個性的な山ごはんが集結!?「THE 山ごはん王決定戦」準決勝進出者の投稿レシピを一挙紹介

登山と山ごはんを愛する挑戦者たちが、おいしい山ごはんでガチンコバトル。史上初の試み「THE 山ごはん王決定戦」の予選が終了しました。応募総数138名の激戦の中から、見事予選を勝ち抜いた12名が決定。スペースの都合上、本サイトで紹介できなかった12名の山ごはんとそのレシピを、審査員の講評とともにご紹介します!

2020.10.01

YAMAP MAGAZINE 編集部

INDEX

山ごはんの猛者が集う!?THE 山ごはん王決定戦とは

山で食べるごはんは、とっても美味しい。登山をする方なら誰もが一度は感じたことがあるのではないでしょうか?そんな「山ごはん」を多くの人に広めるため、特に優秀な山ごはんをつくった人に「山ごはん王」の称号を授け、私たちと一緒に山ごはん文化を広めるためにはじまったのが、このバトル企画です。

大人気漫画「山と食欲と私」とYAMAPがタッグを組んで、みなさんにバトルの様子をお届けします。初代山ごはん王の称号を得た方には、両者からレシピ作成や記事執筆などお仕事の依頼も!

8月に実施した予選に応募いただいた138名の中から、12名の準決勝進出者が決定しました。12名の詳しいプロフィールについては、「THE 山ごはん王決定戦」特設サイトをご覧ください。

それではここで、予選を勝ち抜いた猛者たちの入賞レシピをご紹介します。

予選のテーマは、「地元・地方を応援しよう」です。自分の育った地元や大好きな地域を選び、その地域の特産品やご当地グルメなどを投稿してもらいました。それぞれの地元愛・地域愛溢れる作品と、個性的すぎる山ごはんの数々をどうぞご覧あれ!

『桃と生ハムの冷製パスタ』と『ももソーダ』 by ぶんぶん

レシピと投稿者コメント

①桃と生ハムの冷製パスタ
■材料
パスタ(1.4㎜) 100g、桃1個、生ハム20g程、クレイジーソルト10g、レモン汁適量、オリーブオイル適量、黒コショウ適量、おろしニンニク小さじ1

■作り方
パスタは固めに茹で冷水にさらしオリーブオイルを絡め冷凍しておく。桃は半分はスライス、半分は1cmの角切りにしてジプロックに入れレモン汁(20ccほど)をかけておく。
自然解凍したパスタに、角切りの桃(半量)、クレイジーソルト、オリーブオイル、おろしニンニクを入れてよく混ぜる。スライスした桃と生ハムを盛り付け、黒コショウをかけたら完成。お好みでレモン汁を追加。

②ももソーダ
■材料
角切り桃(上記の余り)桃1/4分、炭酸水150cc、ハチミツ大さじ2

■作り方
氷を入れた容器に、角切り桃とハチミツを入れて炭酸水で割り完成。

投稿者コメント:
山梨県の名産品、季節の新鮮な桃を使って山ごはんを作りました。
桃はカットしレモン汁に浸け、パスタは茹でて冷凍します。一緒に持って行くことで保冷効果も期待できます。味付けはクレイジーソルト、オリーブオイル、すりおろしニンニク、レモン汁、黒コショウ。
残った桃は炭酸で割りハチミツを入れて『ももソーダ』にしました。

信濃川先生講評

炭水化物やタンパク質のことばかり考えがちな山ごはん。そこへフルーツという要素を加えるだけで、たちまち華やぐ。疲れた山で、この桃はたまらない。地元名産、さらに季節感と相まって最高に素敵な一品です。

YAMAPスタッフ講評

山の上で桃を食べる方は時々見かけますが、そこで生ハムと一緒にパスタに合わせてしまうという発想が素晴らしいと思います。フルーツを料理に加える高難易度な技をあっさりやってのける点に、料理スキルの高さが見受けられました。

富士山を眺めながら食べたい!地の物だけで作った静岡定食 by テルchannel

レシピと投稿者コメント

①母親の実家で作っている掛川の米と、地元菊川のお茶と、駿河湾産のシラスを使った《緑茶とシラスの炊き込みごはん》
■材料
米150g (洗って30分水に浸す)、水180cc、菊川の特蒸し茶小さじ1、駿河湾産のシラス適量、塩適量

■作り方
30分浸水させた米に180ccの水を入れ、フードプロセッサーで粉にならない程度に細かくした緑茶と塩を入れて混ぜる。
シラスを全体に乗せて炊飯すれば完成。

②家庭菜園のニンニク、浜名湖の、もちぶたの挽き肉と、掛川のキャベツ、遠州横須賀の栄醤油と、遠州森町の甘々娘を使った《とうもろこし入り浜松餃子》
■材料
豚挽き肉100g、キャベツ100g、とうもろこし50g、にんにく2片、塩0.8g、醤油小さじ2、酒小さじ2、ごま油小さじ1、粗挽き胡椒少々、無添加オイスターソース小さじ1、無添加鶏ガラスープ小さじ1、片栗粉大さじ1

■作り方
キャベツをみじん切りして塩を振って5分くらい置いてから絞って水を出す(この状態で100g)。挽肉と調味料、とうもろこしを混ぜ、最後に水分をコーティングする為に片栗粉を混ぜて皮に包む。ここまでを自宅で済ませ、冷凍しておく。
フライパンにオリーブオイルをひいて餃子を並べて、水で溶いた薄力粉を入れ、アルミホイルで蓋をして蒸し焼きに。アルミホイルを取って、仕上げにごま油を回しかければ完成。

③遠州灘産の桜えびと、焼津の鰹節、父親が取った御前崎の天然ワカメと、家庭菜園のネギを使った《桜えびとワカメの味噌汁》
■材料
水200cc、桜えび・鰹節・わかめ・ネギ・味噌各適量

■作り方
シェラカップで桜えびを香りが出るまで炒めたら水を入れて沸騰させる。ワカメを入れ味噌を溶いて、最後に鰹節と刻みネギをのせれば完成。

投稿者コメント:
とことん地元の食材にこだわった静岡愛に溢れた山ごはんが完成しました!
絶品だったに〜(^o^)

信濃川先生講評

「定食」という概念が素晴らしい。緑茶を炊き込みご飯に使ったり、レシピ詳細のアイデアも面白く、富士山から山の幸〜海の恵みまで、水、土、生命のつながりを感じました。

YAMAPスタッフ講評

「定食」と名付けて3品エントリーするという形でハードルを上げつつ、そのハードルを難なく越えてくる、地元愛溢れる山ごはんがとても素敵です。特に浜松餃子の静岡っぷり!コーンのアイデアもGOODです。

富山県民が愛してやまない〜とろろ昆布おにぎり〜 by えりりん

レシピと投稿者コメント

好きなだけのご飯に塩少々をふり、好きな具材を詰め愛情込めて握ったら、とろろ昆布を全体にまぶす。

投稿者コメント:
人生最期のとき、何を食べたいですか?私は、迷わずこのとろろ昆布おにぎりと答えます。
この富山の土地でとれたお米、水を使って炊いたご飯で作ったおにぎりを山で頬張る…この上ない贅沢!!!!

富山県は昆布消費率全国ナンバー1で、様々なイベント事にも登場する昆布はとても身近な存在です。派手さはないけれど、素材をダイレクトに感じられるこのおにぎりこそ私の山ご飯の原点かなと。
具材は入れず、塩むすびにとろろ昆布でもよし!昆布の佃煮を入れてW昆布にしてもよし!基本の梅干しやたらこなども美味しいし、時には季節の炊き込みご飯に昆布をまぶすのもよし。
奥の深い食べ物でしょう、ぜひ一度味わってみてください。昆布の香りが口いっぱいに広がります。

信濃川先生講評

意外に少なかった「おにぎり」の投稿。とろろ昆布おにぎり、輝いていました。

YAMAPスタッフ講評

「人生最期の瞬間に迷わず食べたい」と言い切れるとろろ昆布おにぎり、どんなに美味いのだろうと想像してしまった時点で決まりでした。海の幸たっぷりの富山ですが、昆布まで有名だったとは知らなかったので、私もぜひ食べてみたいと思います。ちなみにこれ以外のレシピもたいへん素敵なものでした。

日本一の富士山鍋 by 土鍋王子

レシピと投稿者コメント

■材料
豚バラ肉、白菜、えのきだけ、もやし、ニラ、鍋キューブ豚骨味、塩コショウ、糸唐辛子

■作り方
富士山鍋のポイントは如何に高く作るか!
白菜の土台にえのきだけを立てて、もやしで補強して、そこに豚バラ肉を張り付けて富士山を作ります。食べるときの雪崩れにも注意。

投稿者コメント:
日本一の富士山を眺めながら、旨い富士山鍋を食べる幸せ!
ヤマメシ人生最高の幸せを、聖地竜ヶ岳で叶えてきました!

信濃川先生講評

インパクトがすごすぎました。そしてとにかく土鍋推し。キャラクターにやられました。自己アピール欄も良かったです!

YAMAPスタッフ講評

見た目にやられましたね。「土鍋百名山を出版したい」という夢も素敵です。準決勝の課題でどのように土鍋を使ってくれるのか、楽しみで仕方ありません。

信州蕎麦粉のニョッキと伊那谷野菜のラタトゥイユ by 山下舞弓

レシピと投稿者コメント

①家での準備
■材料
じゃが芋(男爵)200g、そば粉40g、バター10g、パルメザンチーズ20g、強力粉20g、塩少々、全卵適量

■作り方
じゃが芋を皮付きのまま下茹で、または電子レンジで加熱したら、皮をむき裏ごしをする。温かいうちに、そば粉、バター、パルメザンチーズ、小麦粉、塩を入れ混ぜ、ほどよい固さになるよう、よく溶いた卵を入れ混ぜ合わせる。
ひとまとめにし、2cm幅ぐらいの筒状に成形し、1cm幅にカットし丸め、強力粉をまぶしたバットに入れコロコロ転がす。
軽くつぶしフォークの先で跡をつけたら、オーブンシートを敷いた上に並べ110℃〜120℃で7分程軽く焼く。焼き上がったら強力粉を薄く敷いたバットに並べすぐ冷蔵庫に入れる。

②山での調理
■材料
ナス小1本、ズッキーニ1/2本、玉ねぎ1/2個、トマトペースト1袋、トマトケチャップ大さじ1、コンソメ顆粒少々、塩・胡椒少々、オリーブオイル大さじ1

■作り方
ナス・ズッキーニは1cm各に切り、玉ねぎはスライスする。
鍋にオリーブオイルを入れ、野菜をしっかり炒め(ここで炒めておくとトマト味が染み込みやすい)、コンソメ、トマトペースト、ケチャップを加え味をみて塩胡椒を振る。
タッパーに入れて持参したニョッキを入れ和え、器に盛り付け完成。
※ニョッキにはパルメザンチーズが入っているので、そのまま焼いて食べてもおつまみに…

投稿者コメント:
信州そば発祥の地、伊那市の蕎麦粉を使って作ったニョッキと、新鮮採れたて伊那谷野菜で作ったラタトゥイユを和えたメニューです。
蕎麦粉に含まれるルチンは毛細血管を強くしてくれる効果や血液サラサラにもなるので高山病の予防になるともされています。
腹もちの良い食べ応えのあるニョッキと、山でもしっかり野菜を食べたい!を合わせたスペシャルメニュー。
テント場でワインを飲みながら食したい!

信濃川先生講評

出身地の食材を素敵にアレンジしているところがとてもよかったです。写真の見せ方もいいですね。

YAMAPスタッフ講評

ソースが味の決め手となるニョッキですが、ラタトゥイユと組み合わせることで他の具材も活かしつつもしっかり味付けできており、うまくまとまっている料理だと思います。信州そば粉のニョッキはぜひ食べてみたいですね。

贅の極み!「ひれ酒フク福ぞうすい」〜獺祭の香りとウニ醤油を添えて by ちゅみん

レシピと投稿者コメント

■材料
アルファ米(米でも可)1袋、ふく茶漬けの素1膳分、ふくヒレ1枚、塩少々、獺祭純米大吟醸三割九分(グレードはお財布と相談)大さじ1、うに醤油適量、おつまみ用のふく(真空パックされたふぐの身)適量、水(アルファ米で必要な水量の2倍程度)

■作り方
アルファ米に、ふく茶漬けとふくヒレを入れ、よくかき混ぜたら、袋の表示通りの水を入れ、ごはん化するまで待つ。
そこに残りの水・おつまみ用のふくを鍋に入れ、おかゆ状になるまで中火で温める。塩を入れ、味を整えたら火を止め、獺祭を入れ軽くかき混ぜ、仕上げにウニ醤油を回しかけたら完成。

投稿者コメント:
山口県といえばフク。(山口県では縁起を担いでフグではなくフク「福」と言います)さむ〜い冬には定番のフク鍋ですが、そのお出汁で作る〆の雑炊は絶品!冬のお山で食べたら温まること間違いなし。でもコレはただのぞうすいではありません!フクヒレのお出汁が染み込んだぞうすいに、これまた山口が世界に誇る名酒「獺祭」をin!! おつまみフクまで乗っかって、味のアクセントは下関市長賞にも輝いた「ウニ醤油」で…!香り高くもコクのあるひれ酒フク福ぞうすいで、冬山ごはんがもっと口福になっちゃいます♪

信濃川先生講評

ご当地ならではの珍しいアイデアを知ることができたのが今回とても面白かったこと。フク、福にかけながら軽妙なリズムで食材と特徴を紹介したレシピ文もよかったです。

YAMAPスタッフ講評

フクづくしの雑炊、山で食べるのに現実的な仕上がりながらも、贅沢三昧を実現している点がGOODです。その他のレシピも素敵なものばかりだったので、総合的に評価させていただきました。

アチコーコー タコライス by Mine

レシピと投稿者コメント

①日帰り or 1泊バージョン
■材料
牛挽肉、タコスシーズニング、レタス、トマト、チーズ、サルサソース、温泉卵、米、水

■作り方
・家で
牛挽肉を炒め、出てきた余分な油を捨てる。水とタコスシーズニングを入れて水分がなくなるまで煮込み、冷えたらジップロックに入れて冷凍庫で冷凍。
・山で
メスティンでご飯を炊き、フライパンでタコミートを炒める。ご飯にタコミート・千切りレタス・刻みトマト・チーズをのせてサルサソースをかけ、温泉卵をのっけて出来上がり。

②2日目以降バージョン
■材料
大豆ミンチ、顆粒コンソメ、水、タコスシーズニング、レタス、トマト、チーズ、サルサソース、温泉卵、米、水

■作り方
フライパンに大豆ミンチ・水・コンソメ顆粒を入れて煮込み、大豆ミンチを戻す。そこにタコスシーズニングを入れて水分がなくなるまで煮込み、タコミートもどきを作る。
メスティンでご飯を炊いたら、タコミートもどき・千切りレタス・刻みトマト・チーズをのせてサルサソースをかけ、温泉卵をのっけて出来上がり。

投稿者コメント:
沖縄で暮らしている時に出会ったタコライス。沖縄出身じゃないけど、私にとってのウチナーソールフードはタコライス。家では時々作っていたのですが、山仲間から食べたいとリクエストがあり、山でも作ってみることに。
メスティンでご飯を炊いて、フライパンで炒めたタコミートをのせて、刻みレタスとチーズ、トマトをのせてサルサソースをかけて、さらにアレンジで温泉卵ものっけて、沖縄を思い出しつつ、アチコーコー(出来立てホヤホヤ)のタコライスを山頂でいただきました。

信濃川先生講評

沖縄料理をたくさん投稿していただいました。どれも美味しそうなんですが、メニューにこめたストーリー性や、自己アピール欄が非常によかったです。

YAMAPスタッフ講評

YAMAPが実施する「自慢の山ごはんキャンペーン」で過去2回受賞しているMineさん、今回は沖縄縛りのレシピ群が輝いていました。日帰りや1日目用・2日目用と分けて内容も実績も申し分なし、準決勝に期待です。

八王子焼きラ・ポ 高尾の火渡り風 by 中武顕輔

レシピと投稿者コメント

■材料
無塩トマトジュース200ml、水150ml、袋ラーメンの麺1人前、袋ラーメンのスープ半量、カラムーチョ適量、刻み玉ねぎ1/3〜1/4個程度、タバスコ適量

■作り方
トマトジュースと水をフライパンに入れて沸騰させ、袋ラーメンから麺を取り出し煮る。
麺がほぐれてきたらスープ(半量)を混ぜ入れ、火を止めタバスコを振りかける。
焼けた木片に見立てたカラムーチョを入れ、刻み玉ねぎを火渡りの煙をイメージして盛る。

※お好みでパルメザンチーズをかけると、マイルドになっておいしいです。
※袋ラーメンの残ったスープはお湯で割ってスープにするのをおすすめします。

投稿者コメント:
高尾山のある八王子の名物といえば八王子ラーメンと八王子ナポリタン。どちらも刻み玉ねぎを入れることが特徴ですが、今回はその両方を合体させたメニューです。
さらに今回は高尾山で行われる火渡り祭りをイメージして、タバスコとカラムーチョをイン。秋冬におすすめの一品です。

信濃川先生講評

インパクトの強いうちわと合わせながら、メニューをちゃんと魅せる写真がナイスでした。レシピ内容にも工夫があり個性が際立っていました。

YAMAPスタッフ講評

郷土食材や料理を再現するのみならず、そこに「地域のお祭り」という要素を加えている点がオンリーワンでした。地域要素、個性、魅せる力など、どれも高ポイントです。

名古屋名物赤味噌を体験!赤味噌和風赤味噌チーズフォンデュ by AZUSA

レシピと投稿者コメント

■材料
①赤味噌和風チーズフォンデュ
チーズ(シェラカップに入るぐらい)、牛乳大さじ3、にんにくチューブ2センチ、赤味噌大さじ3

②通常のチーズフォンデュ
チーズ(シェラカップに入るぐらい)、牛乳大さじ3、白ワイン大さじ3

お好みの具材:オススメはホクホクのかぼちゃに赤味噌チーズが合います!

■作り方
①、②それぞれミニシェラカップに入れ、湯煎にかける。チーズがとろけてきたら、野菜をフォンデュして出来上がり。野菜は事前に茹でて持参。

投稿者コメント:
県外の山仲間と山ごはんをやることになり、名古屋名物赤味噌を食べてもらいたいと思い、赤味噌和風チーズフォンデュと定番のチーズフォンデュ2種類作りました。
今大人気のメスティンでチーズフォンデュを作りたくなり、メスティンでチーズを入れたら焦げると思い、ミニシェラカップにチーズを入れ、湯煎しながら食べました。

信濃川先生講評

赤味噌チーズフォンデュ、ふるまわれたい!地元の名物を生かしたアイデアがナイスですね。それにあふれんばかりに盛り付けられた食材の写真も、元気があってよかったです。

YAMAPスタッフ講評

名古屋メシの応募はたくさんありましたが、その中でも独創性に富んでいるもの、「食べたい!」と思わされたものがこれでした。赤味噌とチーズが組み合わさって、濃厚なコクを生み出しそうですね。

サステナブル山ごはん!鳥海山伏流水で育ったミネラルたっぷり岩牡蠣パエリア by りゅうちゃん

レシピと投稿者コメント

■材料
にんにく、玉ねぎ、パプリカ、トマト、ピーマン、ブラックオリーブ、オリーブオイル適量、岩牡蠣、エビ、イカ、米1合、コンソメ、水220cc、サフラン、塩こしょう、イタリアンパセリ、レモン

■作り方
にんにくはみじん切り、パプリカ、トマトは乱切り、ピーマンは輪切りに。
コッヘルまたはフライパンに、オリーブオイル適量とにんにくを入れて火にかけ、香りが立ったら岩牡蠣をソテー。ぷっくりしたら取り出して、そこに玉ねぎを入れて炒める。順にエビとイカを加え、火が入ったら取り出す。
玉ねぎが透き通ってきたら米1合を加えて炒め。全体に油がなじんだら、トマト・コンソメを溶かした水・サフラン・塩こしょうを加えて混ぜる。
煮立ったらアルミホイルで蓋をして、弱火で12分煮込んだらパプリカ・ピーマン・イカ・エビ・岩牡蠣・オリーブを載せて、再びアルミホイルで蓋をして8分炊く。
さらに火を止めて5分蒸らしたら、最後にイタリアンパセリを散らしてレモンを載せたら完成。

投稿者コメント:
鳥海山のミネラルを多く含んだ伏流水と豊富なプランクトンを食べて育った日本海の天然岩牡蠣を使ってパエリアにしました!
山から海への栄養の循環に私めも加えさせていただきまして、この美味しい山ごはんを食べて得たエナジーと感謝を山へ還元するという、その名も「サステナブル山ごはん」です!
鳥海山→日本海→私→ふたたび鳥海山という、地産地消(百名山にして山頂と海までわずか15キロ圏内での循環!)と、サステナビリティと、登山に必要なミネラル補給のすべてを兼ね備えた、これ以上ない山ごはんです(*^▽^*)

信濃川先生講評

鳥海山〜日本海〜私、つながりを感じられる強いストーリー性が決め手でした。サスティナブル山ごはん、というコンセプトも◎。

YAMAPスタッフ講評

レシピもさることながら、山と海、そして自分自身というコンセプトが非常に面白いですね。鳥海山と東北の街を想像させられ、つい訪れたくなってしまいました。

~東京発山で食べたい下町の味~ 紅しょうががきく!もちーずもんじゃ by おにまる

レシピと投稿者コメント

■材料
千切りキャベツ、もんじゃ液(紅しょうが/天かす/青のり/鰹節/薄力粉/水/ウスターソース/チキンラーメンミニやベビースターラーメン)、スライスもち、とけるチーズ

■作り方
フライパンに油をひき、キャベツを簡単に炒め、土手を作る。
土手の内側にもんじゃ液を流し込んで少し温まったら、餅とチーズを散らし、お餅が溶け、水分が飛んだら食べごろです。

投稿者コメント:
★こだわりポイント★
「山ごはん」と「もんじゃ焼き」、「山」と「東京」という遠い存在に思える組み合わせですが、もちが入っている事で腹持ち良し!紅しょうがとソースで食欲UP!の隠れスタミナ山メシです!
キャベツで女子が気になる食物繊維も採れちゃいます。
レシピはチキンラーメンを使いましたが、おやつで余った柿ピーやおせんべいも砕いて入れる事もできる、カメレオン的万能レシピ!
全体的に傷みにくい食材を使っており、これからの秋山登山でチャレンジしたい山メシレシピです。
どこか懐かしいソースの香りで、食べた後の道中は、東京出身の人もそうでない人も、昔の思い出に思いを馳せること間違いなし!

信濃川先生講評

東京の下町の名物という一見登山と結びつかないような要素を、山の舞台に持ち込んだところがよかったです。イラストによるレシピ解説も、味があってプラス要素でした!

YAMAPスタッフ講評

栄養面、自由度の高さ、山での利便性など、総合的に高ポイントなレシピでした。そして手描きのレシピ解説!応募作品すべてに付けていただきましたが、こちらも加点ポイントです。次も期待してます!

秋田名物!きりたんぽdeホットドック by なが

レシピと投稿者コメント

①家での調理…お鍋の時に必須な野菜を入れた味噌だれ
■材料
A:ごぼう1/4本、長ネギ1/4本、舞茸1/3パック、せり3本(すべて細かめのみじん切りに)
B:水大さじ1、料理酒大さじ1、砂糖小さじ2、味噌大さじ1
ごま油大さじ1

■作り方
熱したフライパンにごま油を入れあたため、Aを入れ中火で3〜5分ほど炒めたらBを入れ、軽く火を加える。それらを山に持っていくためGoStakへ入れる。

②山での調理
■材料
きりたんぽ(あらかじめ半分に切ったもの)1本、比内地鶏ソーセージ1本

■作り方
ロースターできりたんぽ、ソーセージを炙る。きりたんぽはしっかりと火を通さないとぼそぼそのままになるので注意!
きりたんぽに縦の切り込みを入れ、空洞の中に野菜入り味噌だれを入れる。満遍なく塗ったら炙ったソーセージを入れて完成・

投稿者コメント:お鍋ではなくきりたんぽを楽しめないか?と思い考えました。炙ったきりたんぽのもちもちと、ソーセージのパリッとした食感がなんとも美味しい一品です!
味噌だれを多めに作っておき、クッカーに水を入れ味噌だれを溶き、余ったきりたんぽやソーセージを入れ熱して即席きりたんぽ鍋なんてことも!?泊まりの際の翌朝にいいかもです◎

信濃川先生講評

反則級のユニークレシピ。もちろんそこが最高にイイ。もっと期待したくなります!

YAMAPスタッフ講評

「これは強すぎないか?」との意見で信濃川さんと一致しました。この作品一点のみの提出でしたが、アイデア勝ちですね。準決勝ではどのように戦ってくるのか、非常に楽しみにしています。

その他の投稿作品について

準決勝進出者の他の作品や、惜しくも今回予選を通過できなかった方の投稿作品は、山ごはん王決定戦の予選応募ページから見ることができます。ここで紹介した作品以外にも美味しそうな料理ばかりなので、ぜひ見てみてくださいね。

「山と食欲と私」作者・信濃川日出雄先生の総評

この企画の発案者でもあり、予選の審査に携わっていただいた、漫画「山と食欲と私」作者の信濃川日出雄先生より、予選を終えてのコメントをいただきました。

「THE 山ごはん王決定戦」予選にご参加の皆様、この度はありがとうございました。

 

選考にあたり、次の2点を考慮いたしました。1つに投稿メニューがしっかりとテーマを踏まえ、美味しそうであり独創性を備えて優れていること。次に、「山ごはん王」のタイトルを背負うパーソナリティーがみられるかということ。後者については、すでに有名か無名かは問わず、応募フォームにてご記入いただいた自己アピール(ご記入いただいた個人SNSやサイト等も参考のために全て拝見しました)を重視して、選考させていただきました。中には投稿作が非常に良いのに、自己アピールが空欄で人となりがわからず、もったいない…!という方もいらっしゃいました。

 

準決勝はテクニカルな課題です。果たして12名の方はどんな山ごはんで魅せてくれるでしょう?とても楽しみです。課題に取り組む中で成長され、新しい扉を開くこともあるでしょう。「山ごはん王」の栄冠は、憧れを集めてこそ輝きます。皆様、ぜひ準決勝に挑む12名の方々へ、期待を込めてあたたかい声援を送ってください!!

まだまだ続く山ごはんバトル、次のテーマは?

次のテーマは「縦走登山の食料計画で競え!」です。誰もが憧れる北アルプス・表銀座縦走コースを歩くのに、準決勝に進出した猛者たちはどのような食料計画を立てるのでしょうか?きっと参考になるアイデアがたくさん出てくるはず。みなさん、応援よろしくお願いします!

 

※山ごはんは、マナーを守って楽しみましょう。火気厳禁の場所・燃えやすいもののある場所で火気を使用しない、公共のベンチやテーブルを汚さないようテーブル・シートなどを敷く、木のテーブルに熱くなった調理器具を置いて焦がさないなど、山火事への配慮・他に登山している方への思いやりを忘れずに。

YAMAP MAGAZINE 編集部

YAMAP MAGAZINE 編集部

登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。