淀川登山口から宮之浦岳を登り白谷雲水峡へと下りる縦走コースの紹介に続き、写真家の横田裕市さんが屋久島で実際に訪れたおすすめの7つのスポットを紹介します。
宮之浦岳登頂 編
縄文杉・白谷雲水峡 編
2020.09.23
横田 裕市
風景写真家
山を下山した後に欠かせないのが温泉。ローカルならではの小さな温泉もいくつかありますが、最高に快適な日帰り温泉を紹介します。名前の通り温泉宿としても営業しており、広く快適な温泉施設です。
屋久島空港の目の前にあり、空港から徒歩で向かうことができます。アクセスは抜群で、宮之浦港からはバスや車で20分ほど。私は下山後、空港のロッカーに荷物を預けてから温泉へ。内風呂から露天風呂、サウナまで完備されており、広々と快適な温泉です。縦走を終えた私には、最高のご褒美のような温泉でした。
【ご利用時間】11:00 – 22:00
【入館料】大人:1,600円(タオルセット付き)
【住所】鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田812−33
https://www.arm-manten.co.jp/onsen/
屋久島を訪れたらぜひ立ち寄ってほしい美しい海岸です。もちろん海水浴もできます。海蝕崖に囲まれた屋久島では数少ない貴重な砂浜で、日本一のウミガメの産卵地としても知られています。ウミガメに興味がある方はウミガメの観察会に参加もできます。
【住所】鹿児島県熊毛郡屋久島町永田
ウミガメ観察会
http://nagata-umigame.com/
屋久島の南部の海辺には、海中から湧き出ている珍しい温泉があります。1日2回、干潮の前後約2時間のみ入浴可能というレアな温泉です。
昼間は大海原を、夜は満天の星空という2つの絶景を楽しむことができます。初めて訪れた時に、温泉から眺めた天の川の感動は忘れられません。
注意事項としては、この温泉には脱衣所などの設備がありません。水着や下着着用での入浴も厳禁です。利用料は寄付金200円と看板に書いてあります。
干潮時間は、屋久島の観光案内フリーペーパーに1年分記載されているそうですが、事前にネットなどで干潮時間を調べた上で訪問しましょう。
【住所】鹿児島県熊毛郡屋久島町平内
北部にあるガジュマルと熱帯植物が生い茂る公園です。
ガジュマルは熱帯アジアに広く分布するクワ科の常緑高木で、幹から垂れた気根が、地について支柱になる独特の樹木です。昔から沖縄では精霊が宿る神木と言い伝えられ、大切にされてきました。そんなガジュマルが群生した公園内には10〜15分の周遊コースがあり、ガジュマルのジャングルを体験することができます。
【住所】鹿児島県熊毛郡屋久島町志戸子
【営業時間】8:30~17:00
【料金】 大人 200円 小・中・高生 100円
宮之浦にある言わずと知れた人気の割烹料理屋です。私が13年前に初めて訪れた時もここで夕食を頂いた思い出深いお店。屋久島の美味しい魚料理を食べるならぜひここへ。ホテルや宿の夕食を無しにしてでも、わざわざ食べに来る価値があるお店です。
https://goo.gl/maps/iGAa1NxNGMPw7hsw5
【営業時間】11:30 – 17:00
【定休日】水・木・金
【住所】鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦2450−64
屋久島の南部にある手作りジェラートやスイーツが美味しいカフェです。
島一周道路に面しているのでアクセス良好。お店の庭にはたくさんの植物があり、鉢の中には熱帯魚や金魚が泳いでいます。
建築士のオーナーさんが2008年に移住して創業したお店で、カフェのデザインもオーナーさん自身が手掛けたものだそう。居心地の良さを感じ、とてもくつろげます。夜は営業しておらず、ランチとカフェタイムのみの営業です。現在はドリンクとジェラートのテイクアウトのみ営業中。
店内にはオーナー夫婦セレクトの雑貨や小物の他に、自家製のジンジャーシロップの販売もしています。お土産にもぜひ。
【営業時間】11:30 – 17:00
【定休日】水・木・金(年末〜3月下旬は冬期休業)
【住所】鹿児島県熊毛郡屋久島町原565
ジュエリーデザイナーの中村圭さん、画家の高田裕子さんご夫婦が営んでいるギャラリー兼ショップです。私が屋久島に再び足を運ぶきっかけをくださったおふたりです。東京・青山で高田裕子さんの絵画展が開催された際に彼女の絵に魅了されました。
大切な人にジュエリーをプレゼントするのも素敵です。ポストカードもご自宅用やプレゼント用に最適です。
現在のギャラリーは常にオープンしているわけではなく事前予約制となっています。また、2021年にむけて場所を変えて新装オープンするらしいので、続報はぜひホームページにてご確認ください。
【住所】鹿児島県熊毛郡屋久島町平内225
他にも紹介したいスポットはいくつかあるのですが、実際に私が足を運び体験したことがある中からご紹介させていただきました。もっと紹介できるよう、私自身もまた屋久島を訪ねて楽しみたいと思います。
「屋久島は観光地ではなく静養地」という言葉を耳にしたことがあります。私自身も屋久島は都会の喧噪から離れ、自分を整える場所のように感じています。これから訪れる人々にとっても屋久島をそういった場所に感じていただけたら嬉しいです。登山とおすすめスポットについて今回書かせていただきましたが、私の記事から屋久島を訪れてみたい、白谷雲水峡や宮之浦岳に行ってみたいと思っていただけたら幸いです。ありがとうございました。
登山レポート【屋久島・宮之浦岳縦走】プロ写真家 横田裕市がめぐる世界遺産の森と絶景
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