阿蘇の魅力を満喫!「ASOロゲイニング大会in西原村」 体験レポート

スポーツをしながら大自然に触れ、町の観光も楽しむことができる新感覚アクティビティー「ロゲイニング」。YAMAPではこのアクティビティーの素晴らしさを多くの方に知って欲しいと各地で大会を運営しています。2019年秋には九州を代表する観光地、阿蘇を舞台にロゲイニングの大会を実施しました。今回は、里山を駆け巡り、自然と文化を満喫した「ASOロゲイニング」の様子をレポートします。当日の素敵な写真を対象に募集した「フォト部門賞」の発表もありますので、ぜひともチェックしてくださいね!

2019.12.24

YAMAP MAGAZINE 編集部

INDEX

大会の舞台は阿蘇郡西原村

大会の開催場所となった熊本県阿蘇地方は、火山活動が作り出した雄大な景観や温泉、美しい湧水で知られる九州屈指の観光地です。ここ西原村はなだらかな稜線が美しい「俵山」の裾野に広がる村。その自然の美しさから四季を通して観光客も多く、近年では移住者も増えている風光明媚な場所です。

俵山そばの草原に咲くコスモス

村内にある美しい白糸の滝

ロゲイニングとは?


本題に入る前に、まずはロゲイニングって何?という方に向けて簡単な説明を。ロゲイニングとは、1970年代のオーストラリアで始まったアクティビティ。地図とコンパスを使って、制限時間内にできるだけ多くのチェックポイントをまわり、合計得点を競うチームスポーツです。
ここまで読んで「オリエンテーリングと同じでは?」という印象を抱かれた方も多いかと思いますが、実は全く別物!

<オリエンテーリング>

決められたコース、チェックポイントを順番に通過してゴールにできるだけ早く到達することを競う競技です。

<ロゲイニング>

コースは決められておらず、すべてのチェックポイントを回る必要もありません。それぞれのチェックポイントには、そこに到着するまでの難易度に応じた得点が設定されています。制限時間内に効率よくチェックポイントをまわり、最終的に獲得した得点の多さを競う競技です。

※オリエンテーリング・ロゲイニング共に、上記の競技概要は一例です。

つまり、ロゲイニングとは体力だけではなく、チェックポイントを効率的に選んで得点を稼ぐ「計画性」や、チームの体力などを鑑みてその特徴を最大限に活かす「チームワーク」が求められるとても奥が深いアクティビティなのです。今回のASOロゲイニングでは通常ルールに加え、YAMAPアプリの使用や一部バスへの乗車も可能な特別ルールで、競技を実施しました。

真っ青な秋空の下、いよいよASOロゲイニング大会スタート!


当日は晴天。爽やかな秋風が吹き抜けるまさに絶好の行楽日和です。

スタート地点の「俵山交流館 萌の里」には、開会式の9時を待たず参加者が続々と集結。本格的なウェアに身を包んだ「スピード重視」なチームから、地元の地理に精通した「知識重視」なチーム、子供連れのファミリーチームまで参加者も実に様々。競技スタートまでは、準備運動をしたり地図を眺め戦略を立てたりと、各チーム準備に余念がありません。

実は今回YAMAPでも有志を募ってチームを編成。私もチームの一人として競技に参加しました。

体力には自信あり!上位入賞を狙っています。大会中の自撮りなので、フレームアウトはご愛敬

YAMAPからはファミリーチームも参加しました

いよいよスタート。YAMAPチームが取った作戦は?

ロゲイニングの面白いところは、獲得するチェックポイントとそこに至るコースを自分で決められること。さらに今回はバスへの乗車も認められているため、発車時刻なども勝敗を分けるポイントになります。ゴールに向かう大通り沿いにある低得点のポイントを全て押さえていくもよし。遠くに行って高得点のポイントを押さえるもよし。チームによって作戦はバラバラ。みんな真剣に考えていました。

そしていよいよ大会スタート! 我々YAMAPチームは、まず大通り沿いに密集する低得点のポイントをゲットしつつ、途中から大きく道を逸れて遠くの超高得点ポイントを押さえにいく作戦を取りました。

今回の大会地図。我々のチームはスタート周囲のポイントをゲットした後、30点を狙って大通りから遠く離れたNo,3白河へ向かう作戦です

まずは、スタート地点周辺のポイントを順調に。写真はスタート近くのポイントNo,50「山田牧場」

阿蘇の美しい自然を満喫!

今回、設定されているポイントは阿蘇西原村内の50地点。神社や牧場、特産グルメのお店や阿蘇の清流が流れ落ちる滝など実に様々。西原村の美しい自然と郷土の文化、両方を楽しめるコースになっています。

ポイントNo,4「三ノ宮神社」は村の鎮守様でしょうか。やや、メインコースから離れているので、ポイントも高めです

ポイントNo,3「白川」は今回の最高得点ポイント。遠く噴煙を上げる阿蘇を望める絶好のロケーションでした

ポイントNo,34「コッコローチキン」は、若鶏の丸焼きの販売店。鶏とニンニクの焼ける罪な香りが、お店の外まで漂ってきます

私自身も「阿蘇」には年に何回か足を運んでいるのですが、大体いつも目的は山。正直ふもとの西原村は素通りしていましたが、今回のロゲイニングを通して「こんなところもあったのか!」と初めて気づく魅力的な場所がたくさんありました。

結果は・・・


そして、いよいよ大会終了14時の少し前、西原中学校内に設置されているゴールへ無事到着! 周囲を確認すると、まだ到着していないチームも多く、早めのゴールだったようです。えっへん!(注:他チームより早くゴールできても、得点には一切関係はありません)。

気になる結果なんですが
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・最下位!(む、無念)。

敗因は、一番高得点(だけど、距離が遠い)のポイントを果敢に取りに行った帰り、空腹に耐えかねてラーメン屋さんに寄ってしまったことです。空腹の鼻先を漂う濃厚な豚骨スープの香り・・・。今思えば、あれは大会運営側の罠だったのかもしれません。

閉会式では阿蘇のグルメを満喫!

ゴール後には閉会式も兼ねて、バーベキュー大会が開催されました。草原を吹き抜ける気持ち良い風の中、地元特産の赤牛に舌鼓を打ちます。また参加賞として、阿蘇名産のサツマイモ「西原かんしょ」を各チームに一箱(5kg)づつプレゼントという気前の良さ! 参加者からも喜びの声が多く上がっていました。
バーベキュー中は参加者同士、競技中の話に花が咲きます。「生まれて初めてウリ坊を見た!」「農作業中のおとうさんにお嫁に来ないかって誘われた(笑)」などなど、各チーム、4時間の競技時間ながら、いろいろな出会いがあったようです。


赤牛の絶品バーベキューはボリューム満点。競技後の胃に染み渡ります!

参加賞のサツマイモ(甘薯)。自宅に帰って焼いてみたのですが、ほくほくでとにかく甘かったです

フォト部門賞 結果発表!

そして、お待たせしました! 「フォト部門賞」の結果発表です。今回のASOロゲイニング大会では、当日の様子を収めた写真を参加者の皆さんから募集し、厳正なる審査を実施。特に阿蘇の素敵な風景を収めている作品に「フォト部門賞」をお贈りする取り組みも実施しました。それでは、阿蘇の素敵な受賞作品をお楽しみください!

優秀作品賞(3名)

優秀作品賞は全部で3作品。どれも、阿蘇の美しい自然を素晴らしい感性で表現した写真ばかり。受賞者の皆さん!おめでとうございます。受賞者の皆様には後日事務局より「南小国町 黒川温泉入湯手形(2枚)ペアセット」をお送りさせていただきます!

作品タイトル:冬水田んぼのそら 撮影者:ひさぼんさん

美しい阿蘇の秋空を波ひとつない水面で表す表現力の高さに脱帽! 当日の穏やかな空気感が伝わってくる素晴らしい作品です!

作品タイトル:俵山 撮影者:ICHI*KEIさん

阿蘇の長閑な田園風景とそれを包み込むたおやかな俵山。里山の美しい風景を美しい色合いで表現できていると審査委員会会場がどよめきました!

作品タイトル:空をみあげてごらん 撮影者:こーへーさん

真っ直ぐに伸びる木々とその間を縫うように走る青い空。見慣れているはずの2つの撮影対象を独自のアングルから組み合わせた素敵な作品です!

最優秀作品賞(1名)

最優秀賞は、まーさんのこちらのお写真。楽しい写真そのまま、大会当日も笑いが絶えなかったチームの様子、事務局でも注目しておりました! 受賞おめでとうございます。まーさんには後日「西原村 俵山交流館 萌の里 商品券(5,000円分)」をお送りさせていただきます!

作品タイトル:冬水田んぼは見たか〜? 撮影者:まーさん

これぞロゲイニングの真髄! 地元のお父さんたちとの笑い声が聞こえてきそうな素敵な写真。満場一致の最優秀作品でした!

また来たくなる。西原村の魅力

今回の大会、YAMAPチームは残念ながら最下位・・・。

アウトドアの会社を標榜しておきながら全く恥ずかしい結果でしたが、西原村の美しい自然や俵山の穏やかな山容、美味しい赤牛バーベキューと、西原村の魅力をたっぷり堪能することができた1日でした。「ロゲイニング」という競技を通して、地元の人と楽しく話せたのも個人的には良い経験。今後もYAMAPでは、阿蘇を含めた各地でロゲイニングの大会を実施していく予定です。次回開催の詳細は決まり次第YAMAP MAGAZINEでも公開しますので、ご期待ください!私も最下位脱出のために、次の大会まで修行を積みたいと思います(まずはラーメンの誘惑を跳ね返す心の強さを鍛えます)。「ロゲイニング」まだ体験したことがない方はぜひ一度ご経験あれ! きっとその魅力の虜になるはずです。

阿蘇、そして西原村の魅力をもっと深く知りたい方はこちらも!

ASONAVI
http://aso-navi.com/ja/top/

西原村観光協会WEBサイト
http://nishiharakanko.com/

大会参加者の皆さんの活動日記はこちらから

YAMAP MAGAZINE 編集部

YAMAP MAGAZINE 編集部

登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。