「牛」のつく山は全国にどれくらいあるのか？

2021年の干支、「丑年」にちなんで、「牛」のつく山を集めてみました。探してみると、ここにも、あそこにも…と、出るわ出るわ…。

果たして、全国にどれほど存在しているのか？

登山アプリ「YAMAP」のデータをもとに、北は北海道、南は九州まで、エリア別に紹介していきます！

北海道にある「牛」のつく山｜牛の背山（北海道 函館市／標高288m）

北海道には牛のつく山がたくさんありますが、ここではその中の一つ、牛の背山（うしのせやま）をピックアップ。

牛の背山は、御殿山・薬師山・つつじ山・汐見山・八幡山・水元山・鞍掛山・地蔵山・入江山・エゾダテ山・観音山・千畳敷と共に、函館山（標高334m）を構成する山々の一つで、各山の間には四季折々の魅力を堪能できるハイキングコースが整備されています。

函館山山頂までは、ロープウェイ利用でわずか3分程度。ここからの眺望は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で3つ星に選ばれていて、観光スポットとしても有名です。

ちなみに函館山には「臥牛山」という別名が！ 牛が寝そべっているように見えることから、こう呼ばれることもあるそうです。

まだまだあるぞ、北海道にある「牛」のつく山

岐登牛山
鬼斗牛山（三角山）
於兎牛山
喜登牛山
臥牛山
牛別山
江差牛山
背谷牛山
立牛岳
乙今牛山

東北・北陸にある「牛」のつく山｜牛形山（岩手県 北上市、和賀郡西和賀町／標高1,339m）

次に紹介するのは、東北・岩手県にある牛形山（うしがたやま）。北上市と和賀郡西和賀町との境界に位置するこの山は、経塚山、金ヶ崎駒ヶ岳とともに夏油三山の一つとされています。

山腹部はブナの原生林に覆われ、湿地や沼周辺では高山植物が豊富。山頂の展望もよく、焼石岳や岩手山、早池峰山などを望むことができます。下山後は秘湯・夏油温泉で露天風呂のはしごをするのもgood！

最後に、山名の由来はというと。山頂から稜線にかけてのシルエットが牛の背のように見えるから、という説と、残雪が牛の形に見えるから…という両説があるようです。

まだまだあるぞ、東北・北陸にある「牛」のつく山

六角牛山（岩手県）
牛首山（福島県、新潟県、新潟県東蒲原郡阿賀町）
牛首山（新潟県阿賀野市）
赤牛岳（富山県）
牛首山（富山県）
牛岳（富山県）
犂牛山（山形県）
牛ヶ岩山（山形県、福島県）
牛ヶ岳（新潟県・群馬県）
牛形山（栗ヶ岳）

関東・甲信越にある「牛」のつく山｜牛奥ノ雁ヶ腹摺山（山梨県／標高1,990m）

続いて紹介するのは、山梨県大月市、大菩薩嶺の南側に位置する「日本一長い名前の山」。その名も、牛奥ノ雁ヶ腹摺山（うしおくのがんがはらすりやま）です。

近隣の「小金沢山」や「雁ヶ腹摺山」と並んで、梨県大月市が選定した「秀麗富嶽十二景」に選ばれており、山頂部からは美しい富士山を間近に拝むことができます（雁ヶ腹摺山は旧500円札の富士山が撮影された場所として有名）。南アルプス連峰や奥秩父の山々までを一望できる大パノラマは一見の価値あり！

まだまだあるぞ、関東・甲信越にある「牛」のつく山

牛松山（神奈川県）
牛王院平（埼玉県、山梨県）
牛の寝通り（山梨県）
牛首山（山梨県）
牛伏山（群馬県）
牛牧山（長野県）
牛伏山（長野県）

東海にある「牛」のつく山｜牛臥山（岐阜県 高山市／標高723m）

東海地方からは、岐阜県高山市の牛臥山（うしぶせやま）をご紹介します。

JR高山本線久々野駅のすぐ横の小さな山で、30分もあれば行って帰ってこれるというコンパクトさが魅力。お手軽低山、おかわり山（周辺の山を登ったついでにもう一座登りたい）地元の方々に、お手軽低山として地元民に親しまれているようです。

ちなみに、うしぶせやま（牛臥山、牛伏山）という名前の山は、牛臥山（静岡県 沼津市）、牛臥山（鳥取県 八頭郡智頭町）、牛伏山（群馬県 高崎市）、牛伏山（長野県 上田市・小県郡長和町）…と、全国各地にあるようで。

北海道のところで紹介した「臥牛山」と同じような由来なのか、それぞれの成り立ちが気になるところです。

まだまだあるぞ、東海にある「牛」のつく山

牛臥山（静岡県）
牛原山（静岡県）
牛首山（岐阜県）
牛乗山（愛知県）
牛ノ峰（愛媛県）

近畿・山陰・中国地方にある「牛」のつく山｜牛草山（三重県 度会郡／標高549m）

三重県の伊勢志摩地域にある度会郡は、周囲を200〜700mの山々に囲まれた「小さな山国」。ここにも、牛草山（うしくさやま）という山があります。

町内の魅力あふれる低山を選定した「わたらいセブンマウンテン」の一つで、五ヶ所湾や志摩半島が一望できる絶景スポットとして知られています。

山頂からの絶景のほかにも、天然記念物の火打石や、樹齢200年以上の巨木、大日如来像など、登山道にも随所に見どころがあるとのこと。登山道やマップも整備されているので、山を目当てにこの地を訪れてみるのも楽しそうです。

まだまだあるぞ、近畿・山陰・中国地方にある「牛」の山

牛松山（京都府）
牛尾山（京都府・滋賀県）
牛塚山（京都府）
牛谷山（三重県）
牛ノ子（大阪府）
牛廻山（奈良県、和歌山県）
牛ガ平山（奈良県）
牛首ノ峰（奈良県、和歌山県）
牛ヶ峰山（兵庫県、鳥取県）
牛田山（広島県）
牛曳山（島根県、広島県）
牛臥山（鳥取県）
牛頭山（山口県）
牛ノ首山（鳥取県、島根県）

九州にある「牛」のつく山｜牛頸山（福岡県 大野城市／標高447m）

最後は九州エリアから、福岡県大野城市の牛頸山（うしくびやま）をご紹介！ 地元では「九州超低山」として親しまれ、黒金山や天拝山などとつなげて登られることが多いようです。

セットで登られることの多い黒金山からの展望は期待できませんが、牛頸山山頂は見晴らしがよく、眼下に広がる市街地を眺めることができます。

まだまだあるぞ、九州地方にある「牛」のつく山

犢牛岳（福岡県）
牛斬山（福岡県）
牛ノ岳（長崎県）
牛の峠（宮崎県）

干支登山のススメ

2021年の干支「丑年」にちなんで、全国各地の「牛」のつく山を紹介してきました。「良い年になりますように」という願いを込めて、干支登山に出かけてみてはいかがでしょうか？

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トップ画像：ゆたろさんの活動日記より