親子登山の様子を、愛らしいイラストで綴る人気インスタグラマーのヤマガスキナダケさんの連載「今日もコドモと山にいます」。編集部に寄せられる親子登山や子育ての質問に、ヤマガスキナダケさんがお答えします。今回の質問は、全国津々浦々の親御さんが頭を悩ませる「子どもの成長によるウェアのサイズアウト問題」。特にレインウェアは使用頻度も少なく、良いものを買ってあげるべきか悩むところです。はてさて、今回はどんな答えが返ってくるのでしょうか?
今日もコドモと山にいます|親子登山のあれこれをヤマガスキナダケさんが指南! #02/連載一覧はこちら
2020.06.09
ヤマガスキナダケ
会社員イラストレーター
成長期の子供を持つ親にとって、ウェアのサイズアウト問題は悩ましいものです。
最近になって、昔の親子登山の写真を見返しても、うちの子は同じ服を着てることがほとんどありません。靴やザック、手袋に至るまで短いサイクルで変化しています。
使用頻度が高い服については、サイズアウトする度にリサイクル(古着?)を利用してなんとか凌いでいました…。
子供服って本当にすぐサイズアウトしてしまうので、当時は「えーっ!もうちっちゃくなったの〜」なんて思ってましたが(笑)、写真を見返して思うのは、毎回服が変わってるのも、それはそれで思い出としては面白いんです。
麓では晴れてたのに…なんてのは毎度のこと。意外と雨を楽しめるのも子どもならではです
しかしレインウェアだけは使用回数が少ないうちにサイズアウトしてしまうこともあるため、我が家でも頭を悩ませていました。
しかもそこそこ高額!(笑)。
良いものを買ってあげるべきだと分かっているし、ジャストサイズに越したことがないのも分かってはいますが、どうしても躊躇してしまう。そこでポンチョ案が急浮上した訳です。
ポンチョならば、身長が多少変わっても着続けることができるし、ザックまで覆ってくれるのでザックカバーを買う必要もない。まさに子どもにぴったりじゃないか!と思ったんですが…。
新品のポンチョ装着!(最初で最後の…笑)
でも実際はイメージと違って風に煽られるわ、動きにくいわ…。これ以来、山では使ってません。万が一の雨に備える程度であれば軽さも含めて選択肢の一つとしては十分だと思います。
そもそも親子登山では、天気の良い日を選ぶことが多いとはいえ、山の天気は侮れません。登山に雨具は必須。あと着替えも。
我が家は全員の休みが合うことが少なかったので、少しの雨なら登山に行っていました。なので、雨の親子登山には、ちょっと自信があるんです(笑)。
とにかく我が家の山の思い出は雨が多いのです
山の天気は本当に変わりやすい。たとえ簡易的なものであっても、最低限の雨対策は必要です。天気予報が晴れだとしても何も持たずに山に入るのだけは絶対やめましょうね。
「雨天時の登山は基本的にしないけど、万が一のために!」というのであれば、ポンチョも選択肢の一つだと思います。
でも、使う機会がそれなりに多いようようなら、やっぱりサイズの合ったレインウェアをきちんと買ってあげるのがベストです。
コスパを考えることも大切ですが、子どもも大人と同じ。登山スタイルに合わせて、快適に山登りをするためには、何が必要かを考えてあげることが重要だと思います。
突然降った雨の登山の方が思い出深かったりもします
春や秋にはウィンドブレーカーとしてもレインウェアは役に立ちます
ちなみに小学校では、遠足などの行事でレインウェアが必要になることも多いので、なんだかんだ役に立ちますよ。ちなみにこのポンチョも後の修学旅行で大活躍しました(笑)。
安全対策さえきちんとできていれば、雨の日の山歩きも楽しいものです。むしろ、雨を一番楽しんでいる気さえする…
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