山を愛するみなさん、今年の山歩(さんぽ)はいかがでしたか?
今年も残すところわずか。一年の締めくくりに、YAMAPをたくさん使っていただいたユーザーのみなさんを表彰する「YAMAP AWARDS 2025」。全3部門での全国上位3人を表彰いたします。
2025年の栄冠は誰の手に渡るのでしょうか?
2025.12.27
YAMAP MAGAZINE 編集部
今年の全国表彰は、以下の3部門。各部門で上位3名までを発表いたします。
さらに、今年も、山の環境整備や活動日記で個性が光ったユーザーさんの推薦を募集。前回の好評を受け、山で活躍する人を表彰する推薦特別賞を増やしました。
【集計について】
・集計は2025年1月1日〜12月10日の数値により算出しています
・「The Walker」「Elevate Explorer」は、以下の条件のもと算出を行いました
・活動日記が「公開」であること
・活動種別が「登山」であること
・明らかに徒歩でないとわかる記録が目立つ場合には、対象から除外しています
・YAMAP側で独自の条件で抽出、審査しているため、ご自身のアプリに表示されている数値とは異なる場合があります
・部門の種類などは、来年に変更される可能性があります
・デジタルバッジを最も多く獲得した「Badge Freak」の表彰はありません
・2024年の都道府県別ランキング(上位3名)につきまして、2025年から中止となりました。選出者の中には、活動の公表や交流を望まれない方もいらっしゃる現状を鑑み、ユーザーの皆さまが安心して活動いただけるよう、配慮させていただきます。

歩行距離の累計が最も長いユーザー「The Walker」に選ばれたのは、東京を拠点に活動するあきのんさん。
総距離は5,234km(月平均約436km)。ユーザーページを拝見すると、トレイルハイクを数多く楽しまれている様子。2024年は日本各地のトレイルを踏破。2025年は11都府県約90市町村にまたがる東海自然歩道を歩き、本州縦断を敢行されたほか、ハンガリーやスコットランドでのトレイルにも挑戦されています。
これからも各地のロングトレイルをご自身のペースで楽しみ、歩き続けていかれることを祈念しています!おめでとうございます!
受賞者のプロフィールリンク
受賞者1 あきのん
受賞者2 ダブルオーセブン
受賞者3 IKKEN(ケン)

一年分の登りを合計した累積標高が大きい方に贈る「Elevate Explorer」は、宮城を拠点に活動する出羽守さんが受賞となりました。
累積標高の合計は、347km。東名高速道路の起点(東京IC)から愛知県の終点・小牧ICまでの延長距離(346.7km)とほぼ同等の標高を登ったということになります。
活動日記によれば、2025年は百名山徒歩のみ日帰り踏破、東北六県最高峰厳冬期踏破など、数々の実績を挙げられています。YAMAP未踏ルートへの挑戦や東北徒歩横断など、今後に向けてのさまざまな計画も。
これからもぜひ楽しみながら東北や日本各地の山々を歩き、魅力を発信していってください。おめでとうございます!
受賞者のプロフィールリンク
受賞者1 出羽守
受賞者2 windview
受賞者3 Kei

一年を通して、最も多くの山頂を通過(重複は除外)した「Summit Lover」に輝いたのは、昨年、一昨年に続き、岐阜を拠点に活動するきよんさん。
通過した山頂の数は、2位の1211ヵ所を大きく引き離した1460ヵ所。1日に2座を歩くダブルヘッダー登山はもちろん、なんと3座、4座という日も珍しくありません。プロフィール欄で「目標:生きている間に日本の山を登り尽くす」と宣言されている通り、全国各地の頂を訪ね歩かれている日々。3連覇、おめでとうございます。
受賞者のプロフィールリンク

純文山岳小説『バリ山行』で、第171回芥川賞を受賞した松永K三蔵さん。
今年は『バリ山行』で芥川賞を受賞した作家・松永K三蔵さんが審査員。自薦、他薦でいただいた推薦賞の最終候補から、活動日記の面白さ、活動のユニークさなどの観点から評価し、特別に論評をいただきました!推薦賞の受賞者は後日、YAMAPよりインタビューの依頼をさせていただきます。

マサさん https://yamap.com/activities/42706702
全9日間、131kmの北アルプス縦走。これが物語にならない方がおかしい。
山行計画、難ルート、補給、人との出会い、山ごはん……。
臨場感のある文章に引き込まれました。山のたのしさ、山の厳しさ、山の素晴らしさが伝わってくる活動日記でした。そして読んだら、誰でも山に登りたくなるのではないでしょうか?
のびた髭のせいでスマホアプリの顔認証が鈍くなる、なんて描写がとてもリアル。ゴールの日本海に到達した時の感動が、読んでいてとても伝わってきます。嬉しさと、旅が終わる寂しさと……。
本当においしいサイダーの味。自然と泣けてきて、自然と笑える。山ってすばらしいですね!

ニッシーさん https://yamap.com/activities/42293478
カバー写真にドキッとしました! 昨今話題の熊です。「超望遠レンズ・高画素カメラで撮影」されたという熊の写真ですが、やはり迫力があります。
テント場で熊にテントを破られたというニッシーさん。食べ物のにおい管理にはかなり注意をされていたようですが、やはり熊は来るときは来る。山小屋の方や、登山者の方たちとの協力、連携、情報共有などとても参考になりました。
熊対策としても、ぜひ多くの方にご一読してほしい記録です!
活動日記から写真1枚
キラさん https://yamap.com/activities/40206816
草刈り機、チェーンソー、ノコギリ、ブロアーまで持ち込んで山を清掃整備してくださっているキラさん。ふだん何気なく歩いている山道も、実はこうして地道に清掃、整備してくださっている方々がいるのです。
放置されたゴミは勝手に消えてなくならない。誰かが拾ってくれているのです。そして登山道の整備によって、防がれてきた事故がどれだけあるか・・・・・。
清掃整備されている全員の方を賞したいところですが、キラさん、代表して受け取ってください。あなたが山のヒーローです!

mmさん https://yamap.com/activities/40206816
世界最高峰のエベレストへの挑戦。が、mmさんはエベレストの登頂目前で、無念の撤退を決断。このまま進めば登頂できるかも知れないが、下山できないと判断。
身体が言うことをきかなくなる前に、自分の体力と相談し、強い意志を持って判断できるのはすごい。ましてエベレストの挑戦という貴重な機会で。よくぞ帰ってきてくれました!

コウヘイさん https://yamap.com/users/186099
料理がどれもめちゃくちゃうまそう。山ごはん部門にしようかと思ったけれど、クオリティーが高すぎて山シェフ部門にしました。
他にも牡蠣の炊き込みごはん、まるごと桃パフェ、手毬すし、せいろ蒸し……など。そしてもちろん材料や調理器具も持って登るのだからすごい。コウヘイさんが山ごはんツアーを企画すれば希望者殺到でしょう。

だんちょさん https://yamap.com/activities/44682759
藪藪しい写真の数々。載せている画像が全体的に茶色い。六甲山系をメインに登られているだんちょさん。
六甲山系に無数にあるルート。行ってみると、道が藪に埋もれていることも少なくない。歩くことでルート復活になるのかも知れません。コミカルなTシャツは、藪から出て来た際に警戒されないアイテムでしょうか??
六甲山系を満喫しておられるのがよくわかります。お気をつけて!

金さん satoさん HIKARUさん 𝙼_⁰⁷²⁸さん
https://yamap.com/activities/43806966
ソロでストイックにピークハントを狙うのもいいけれど、やはり山なかまと励まし合いながら、楽しく登るのも楽しいですね! 笑い声が聞こえてきそうな日記がおもしろい。
そんな山なかま4人で10,000座を目指すという目標は素敵。その暁には、4人の笑顔も歓喜の涙に変わりそうですね。がんばってください!
(金さんはサミットラバーでも3位に入っているそうです。ダブル受賞、おめでとうございます)

子づれ登山さん https://yamap.com/activities/43517799
こつこつ、一歩一歩ずつ登る。それは子どもたちへの何よりのメッセージになりますよね。雨の山道を、カッパを着て親子で一緒に歩いたこと。その経験を子どもたちはずっと忘れないでしょう。そして100回達成。すごい!金剛山100回記念ケーキもすばらしい!山の景色の中で成長していく子どもの姿に感動しました。

いなおさん https://yamap.com/users/3251597
派手さはない、地味かもしれない。でも毎日、とにかく毎日、こつこつと。そんな挑戦の記録。2025年。毎日山に登った、いなおさん。登山でも、一歩一歩がやがて山頂につながる。そして今日もいなおさんは登っているでしょう。12月31日のその活動日記の感想を読みたい!

うまなみさん https://yamap.com/activities/42194131
ピザ配達員、板前、コックさん、お蕎麦屋さん。ただのコスプレじゃなく、山で「え?? こんなところに?」となるうまなみさんのコスプレの数々。すごいクオリティーです。誰もが笑顔になる。ありがとうございます!

あんだーさん https://yamap.com/activities/43152892
マナスルへの挑戦。8000m超峰の過酷さがよくわかります。酸素吸入の判断、高地順応の難しさ、血尿、嘔吐……。まさに命がけの挑戦。凄まじい。そして登頂。
登頂に至るまでの詳細な記録と写真。登るだけでなく、それを伝えてくれることに感謝。じっくりと読みたい記録です。おめでとうございます!
YAMAP AWARDSは「距離」「獲得標高」「登頂数」にスポットを当ててきましたが、今後、より多様な登山の魅力を称え、指標や表彰の形式を一新する可能性があります。来年も安全第一で、あなたらしい「最高の登山」を積み重ねてください。