登山者ならば元旦は山に登り一年の山の無事を祈りたいもの。山登りと初詣を一緒にできる東日本の山を選んでみました。選んだのは登りやすい低山ばかりで初日の出が望める山もあります。
「一年の計は元旦にあり」と言います。防寒対策とヘッドライトを持って山の上で一年の計を考えてみませんか?
2019.12.17
YAMAP MAGAZINE 編集部
福島県新地町と宮城県丸森町の境に位置する鹿狼山(かろうさん)。標高430mの低山ですが、山頂からの眺めの良さは評判で、麓の相馬の浦はもちろん、遠く宮城県の金華山まで望むことができます。
そして眺めの良さ以上に鹿狼山を有名にしているのが毎年、元旦の朝5時頃に日本一早い山開き式が行われること。なんと多い年は3,000人もの参拝登山者が集まるそうです。山開き式は花火の打ち上げや豚汁などの振る舞いがあり大勢の登山者で賑わいます。太平洋を望める山頂神社でお詣りすれば山のご利益間違いなしですね。
6:50ごろ
鹿狼神社:鹿狼山の山頂に鎮座する神社。山の神様である大山祗命(オオヤマツミノミコト)を祀っています。五穀豊穣、家内安全、林業安全などのご神徳があるとされています。
関東で元旦登山にぴったりな山といえば宝登山(ほどさん)でしょう。「宝に登る山」と、いかにも福々しい名前の標高497mの秩父の山です。元旦は山頂からの初日の出に間に合うようロープウェイも特別運行しているので、実は登山しなくても登れちゃうんです。また、宝登山のもう一つの見所は山頂にある「ロウバイ園」。山頂一帯、約15,000平方メートルの敷地に3,000本のロウバイが咲き乱れています。元旦も年によっては咲き始めているのでこちらも見逃せませんね。
6:50ごろ
寳登山神社:宝登山山麓にある神社で、秩父神社・三峯神社とともに秩父三社の一社。宝登山山頂にある社は奥宮(おくみや)となります。
2020年の干支は「ねずみ」です。毎年元旦は、干支にちなんだ山登りをされる登山者も多いですが、実は「ねずみ」にちなんだ山名を持つ山は全国でも意外と少なく、関西百名山の子ノ泊山(ねのとまりやま・三重県)や大鼠山(おおねずみやま・岐阜県・富山県)、鼠尾山(ねずみおやま・富山県)など数山程度。この中で比較的登りやすい山が埼玉にある標高640mの子の権現(ねのごんげん)。子の権現の正式名称は大鱗山天龍寺。千年以上の歴史があり、足腰を守る神様として知られ、境内には大きな鉄のわらじ(重さ2トン)と大きな夫婦下駄が奉納されている他、なんと「登山守」も売られています!
6:50ごろ
子の権現縁起に、「魔火のため腰と足を傷め悩めることあり。故に腰より下を病める者、一心に祈らば、その験を得せしめん」とあるように、古くから足腰守護の神仏として広く信仰を集めていたそうです。
登山の行動中は、あまり寒さを感じなくても、初日の出を待ったりする時間は相当な冷え込みが予想されます。ダウンジャケットや温かい下着、手袋、帽子といった防寒対策は抜かりなく。また暖かい飲み物が飲めるよう水筒も忘れずに。
初日の出を狙う場合、暗いうちからの行動となるのでヘッドランプは必携です。予備の電池も忘れずに! また、夜の登山は慣れないと危険なことも。できるなら事前にその山を登って、あらかじめ土地勘を持っておくと安心です。
元旦登山、初詣登山の際に注意したいのが交通渋滞。普段は混まないような道も渋滞することもあるので、できるならば公共交通機関を利用したいところ。また、ロープウェイの早朝運転などもあるので事前に調べておくと良いでしょう。
登山地図アプリYAMAPには、日本各地のランドマークを通過することで、バッジがもらえる機能が搭載されています。
今回、新しく2019年登り納め・2020年登り初めの2種類のバッジが登場しました。それぞれ年末と年始の期間に山に登り、該当の活動日記を公開した方が対象となります。
9連休となる方も多い年末年始は、ぜひ山に登って、この年末年始限定のバッジをゲットしませんか?
期間や獲得の条件など、詳しい情報は以下をご覧ください。
【登り納め2019】の詳しい情報はこちら
【登り初め2020】の詳しい情報はこちら
トップ写真:ケンシさんの活動日記から