山が好き、登山が好き。そんな山や自然を愛する人々の、等身大の言葉と山を楽しむ姿をお届けします。
2021.11.17
YAMAP MAGAZINE 編集部
”
一歩を、信じる。
受験に意味があるのかは分からない。
ただ一歩一歩、自分の力でつかみ取った景色は、
生涯忘れられないだろう。
”
これは、とあるコマーシャルでの話。
受験生がそう語りながら、冬の宝剣岳に登る姿が忘れられなかったという。
山をはじめようと思った頃には、山はすっかり雪模様。
そうして雪山から始まった彼女の山旅。どうやら今では「雪の女王」と呼ばれているそうで…。
同じ山でも、登る季節によって景色が全然違くて。
やっぱり登山って、四季を通して全部がベストシーズンだなって思うんです。
人が少なくて、静かで、厳かな雪山がいちばん好きです。
でも、いい意味で雪山が怖いと思うことも増えてきました。これからも安全にたのしめたらいいなあ。
突然変異で土地がゴゴゴって隆起してオフィスが山頂にあったら、山で過ごせるし、お仕事もきっともっとたのしくなるのに!なんて、思うこともあります。笑
そのくらい、山に取り憑かれることもありますね。
ちょっと前に、お母さんを連れて雪山に行ったんです。今まで心配しちゃうと思って、雪山のこととかちゃんと話せてなくて。
歩きながら今まで登った山々を指差しながら話すと、「すごいね!いい趣味見つけたね!」と褒めてくれたんです。
なんだか、雪山のことも私のことも認めてもらえたみたいで、その日からもっと山が好きになりました。
山におけるすべての瞬間が好きだけど、今まで登ってきた山と、これから登りたい山を見つめる時間が、わたしにとって至福なんです!
雪山であたたかいご飯を食べたり、飲み物を飲むのが本当に最高で…
やっぱり登山にはしあわせしか詰まってない!
厳しい山もしんどい山行もたくさんあった。
CMの受験生の彼じゃないけど、まさに一歩を信じて登り切った山頂の、そこから見た景色は
きっとこれからも忘れられないと思います。
次はどの山に登ろうかな。