雪山登山靴の超定番・スポルティバ「ネパールエボGTX」の長所と短所

山岳ライター・編集者として活躍される一方、数々の登山道具を使ってきた森山憲一さんが、長年使い込んだ登山道具の中から「これは!」と思う逸品を選定・レビューする連載「Long Term Impression」。第2回目は冬靴の定番「スポルティバ・ネパールエボGTX」のインプレッションをお届けします。

森山憲一さんのギアレビュー #02連載一覧はこちら

2020.02.05

森山 憲一

山岳ライター/編集者

INDEX

スポルティバ・ネパールエボGTX。

もう10年近く、雪山用登山靴のベンチマークとなってきた大定番ブーツです。今でも、冬の八ヶ岳赤岳鉱泉あたりに行くと、この黄色い靴を履いている人の多さにあらためて驚きます。

私もずっと愛用していて、もう10年ほど履いています。ひとことで言って、めちゃくちゃ気に入っております。今回は、その愛についてひたすら書き綴るという記事になろうかと思います。レビューになっていなかったらすみません。

スポルティバ・ヒストリー

まずはちょっと昔話からさせてください。

スポルティバというと、今でこそ登山靴のトップブランドとして認識されていると思いますが、十数年前まではそうではありませんでした。山でスポルティバを履いている人に会うことはほとんどなく、ごくまれに見かけると、「おっ! あいつ、やるな……」と思ったくらいです。

というのも、十数年前まで、スポルティバの登山靴は売っている店が少なかったのです。本国イタリアではスカルパやアゾロなどと並ぶ有力ブランドだったのですが、日本ではニッピンでしか買えませんでした。ニッピンという店は、東京の秋葉原と神保町に2店舗あるのみ。ネット通販なども発達していない時代だったので、スポルティバというブランド自体、知らない登山者がほとんどであったと思います。

一方で、クライミングシューズ界では、スポルティバの名は古くから轟いておりました。

クライミングジャーナル 50号(1990年11月発行)広告

ミクロのスタンスにも立てる!!

古いクライマーならだれもが知るこの名コピー。

ミリですらないミクロ大の足場にさえ、スポルティバのシューズなら立てるというのです。このシューズを履いていた当時のトップクライマー、シュテファン・グロヴァッツが実際にそのような信じられないクライミングをしていたこともあり、「うまいやつはスポルティバを履く」というイメージは、クライマーの間では30年ほど前からすでに確立していました。

そんななか、スポルティバが登山靴も作っているということを私が知ったのは、1998年に出版された『アイス・ワールド』という本によってでした。この本のなかで、本の著者であり、当時もっともイケテるアルパインクライマーでもあったジェフ・ロウが、スポルティバの登山靴を履いていたのです。

「カッコいい!」

今となってはなんてことのない登山靴に見えるかもしれませんが、当時としてはミッドソールやコバにカラーパーツを使っているだけでも非常に斬新に見えました。しかもジェフ・ロウが履いているならば、その性能も間違いないはず。

登山靴メーカーとは認識していなかったブランドが、デザイン的にも機能的にもかなりイケテそうな登山靴を作っていると知ったときのワクワク感。たとえてみれば、ナイキやアンダーアーマーが本物のクライマーとタッグを組んで本格アルパインブーツを開発していると想像してみれば、近いものがあるかもしれません。

その後、アルパインクライマーを中心に、スポルティバの登山靴の存在が徐々に知られるようになっていきました。私の周辺でも実際に手に入れて履き始める人が現れました。そのひとりと冬の甲斐駒ヶ岳に登ったとき、どうしても気になってちょっと履かせてもらいました。

「うお!!」

なんだこのシンデレラフィット感は! まるで私の足に合わせて作ったようなジャスト感! それまでの雪山用登山靴とは明らかに一線を画する履き味に、履いた瞬間、本当に「うお!!」という言葉がもれたように記憶しています。それくらい鮮烈な体験でした。

今にして思えばこの靴は、ネパールエボの前身となるネパールエクストリームという靴でした。次はオレも絶対にスポルティバを買うぞ!と誓ったものでした。

それでもまだ一般登山界では知る人ぞ知るコアブランドだったスポルティバが広く知られるようになったきっかけは、2007年にスポルティバ・ジャパンが設立されたこと。それまでニッピンの独占販売だったスポルティバの登山靴が、全国のショップで入手できるようになったのです。

もうひとつの重要なきっかけは、トランゴSエボという靴の登場。2005年に発売されたこの靴は、ジワジワと評判を呼び、最終的に2010〜2012年ごろには、夏の北アルプスを席巻するほどの大ヒットとなりました。これによって日本の登山者にもスポルティバの名が一気に広まったのであります。

トランゴ S エボGTX。現在は廃番で、後継モデルのトランゴタワーGTXが発売されている

そして私が念願のスポルティバの雪山用登山靴をついに入手したのが2010年でした。当時最新のネパールエボGTX。以降10シーズン、私の雪山メインブーツとして活躍してくれています。

インプレッション

スポルティバストーリーを語り始めたらつい長くなってしまった。本題のインプレッションに移ろう。

とはいえ、なにから話したらいいのか……。

靴のインプレッションというのは分析的に語るのが難しくて、どうしても主観的にならざるを得ない部分が多く、「最高」とか「超いい」とか、中学生みたいな言葉しか浮かんでこないのです。

とりあえず、いいと思う点とよくないと感じる点を列挙してみよう。

○ 足全体を均等に包み込むようなフィット感
○ バチッと締まるのに柔軟に動く足首
○ ロープロファイル(コンパクトでかさばらない)で脚さばきが軽快
○ これを履くだけで登れるやつに見えるビビッドなデザイン

× 足が冷たい
× 値段が高い

それぞれ、詳しく説明します。

【長所1】足全体を均等に包み込むようなフィット感

ネパールエボのよさは、これに尽きるといってもいいかもしれません。

履いたときに、足の周囲全方位が均等な圧力でホールドされ、部分的に当たるところとか変にすき間を感じるようなところがないのです。そのため足との一体感が非常に高く、それゆえに体感重量も軽く感じます。

裏を返せば拘束感が強いともいえて、窮屈な履き味が嫌いな人には抵抗があるかもしれません。確かに、あまり起伏のない所を短い時間歩くには、これほどのフィット感はむしろ邪魔かとも思います。しかし傾斜が強い場所とか、長時間歩くときなどに、この足との一体感が大きくモノを言うのです。

たとえばこういうとき。

靴の中でカカトが浮く経験をした人は多いと思います。ネパールエボはこれがありません。カカト周りがガシッとホールドされているので浮く余地がなく、靴は常に足と一体化しています。安心して踏み込めるというものです。

これがよりありがたく感じられるのがアイスクライミングのとき。写真のような状態で、つま先に全体重をのせていくのですから、カカトが浮いたりブレたりすると、不安定でやってられないわけです。

一方で、こういうフィット感の話をすると、「それはあなたの足に合っているだけじゃないのか」という疑問もあろうかと思います。

そうかもしれないと私も思う部分もあります。私の足は比較的幅広で甲高。逆にボリュームの少ない足の人が履いたときにしっくりくるのかどうかはわかりません。

ただ………、主観的な言い方になってしまいますが、ネパールエボの足形って、幅広とか狭いとかだけで語れない、立体的な足型作りのうまさみたいなものがあるような気がします。これはネパールエボにかぎらず、スポルティバの靴すべてに感じるんです。

スポルティバというメーカーは、30年以上、クライミングシューズのトップメーカーとして支持されてきた歴史があります。クライミングシューズというのは、登山靴とは比較にならないほど「フィット」が大切な靴です。それこそ足を石膏で忠実に型取りしたような隙間のないフィット感が求められます。そんなシューズ作りを続けてきたメーカーだからこそ、足形作りのうまさには一日の長があるんじゃないでしょうか。この絶妙なしっくり感は、たまたま私の足に合っているだけじゃない、一歩進んだノウハウの集積のような気がしてしかたがないのです。

【長所2】バチッと締まるのに柔軟に動く足首

ネパールエボは、足首がすき間なくバチッと締まってホールドしてくれる一方で、このように前後左右にとても柔軟に動きます。

斜めになった路面に不用意に接地したとき、脚ごと斜めにもっていかれてバランスを崩しそうになった経験がある人は多いかと思います。ネパールエボはこれがありません。だから岩場や不整地が歩きやすいのです。

かといってフニャフニャしているわけではなく、しっかりしたサポート性も感じられます。この絶妙な足首の作りに、メーカーでは「3Dフレックスシステム」なる仰々しい名前をつけていますが、どこをどうやってこの性能を実現しているのか説明していないので、なにがどうすごいのかよくわかりません。しかし理屈はさておき、足首の動きがとても具合がいいことは確かです。

この部分も他メーカーと比べて明らかにスポルティバの優位性を感じるところですが、近ごろは他メーカーもかなり進化してきました。最近たまたま履く機会があったスカルパの新型モンブランプロなどは、ネパールエボより上質と思われる足首の動きを実現していました。

【長所3】ロープロファイルで脚さばきが軽快

これはちょっと言葉で伝えるのが難しい、感覚的かつ主観的な印象なのですが、なんだか靴全体にコンパクトで足が小さくなるような気がします。余計な出っ張りとかかさばりがなくて、足との一体感が高いというか。

実際、同サイズで比較すると、他メーカーの靴よりソールは小さいみたいです。別の靴を履くときはアイゼンのサイズを大きめに調整することが多いですからね。

これもコンパクトに感じる理由のひとつ。靴の前コバが出っ張っていないんですよ。

小さな足場に立ちやすいとか、歩いているときにつま先が引っかかる感覚が少ないとかは、このおかげが大なんじゃないかと思います。指先に力を入れたとき、力点が真下にかかるというか、指先と作用点が離れていないのでダイレクト感が高い

やっぱり感覚的な説明になってしまいましたが、こういうところが、足をコントロールしやすく、履いていて快適に感じる大きな理由でもあるんです。

【長所4】これを履くだけで登れるやつに見えるビビッドなデザイン

これまた主観的な感想ですみません。

でもなんかカッコよくないですか!? どんなに安っぽいウエアを着ていても、ネパールエボを履くだけで断然しまる感じがするんですよね。これを履くとテンション上がります。フェラーリ的な疾走感と色気があるというか、さすがイタリアンブランドだなと思うのです。

試しに、靴の色を茶色にしてみました。

俄然どんくさい感じになりました。やっぱり色とデザインは重要ですな~。

登っているとき、足下にこれが見えると、登れそうな気がしてテンション上がるんですよ。

【欠点1】足が冷たい

いいことばかりではなく、足が冷たく感じるケースが多いです。八ヶ岳など冷え込みが厳しい山に行ったときや、アイスクライミングのビレイでじっとしているときなどにつらく感じます。足の感覚がなくなりそうになることもあります。

まあしかし、それはネパールエボのせいというよりも、私がサイズを攻めすぎたせいかもしれません。私は靴をタイトめに履くのが好きで、購入時にひとつ上のサイズと迷ったのですが、ジャストサイズを選びました。そのおかげで登りやすさは最高なのですが、圧迫されてやや血行が悪くなっているのかもしれない。

スポルティバは他メーカーと比べて、同じサイズ表記でもやや小さいようです。たとえば私は、ほとんどの靴で適正サイズは42なのですが、スポルティバで42を履くと41.7くらいに感じます。非常に微妙な差なので、ほとんどの場合は問題ないのですが、私のようにフィットにこだわる人は頭に入れておいてもいい知識かもしれません。

【冷たさ対策1】

インソールを保温性の高いものに交換。

断熱性の高い素材を使ったウィンター用インソールというものを見つけたので、それに交換してみました。が、効果はほとんど感じられませんでした。冷たさは靴底からきているわけではないということがわかりました。

冷たさ改善効果 ★

【冷たさ対策2】

付属のリムーバブルタンを外しました。

ネパールエボには、フィット感微調整用に取り外しのできるタンが付いていて、私は付けたまま使っていたのですが、これが甲を圧迫しているのかもしれないと考えたわけです。

結果は、多少、冷たく感じることが少なくなったような気がします。やはり靴底等の断熱性の問題ではなく、圧迫の問題のようだ。ただし冷たさ解消には至らず。

ちなみに、リムーバブルタンを外すとクッション性が下がって履き心地が悪くなるかと思いきや、逆に、よりフィットして一体感が高まりました。早く外せばよかった。

冷たさ改善効果 ★★

【冷たさ対策3】

靴用カイロを使用。

靴の中でズレたり足裏感覚が悪くなったりしそうでずっと避けていたのですが、一度使ってみたら全然そんなことなかった! 入れていることを忘れてしまうほどの違和感のなさ。

しかも肝心の暖かさについても申し分なし! 足が冷たく感じることがほぼなくなり、ここに冷たさ問題は解決を見たのであります。

冷たさ改善効果 ★★★★★

【欠点2】値段が高い

ネパールエボと競合するクラスの登山靴の価格を調べてみると、以下のようになります(すべて税込価格)。

スポルティバ・ネパールエボGTX ¥75,350
ザンバラン・マウンテンプロEVO GT ¥69,300
ローバー・アルパインエクスパートGT ¥64,900
ザ・ノース・フェイス ヴェルトS6Kグレイシア ¥64,900
スカルパ・モンブランGTX ¥61,600
アク・セライGTX ¥60,500
モンベル・アルパインクルーザー3000 ¥54,780
ケイランド・スーパーアイスGTX ¥52,800
アゾロ・6B+ GV ¥49,500

ご覧のようにいちばん高いです。いいものであることはわかるんですが、さすがに7万超えとなると、気軽に人におすすめすることができなくなってしまう。ここはスポルティバの靴の最大の難点といえると思います。

ヨーロッパではここまで高くなくて、スポルティバ本国サイトでは483ユーロとなっているので、だいたい58,000円くらい。数年前にシャモニに行ったときにも、それくらいの価格帯で売られていた記憶があるので、ヨーロッパに行く機会のある人は現地で買ってくるのがベストかもしれません。

近ごろは海外や並行輸入の通販で探すという人も少なくないと思います。見てみると、本国並みの価格で出ているので心が揺さぶられます。が、こと靴に関しては通販はおすすめしません。靴は足を入れてみないとわからないことが多すぎるのです。サイズ感は服よりもずっとシビアです。私がここまで絶賛してきたことも、あなたの足に合わなければなんの意味もありません。しかも高額商品。店頭で実際に足を入れてみてから買うことを強くおすすめします。

ちなみに私がネパールエボを買ったときは、石井スポーツに行って、候補5足くらい×うち最終候補2足はそれぞれ2サイズ、計7足くらい試した末に買いました。雪山用登山靴は足に合うかどうかがとても重要なので、それくらい時間をかける価値は絶対あると思います。

手間がかかる客で、店員さんはイライラしたかもしれませんが、なんせこちらは7万の買い物をするわけです。臆せず堂々と悩みましょう。

今シーズンからモデルチェンジ

さて、このネパールエボGTX、2019年冬、ついに十数年ぶりにモデルチェンジしました。上の写真左が新型です。

ガラッと変わっていたらここまで書いたことがほとんど意味がなくなってしまうので、新型をお借りして比較してみました。結果、キープコンセプトで大きく変わった部分はほとんどありませんでした。よかった。私が書いてきたことは新型にもそのまま当てはまります。十数年の時を超えても変える必要のない、ネパールエボの基本設計の優秀さを示していると思います。

私が気付いた変更点は以下:

・見た目のデザイン
・足首周りの作り
・つま先部分のソールの反りがややマイルドに

いちばん特徴的な変更点はここでしょう。

足首周りがソフトな素材でピッタリとフィットするようになり、雪が靴内部に入り込むおそれは格段に少なくなっていると思われます。靴内部の暖気が逃げにくくなってもいるので、保温性もアップしているとメーカーでは謳っています。

ソールの反りは非常に微妙な差ですが、若干フラットめにチューニングされているようです。このほうがアイゼンとの相性がよくなるので、これは歓迎すべき変更です。旧型はアイゼンとの相性はあまりいいほうではなかったので。

まとめ

いかがでしたか? ぜひ参考にしてあなたの雪山ライフに生かしてくださいね!

冗談はさておき…。

このネパールエボ、どんな用途に合うかと考えると、雪山登山をする人なら全員におすすめできるというのが私の意見です。さすがに奥多摩など積雪量の少ない山にはオーバースペックだと思いますが、しっかり積雪のある山ならば、標高や内容を問わず活躍してくれると思います。

靴本来の味付けとしては若干クライミング寄りなので、傾斜の強いハードな雪山はもちろん、アルパインクライミングやアイスクライミングでも十分活躍してくれると思います。バリエーションルートやアイスクライミングの人気が高い南八ヶ岳でよく見かけるのがその証かと。

で、お金があり余っている人にはさらにおすすめしたいものがあります。

ひとつは、ネパールエボの基本性能をそのままに、高級軽量パーツを使って軽量化したネパールキューブGTX。お値段税込み84,700円! しかしこれも八ヶ岳では履いてる人けっこう見るんだよな…。みんなお金あるなあ。

さらにもうひとつ。いわゆるゲイターブーツといわれるタイプのG5

先日、八ヶ岳で1日履いてみる機会があったのですが、これは素晴らしいです。ネパールエボのよさはすべて持っているうえに、ものすごく軽い! そして、靴ひもではなくダイヤルのBoaシステムを採用していて脱ぎ履きやフィットの微調整がものすごくラク! アイスクライミングやる人にはもう間違いなくおすすめできるし、縦走で使っても最高だと思います。私は次に買うならこれだと決めました。

が、お値段はなんと税込みで93,500円!! これをスルッと買えるようにお仕事がんばろうと思います。

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森山 憲一

山岳ライター/編集者

森山 憲一

山岳ライター/編集者

1967年神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学教育学部(地理歴史専修)卒。大学時代に探検部に在籍し、在学中4回計10カ月アフリカに通う。大学卒業後、山と溪谷社に入社。2年間スキー・スノーボードビデオの制作に携わった後、1996年から雑誌編集部へ。「山と渓谷」編集部、「ROCK&SNOW」編集部を経て、2008年に枻出版社へ移籍。雑誌『PEAKS』の創刊に携わる。2013年からフリーランスとなり、登山と ...(続きを読む

1967年神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学教育学部(地理歴史専修)卒。大学時代に探検部に在籍し、在学中4回計10カ月アフリカに通う。大学卒業後、山と溪谷社に入社。2年間スキー・スノーボードビデオの制作に携わった後、1996年から雑誌編集部へ。「山と渓谷」編集部、「ROCK&SNOW」編集部を経て、2008年に枻出版社へ移籍。雑誌『PEAKS』の創刊に携わる。2013年からフリーランスとなり、登山とクライミングをメインテーマに様々なアウトドア系雑誌などに寄稿し、写真撮影も手がける。ブログ「森山編集所」(moriyamakenichi.com)には根強い読者がいる。