登山アプリ「YAMAP」の地図がさらにパワーアップして使いやすくなりました。その名も「新・ベーシック地図」! この記事では、従来の地図と何が違うのか、その特徴や使い方をお伝えします。
2021.09.06
YAMAP MAGAZINE 編集部
登山アプリ「YAMAP」でダウンロードできる地図に、このたび「新・ベーシック地図」が加わりました。
新・ベーシック地図の一番のポイントは、ズバリ「地図の方向を自由自在に回転させられる」こと。進行方向に合わせて適宜、地図の向きを変えることで、現在地を正しく把握しながら歩くことができるのです。
さらに具体的にお伝えすると、新・ベーシック地図を使うことで、
・カーナビのように登山道の赤線の向きに沿うように歩けるので、道迷いのリスクを軽減できる
・周囲に見えている景色と地図の向きを一致できるので、山座同定などに活用できる
といったメリットを得ることができるわけです。
新・ベーシック地図では、現在地ボタンの動作が以下のようになります。
・現在地が画面の中心にない状態で、現在地ボタンを押す → 現在地追従モード
・現在地追従モードの状態で、現在地ボタンを押す → 現在地+方向追従モード
・現在地+方向追従モードの状態で、現在地ボタンを押す → 現在地追従モード
このうち、現在地+方向追従モードが、新・ベーシック地図の新機能であり、向いている方向(スマートフォンを向けている方向)が常に画面の上側を向くようになります。
このモードを活用することで、実際の登山で歩いている方向や見ている方向と画面上の地図の方向を合わせることができ、より直感的な地図閲覧が可能になります。
また、地図の回転にともなって地図上の文字(山名や標高など)も回転するため、文字がひっくり返って読みにくくなるといったこともありません。
もう一つ、新・ベーシック地図を使うことで得られる嬉しいポイントがあります。それは、地図自体が高精細になり、地形がより見やすくなったということ。
これは、新・ベーシック地図のベースとなっている国土地理院のベクトルタイルが、画像劣化のない仕組みとなっているためです。
等高線の混み合う場所など、複雑な地形になっている部分で特にこの解像度の差を実感することができます。
新・ベーシック地図は、従来の「ベーシック地図」と同様に、無料でダウンロードすることができます。ぜひ今後の山行で実際に使ってみて、その違いを体感してみてください!
※ 新・ベーシック地図は、国土地理院によって試験公開中の「ベクトルタイル」を採用しており、YAMAP LABO としてのリリースとなります。
※ ただし、2枚/月の無料ダウンロード枠を消費します。また、同一の地図において、ベーシック地図と新・ベーシック地図のいずれかの種類の地図をすでにダウンロード済みである場合に、その地図を削除してからもう一方の種類の地図をダウンロードした場合、月間の地図ダウンロード無料枠を追加で消費することはありません。