一年に一度だけの ”新しい年を迎える儀式” として拝みたくなるのが「初日の出」。登山地図GPSアプリ「YAMAP」に投稿される活動日記から、初日の出登山で人気の山をピックアップしてみました。ご来光の美しい投稿写真と共に、「初日の出登山」で人気の山をご紹介します!
2021.12.24
YAMAP MAGAZINE 編集部
年に一度の特別な存在「初日の出」。昇る太陽の暖かさとありがたさを感じ、一年のはじまりに心も落ち着きます。それが、遠くまで見渡せる山の上からの風景であれば、さらに格別の味わいに……。
そこで今回、YAMAPでは日々アプリに投稿されるユーザーさんの登山活動データ(活動日記)から、2021年1月1日の行動データを分析 [※1] 。「山の上から眺める初日の出の人気スポット」を、エリア別にランキングとして抽出しました。ご来光の美しい投稿写真と共に、「初日の出登山」で人気の山をご紹介します!
[※1] データ抽出方法:2021年1月1日 午前7時前(日の出前)に山頂に到達し、同日に山頂から下山した人数をエリア別に集計し、多い順にランキング
札幌の景色を一望できる「藻岩山」。山頂から眺める、初日の出が地平線を真っ赤に染める様子は感動的です。例年はロープウェイの早朝臨時便も運行しています。
続いてご紹介する「三角山」も、藻岩山と同じく札幌市街を一望できる山。お馴染みの初日の出スポットとして、地元の方々に親しまれているようです。
「函館山」とは、展望台のある御殿山(334m)をはじめとした13の山々の総称のこと。展望台がある主峰の御殿山と汐見山(206m)が、初日の出スポットとして人気です。
福島・宮城の県境に位置する「鹿狼山」。低山ながら山頂からの眺望がよく、毎年元旦には太平洋の大海原から昇る初日の出を見る人々で賑わいを見せます。
独立峰でピラミッド型の山容が特徴的な、岩手県盛岡市の「姫神山」。岩手山、早池峰山とともに「北奥羽三霊山」と称される名峰です。山頂からは360度の大パノラマ、岩手山の雄姿を楽しめます。
福島県いわき市の「月山」は、東北百名山・うつくしま百名山にも選定されている「二ッ箭山」を構成する一座。古くから修験道の行場として栄えた岩峰群のひとつで、地元では初日の出スポットとして登られることも多いようです。
神奈川県、丹沢の名峰「塔ノ岳」は、初日の出と富士山の両方が見える、眺望が良い人気の山。例年、多くの登山者で賑わいます。夜明け前のナイトハイクで目指すほか、山頂付近の山小屋に宿泊し御来光を拝むという手も。
茨城県の「筑波山」は、男体山(871m)と女体山(877m)からなる双耳峰。女体山はロープウェイから近く、初日の出の時間帯に人気が高いスポットとなっています。
丹沢で人気の「大山(おおやま)」。元旦は、大山阿夫利神社への初詣も兼ねての御来光登山が人気です。登山道途中の富士見台からは、綺麗な富士山も眺められます。例年は、大山ケーブルカーも運行しています。
なお、例年であれば初日の出スポットとして賑わいを見せる「高尾山」は、今回はランクインせず。おそらく新型コロナウイルス感染拡大防止により、高尾山山頂の大見晴園地が閉鎖されていたためかと推察されます。
山梨・静岡の県境にある「竜ヶ岳」は、富士山の雄姿を間近に見ることができる人気の絶景スポット。日の出の方向と富士山の方向が一致する「ダイヤモンド富士」の名所としても有名です。ふもとっぱらキャンプ場でのキャンプも楽しめます。
富士山と初日の出をセットで楽しめる山梨県の「三ツ峠山」。富士山だけでなく、南アルプスや北アルプス、奥秩父、八ヶ岳なども眺めることができる、眺望の山です。三ツ峠山=開運山、御巣鷹山、木無山の3ピークの総称であることから、一年の「開運」を願って登る人も多いようです。
福井県福井市と鯖江市の境にある「文殊山」は、古来より信仰の対象となってきた霊山。山頂には文殊菩薩が安置されており、毎年、正月三ヶ日には干支の置物がいただけるそう(数に限りあり)。初詣を兼ねて登る人も多いようです。
愛知県豊橋市にある「座談山」は、山頂から南アルプス、富士山、浜松市街、豊橋市街や太平洋を見渡すことができる眺望の山。雲谷山(300m)、神石山(325m)、船形山(276m)など周辺の山々も、初日の出の人気スポットになっています。
静岡市駿河区と静岡県焼津市にまたがる「満観峰」は、その名にふさわしく、見事な眺望を楽しめる山。富士山や南アルプス、伊豆半島や駿河湾を一望できます。「焼津アルプス(高草山・花沢山・満観峰)」とも称される、人気の里山です。
静岡県掛川市の「粟ヶ岳」も、地元民に愛される里山の一つ。山頂にある阿波々神社の境内には遠州七不思議の一つ「無間の井戸」があり、願い事が叶う「無間の鐘」を埋めたという伝説が残っています。
奈良県と大阪府にまたがる「金剛山」は、金剛山地の主峰。加えて、葛木神社が立つ葛木岳(1,125m)、湧出岳(1,111m)も初日の出スポットとして人気があります。葛木岳は神域のため立ち入ることはできず、国見城跡、転法輪寺、売店などのある広場を山頂としています。
続いての「大和葛城山」も、大阪府と奈良県の県境に位置する山です。山頂は開けていて、大和三山や大阪、京都までを望めるパノラマビューが楽しめます。例年は奈良県側にあるロープウェイが運行しています。
兵庫県加古川市と高砂市にまたがる「高御位山」は、山頂・稜線から市街地や瀬戸内海が一望できる眺望の山。高御位山を含む周辺の山々(東播磨丘陵地高御座山系)は「播磨アルプス」の愛称でも知られ、きれいな初日の出が拝めるスポットとしても人気があります。
山口県防府市の「右田ヶ岳」と「石船山」は、あわせて登られることの多い里山。山頂からの眺めもよく、海と里の美しい風景をたっぷりと堪能することができます。天気がよければ、遠く九州まで望むことができます。
岡山県南部に位置し、倉敷市と総社市にまたがる「福山」。山頂は眺望良好で、地元では手軽なハイキングに最適な場所として親しまれています。ちなみに、隣接する「幸山」とあわせて両山をめぐる周回コースは、それぞれの頭文字をとって「幸福の小径」の名がつけられています。
神体山として信仰される、広島県・安芸の宮島の最高峰「弥山」。山頂からは、初日の出と共に、360度のパノラマで、 瀬戸内海とそこに浮かぶ島々が楽しめます。例年、ロープウェイが運行しています。
愛媛県の「石鎚山」は、日本百名山のひとつで西日本の最高峰です。一面の雪景色と天狗岳を染める御来光は、まさに感動的な美しさ。例年ロープウェイが運行しています。
高知県高知市にある「鷲尾山」は、低山ながら浦戸湾から太平洋に広がる絶景を楽しめる、ファミリーハイキングにもぴったりな山。眺望がいいだけあって、元旦にはご来光を目当てに多くの人が訪れます。筆山から、今回第3位にランクインした「皿ヶ峰」、鷲尾山を経て烏帽子山を縦走するハイカーが多いようです。
「霧島山」は、九州南部の宮崎県と鹿児島県県境付近に広がる火山群の総称で、「霧島連山」や「霧島連峰」などの名称でも知られています。なかでも霊峰「高千穂峰」は、360度の展望が楽しめる初日の出の人気スポットとなっています。
大分県南西部に位置する「くじゅう連山」は、九州本土最高峰の中岳を筆頭に標高約1,700m級の山々が連なるエリア。なかでも、沓掛山(1,503m)や久住山(1,786m)が初日の出スポットで人気です。
福岡県筑紫野市と太宰府市にまたがる「宝満山」は、古来より ”神が降り立つ山” として崇められてきました。山頂からは街並みが一望できます。大宰府の裏に位置する竈門(かまど)神社は、アニメ「鬼滅の刃」の影響で人気です。
「初日の出登山」をテーマに、ご来光の美しい投稿写真と共に全国各地の山々を紹介してきました。一年に一度の特別な景色に想いを馳せて……。2022年もどうかいい年になりますように!
登山アプリYAMAPでは、年末年始の特別企画を実施します。期間中、YAMAPを使って登山をした方を対象に、限定山バッジ「2021年登り納め・2022年登り初めバッジ」を山で年越しする方、元旦登山を計画されている方は、ぜひご参加を。
トップ画像:マサマサさんの活動日記より