて離さない迫力に満ちていました。
雪崩や滑落、錯乱するほどの激痛を伴う怪我、過酷な環境による心神喪失、大切な仲間の死。
そんな極限の状況下で登山家たちが抱いた「恐怖」「怒り」、そしてそれでもなお、頂上を求めてやまない「情熱」。それは、当人たちの口から語られることで、より一層輝きを増し、私たちに登山という領域を超え、挑戦することの意味、自分自身で進む道を決めることの尊さを教えてくれます。
全編1時間15分。収録されたエピソードの数々は、他の誰でもない実際に山に挑んだ2人だからこそ語ることができる真実の物語。ぜひ、お楽しみください。
大好評のうちに幕を閉じた第1回「YAMAPアカデミア」。参加者からは「登山家本人からナマで聞くと、やっぱり臨場感が違う!」「また次回も参加したいです」と嬉しい声を多くいただきました。
次回開催は2020年3月2日(月)PM7:00〜PM9:00(開場PM6:30)、場所は、東京都江東区門前仲町のハイパーミックス門前仲町を予定しています。ゲストはオリジナル登山ギアの製造や、海外登山ギアの輸入を手掛けるマジックマウンテン創業者の国井治氏。自身もヒマラヤやヨーロッパアルプスへの遠征経験を持ち、凍傷や雪崩に襲われつつも、死地を潜り抜けてきた同氏。
極限の環境へのあくなき冒険、そしてビジネスでも起業という大勝負。ダイナミックに人生を生きてきた国井氏と登山家花谷氏の対談にどうぞご期待ください!
「YAMAPアカデミア」は会場参加のほか、オンラインでのリアルタイム視聴も可能です。ぜひ遠方の方もこの臨場感をオンラインでお楽しみください。